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追悼 若松孝二監督

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追悼 若松孝二監督

映画監督の若松孝二監督が17日、死去した。反骨精神を貫いて描かれる作品には、骨太な一本の筋が通っており、日本映画界にとって唯一無二の存在だった。生前、作風だけでなくその発言もが嵐を呼んだ若松監督の作品と発言をシネマトゥデイの記事から振り返り追悼する。

若松孝二監督作品

千年の愉楽
(C)若松プロダクション『千年の愉楽』

『千年の愉楽』
昭和の作家・中上健次が故郷・和歌山を舞台に書いた小説を、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』『キャタピラー』の若松孝二監督が映画化した人間ドラマ。(2013年春公開)

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11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち
(C)若松プロダクション『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』

『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』
文豪として確固たる地位を築きながら、私兵的団体「楯の会」を結成した三島由紀夫とメンバーの姿を追ったドラマ。(2012年6月2日公開)

海燕ホテル・ブルー
(C)若松プロダクション『海燕ホテル・ブルー』

『海燕ホテル・ブルー』
「山猫の夏」「夢は荒れ地を」などで知られる人気作家、船戸与一の小説を原作にした異色のドラマ。(2012年3月24日公開)

キャタピラー
(C)若松プロダクション『キャタピラー』

『キャタピラー』
四肢を失い顔は焼けただれた姿となって戦場から戻った男と看病する女を描き戦争の愚かさと悲しみを描いた反戦ドラマ。(2010年8月14日公開)

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』
日本赤軍との関係も深い若松孝二監督が、革命を叫ぶ若者のそばから1972年の連合赤軍・あさま山荘事件に迫る人間ドラマ。(2008年3月15日公開)

『完全なる飼育 赤い殺意』
さまざまな衝撃作を発表し続けてきた鬼才・若松孝二監督が、肺がんを克服し7年ぶりに現場に復帰した入魂の一作。(2004年9月18日公開)

世界の映画祭と若松孝二監督

若松孝二監督、東電に宣戦布告!
写真:中山治美

若松孝二監督、初のベネチア映画祭参加で東電に宣戦布告!

第69回ベネチア国際映画祭の第2コンペティション部門オリゾンティに選出された若松孝二監督『千年の愉楽』が現地時間4日、公式上映された。某大手映画会社で原発事故を背景にした作品の監督を依頼されたが、規制が多く断ったことを公の場で発言。

若松孝二監督、銀の熊をにぎりしめ寺島しのぶを称賛
写真:山口ゆかり

若松孝二監督、銀の熊をにぎりしめ寺島しのぶを称賛
第60回ベルリン国際映画祭で、金熊賞、銀熊賞など主だった賞の受賞者が発表されるアワードセレモニーが開催された。セレモニー終了後、受賞者たちが会見を行った。若松監督は、戦争反対を訴える寺島からのメッセージを読み上げた。

41年ぶりカンヌの若松孝二監督に単独インタビュー!
写真:高松美由紀

若松孝二監督に今年のアジア映画人賞!
日本映画界を代表する名匠・若松孝二監督が、第17回釜山国際映画祭の「Asian Filmmaker of the Year Award」(今年のアジア映画人賞)に選出され、10月4日のオープニングで受賞することがわかった。

若松孝二監督、『千年の愉楽』ベネチア国際映画祭に正式招待!
寺島しのぶが主演する若松孝二監督の最新作『千年の愉楽』が、8月29日よりイタリアで開催される、第69回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門に正式招待された。

41年ぶりカンヌの若松孝二監督に単独インタビュー!
現地時間25日深夜、第65回カンヌ国際映画祭ある視点部門でオフィシャル上映された『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』を携え、井浦新、満島真之介らとカンヌ入りしていた若松孝二監督作がインタビューに応じ、70歳を過ぎてからも精力的に斬新な映画を撮り続ける自らの「映画魂」を垣間見せた。

寺島しのぶ、銀熊賞をもたらした若松監督に「死ぬまでついていく」と宣言!!
14日、テアトル新宿で映画『キャタピラー』初日舞台あいさつが行われ、寺島しのぶ、大西信満、篠原勝之、粕谷佳五、増田恵美、そして若松孝二監督が登壇した。

ベルリン映画祭、コンペティション部門に若松孝二監督『キャタピラー』が選出!
第60回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に、若松孝二監督『キャタピラー CATERPILLAR』が選出された。ロマン・ポランスキー監督、ロバート・エプスタイン監督らの話題作と同映画祭最高賞である金熊賞を競う。

若松孝二監督の反骨精神

若松監督、レバノンでの拘束の真相語る
若松孝二監督

若松監督、レバノンでの拘束の真相語る
レバノンのベイルートで行われた映画祭で現地の警察に一時拘束された若松孝二監督が登壇、そのときのエピソードを語った。

「日本は中国へ侵略した、正義の戦争なんてない、人殺しだ」外国人記者の意見に若松監督うなずく
「確かに侵略だった。戦争という言葉は間違いだった」と若松監督が答えるも、「映画中では日清戦争ではなく、日中戦争という言葉を使っている」と憤った口調で話し出す日本人記者も出たシリアスムードの会見となった。

若松孝二監督、自分の人生に落とし前を付ける!
若松監督と言えば、ヤクザの下働きから映画界入りした異色の経歴の持ち主。現地に乗り込みんで撮ったドキュメンタリー『赤軍派-PFLP 世界戦争宣言』を製作して公安にマークされるなど、さまざまな伝説を持つ。

若松孝二監督、東電に宣戦布告!「本気になってケンカ」とベネチアでも若松節さく裂!
どうしてもやりたいのは東電の話。誰もやろうとしないから本気になってケンカしてやろうと思っています」とベネチアでまさかの宣戦布告だ。

若松孝二監督逝去

若松孝二監督、死去76歳
(C)若松プロダクション

若松孝二監督、死去 76歳  12日に交通事故で入院
映画監督の若松孝二さんが17日、死去した。76歳。若松さんは12日に東京都新宿区内でタクシーにはねられ、重傷を負って入院していた。若松プロダクションの担当者によると、告別式の日程については未定だという。

若松孝二監督、事故直後から意識不明「事実と異なる報道に混乱」
先週東京都内で交通事故に遭い、17日に亡くなった映画監督の若松孝二さんが、事故直後から意識不明の状態にあったことがわかった。若松プロダクションが公式ツイッターで発表した。

寺島しのぶ、若松孝二監督の訃報に悲痛
女優の寺島しのぶが、17日に若松孝二監督が死去したとの報に触れ、追悼コメントをオフィシャルサイトで発表した。若松監督の映画『キャタピラー』に主演した寺島は、同作でベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を受賞。来春公開予定の遺作『千年の愉楽』にも主演している。

-若松孝二監督のご冥福を心よりお祈りいたします。-

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