第2回　声優コメント特集Vol.2 ～増岡太郎・丹沢晃之・大川透～

2012年10月30日

石ノ森章太郎氏の未完コミック「サイボーグ009」を、『攻殻機動隊S.A.C』シリーズの神山健治監督がアニメーション映画化した『009 RE:CYBORG』。

短期集中連載「『009 RE:CYBORG』の世界」第2回は、豪華声優陣特集vol.2！

今回は、006こと張々湖、005ことジェロニモ・ジュニア、004ことアルベルト・ハインリヒを演じた増岡太郎、丹沢晃之、大川透のコメントを一挙に紹介しちゃいます！

006（張々湖）：増岡太郎

出身地：中国
現在の状況：中華大饗館「張々湖」を世界展開し、巨万の富を築く。しかし、そのことがきっかけで生みの親ギルモア博士と訴訟に……。
特性：火炎放射

■声優陣が語る「009」！

Q：演じたキャラクターの魅力は何でしょうか？
ああ見えて、実はおちゃめでかわいいところです。シリアスな中にも見え隠れする明るさ、それが張々湖の魅力じゃないかな～、と。

Q：演じるときに考えていたこと、意識したことは何でしょうか？
監督にも言われたことなんですが、コミカルさが消えないようにと考えていました。もちろん戦闘シーンでも。思っていた以上にコミカルな仕上がりになりました（笑）。

Q：原作「サイボーグ009」との思い出はありますか？
長い布を首に巻いて走り回るという「009」ごっこをした記憶があります。そして、何かにつけて「加速装置っ」と。これを言ったら無敵状態でした（笑）。

Q：神山監督と、アフレコ作業をされてみての印象は？
丁寧で柔らかな方だなぁと。優しい先生のようでした。話し方も演技指導もこちら側に立ってくださっている感じで、力み過ぎずにマイク前に立つことができました。

■ココが見どころ！
ゼロゼロナンバーサイボーグでもひときわユーモラスな言動で人気の張々湖。本作ではそうした一面はもちろんのこと、その巨体には似合わぬアクションシーンも！　声優を務める増岡の回答からは、張々湖のようなユーモアがにじみ出ていますね。

出身地：アメリカ
現在の状況：不明。最近までアメリカで自然保護活動に従事していたことが確認されているが……。
特性：剛力（強固な皮膚と100万馬力の怪力を持つ）

■声優陣が語る「009」！

Q：演じたキャラクターの魅力は何でしょうか？
筋肉と赤の模様。

Q：演じるときに考えていたこと、意識したことは何でしょうか？
とにかく叫ぶ役だったので、全力で叫んだ後にある普通にしゃべるシーンまでに、いかにケアするかを意識していました。

Q：原作「サイボーグ009」との思い出はありますか？
思い出というか、カラオケで「誰がために」はよく歌います。

Q：神山監督と、アフレコ作業をされてみての印象は？
非常に丁寧な説明を全員にしてくださったことが印象に残っています。
アフレコ後に監督から「結構な肺活量をお持ちで……」と言われたのがとてもうれしかったです。

■ココが見どころ！
物静かなたたずまいから「縁の下の力持ち」という言葉がぴったりのジェロニモ。しかし、いざ戦いとなれば、その特性「剛力」を生かし、これ以上頼りになる仲間もなかなかいません。神山監督をも驚かせたという丹沢の肺活量、そしてそこから生まれる雄たけびは必見です！

出身地：ドイツ
現在の状況：現役を退き、現在はドイツ特殊部隊GSG-9で訓練教官として活動。そんな中でギルモア博士の招集に応じる。
特性：全身兵器

■声優陣が語る「009」！

Q：演じたキャラクターの魅力は何でしょうか？
一言で言うなら、「渋い大人の男性」が004だと思います。

Q：演じるときに考えていたこと、意識したことは何でしょうか？
あまり感情的にならない、ということでしょうか。なるべく自然体で臨みました。

Q：原作「サイボーグ009」との思い出はありますか？
子どもの頃から、マンガ・アニメ共に読んだり観ていたので、いつもそばにある作品という気がします！

Q：神山監督と、アフレコ作業をされてみての印象は？
監督としての神山さんはよく知っているつもりでしたが、音響監督としての神山さんはとにかく「しつこい」。こだわりがすごくて、何度も録（と）り直しました。結果、どんどん良い方向に向かっていくのがわかるんですネ。スゴイです!!

■ココが見どころ！
『攻殻機動隊S.A.C』シリーズに続いての神山作品参加となる大川は、さすがの存在感を発揮。回答からは作品、そして神山監督に対する熱い思いがひしひし伝わってきますが、いざ声を吹き込む段になると、渋い大人の男性＝004に一変。そうしたギャップにも要注目です！

文・構成：シネマトゥデイ福田麗

映画『009 RE:CYBORG』は公開中