第3回　声優コメント特集Vol.3 ～小野大輔・斎藤千和・玉川砂記子～

『009 RE:CYBORG』の世界

2012年11月6日

石ノ森章太郎氏の未完コミック「サイボーグ009」を、『攻殻機動隊S.A.C』シリーズの神山健治監督がアニメーション映画化した『009 RE:CYBORG』。

いよいよ公開を迎えた本作は初日2日間で動員が4万1,901人、興収6,981万5,300円を記録。これは神山監督最大のヒットとなった『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』の約3倍という好調なスタートを切っています。

そして、公開2週目にして早くも全国拡大公開が決定！　さらなる成績の伸びが期待されます。

そんな中で更新となった短期集中連載「『009 RE:CYBORG』の世界」第3回は、豪華声優陣特集vol.3！

声優特集の最後を飾る今回は、人気声優の斎藤千和・小野大輔・玉川砂記子の3名のコメントを紹介！

それぞれ、本作のヒロインである003=フランソワーズ・アルヌール、もう一人の主人公といえる002=ジェット・リンク、そしてゼロゼロナンバーサイボーグの頭脳といえる001=イワン・ウイスキーを演じているだけあって、作品の本質に関わるコメントも!?

003（フランソワーズ・アルヌール）：斎藤千和

出身地：フランス
現在の状況：不明。どうやら009こと島村ジョーの現在と関わっているらしい……？
特性：索敵（聴覚と視覚が強化されていることに加え、世界中のネットワークにアクセスしての情報収集能力も高い）

■声優陣が語る「009」！

Q：演じたキャラクターの魅力は何でしょうか？
第一印象の知的さや艶っぽさはもちろんですが、ジョーにだけ見せる少女のようなかわいらしい反応も魅力的だと思います。

Q：演じるときに考えていたこと、意識したことは何でしょうか？
見た目の大人っぽさに引っ張られないようにして、ジョーへの思いや感情の揺れになるべく身を任せるようにしました。

Q：原作「サイボーグ009」との思い出はありますか？
原作はアフレコが終わってから読もうと思っていたので、愛蔵版を購入してテレビの横に飾っておき、モチベーションを上げていました。

Q：神山監督と、アフレコ作業をされてみての印象は？
一切妥協しないという点でとても厳しいのに、物腰の柔らかさで全くそう感じさせない、大変バランスのとれた方だなと思いました。

■ココが見どころ！
ゼロゼロナンバーサイボーグの紅一点・フランソワーズ。演じる斎藤の声は見事にその知性や艶っぽさを表現しており、本作で新たにフランソワーズの魅力に気が付くという人も多いのでは？
彼女と島村ジョーの関係が本作の大きなキーポイントになっています。

002（ジェット・リンク）：小野大輔

出身地：アメリカ
現在の状況：アメリカ国家安全保障局NSAに勤務。連続爆破事件の謎を追ううち、犯人に聞こえていたという“彼の声”の存在に気付くが……。
特性：超音速飛行（マッハ5のスピードで空中を自在に滑空できる）

■声優陣が語る「009」！

Q：演じたキャラクターの魅力は何でしょうか？
002といえばニヒルな二枚目のイメージがありました。
でもそれ以上に彼は、人間としての熱さを、人間以上に心に秘めたサイボーグです。
そしてそれは、ゼロゼロナンバー全員に言えることです。

Q：演じるときに考えていたこと、意識したことは何でしょうか？
「彼の声」とは何か？
監督に尋ねたときに、登場人物それぞれが持つ「正義」が見えました。それはやがて一つになるわけですが。
002にとっての「正義」は何かを常に考えながら演じました。

Q：原作「サイボーグ009」との思い出はありますか？
2001~2002年に放映されていたテレビシリーズを観ていました。まだ声優として仕事をし始めたばかりの頃。憧れのまなざしで観ていましたね。

Q：神山監督と、アフレコ作業をされてみての印象は？
すごく真摯（しんし）で穏やかな方です。アフレコでは終始丁寧に、冷静にかつ情熱的にディレクションをしてくださいました。実は監督もゼロゼロナンバーサイボーグなのではないかと思っています！

■ココが見どころ！
島村ジョーと共に本作の主人公といっても過言ではないジェット。どうやらジョーとの確執が原因で現在はギルモア財団と関係を絶っていますが、連続爆破事件の謎を追ううちに再びゼロゼロナンバーサイボーグたちと相まみえることになります。小野のイケメンボイスはまさにぴったりのキャスティングです！