第3回 マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、アンディ・サーキス
『ホビット』思いがけない“舞台裏”
映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のピーター・ジャクソン監督が、同シリーズの60年前を舞台にした小説「ホビットの冒険」を3部作で実写化!
すでに『ホビット 思いがけない冒険』をご覧になった方も多いのではないでしょうか?
特集第3回となる今回は、主人公ビルボ・バギンズに抜てきされたマーティン・フリーマン、ガンダルフ役のイアン・マッケラン、ゴラム役のアンディ・サーキスを紹介!
マーティン・フリーマン-ビルボ・バギンズ
■マーティン・フリーマンの“思いがけない冒険”!
「(オファーされたときのことを振り返って)感激したよ。すごくうれしかった。でも、正式に決まるまでは紆余(うよ)曲折があったんだ。いったん決まり、その後できないことがわかり、またやれることになった。この話はもう消えたと思っていたので、また声が掛かったときは本当にうれしかったし、驚いたよ。控えめに言っても、ホッとしたって感じ。
ビルボのことは気に入ったよ。世間が思っているほど、僕には似ていないとは思うけどね。僕はあれほどビルボっぽくはないと思うし。でも、もちろん似ている部分はある。だって、たとえヒトラーを演じるとしても、何かしら似ているところはあるはず。どんな役でも、自分に通じる部分を見つけられるものなんだ。それに、ビルボはいい人……っていうか、いいホビットだ。すごくちゃんとしたヤツなんだよ。ちょっとマジメすぎて、ちょっと尊大なところもあるけど。でも、この旅を通してその尊大さがなくなるんだ。ポケットのハンカチや、夕食の数よりも重要なことがこの世にあると気付くから」
イアン・マッケラン-ガンダルフ
■イアン・マッケランの“思いがけない冒険”!
「ビルボは魔法使いのガンダルフによって半ば強制的に旅に出ることになる。彼が若き友のビルボをドワーフの冒険のメンバーの一人に加えてしまうんだ。ガンダルフはビルボを見守っていく中で、果たして彼を連れ出したことが正しかったのかどうかと考えてしまう。しかしドワーフたちが目的を果たすためのこの旅には彼の助けがどうしても必要だと感じていたんだ。
原作でも映画でも、ガンダルフはストーリーの中から消えたり、現れたりする。物語の中心にいたかと思えば、他の目的を果たしにふと姿を消してしまうんだ。劇中で彼の目的はいずれ明らかになっていくんだが、とにかくはなれ山に向かい邪竜と戦うドワーフたちの旅の中で、ガンダルフの姿は現れたり消えたりするんだよ。
ガンダルフは皆のまとめ役だ。さらに実行役であり、仲介役であり、計画を立てる人であり、指揮官であり、兵士でもある。いわば記録係のようなものだね」
アンディ・サーキス-ゴラム
■アンディ・サーキスの“思いがけない冒険”!
「キャスティングに関していえば、僕の場合は1999年にさかのぼる。エージェントから電話があって、『アンディ、『指輪物語』の映画をニュージーランドで作るそうで、君にアニメのキャラクターを演じてほしいそうなんだ。拘束は3週間。やる気はある?』と言われた。僕は『もうちょっとマトモな役がいくらでもあるだろ?』と言ったんだよ。そのときはアニメのキャラクターの声なんてやりたくなかったし、ちゃんとした演技の仕事には思えなかった。
でも、その後でピーター・ジャクソンとフランシス・ウォルシュに会い、声だけの演技ではなくて、ちゃんと役を演じるんだと説明されたんだ。最終的にはCGで完成するキャラクターで、どうやってそうするのかその時点ではわからなかったけど、撮影にせよ、キャラクターを練り上げていく過程にせよ、僕はあの全てのプロセスをものすごく楽しんだ。だから、12年ぶりにまたそれができると思うと、本当にワクワクしたよ」
文・構成 編集部・福田麗
映画『ホビット 思いがけない冒険』は公開中
『ホビット』思いがけない“舞台裏”
■第1回 ピーター・ジャクソン監督
■第2回 イライジャ・ウッド&ケイト・ブランシェット&ヒューゴ・ウィーヴィング
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