人生に最強のパートナーは必要不可欠! ~神と呼ばれた天才映画監督ヒッチコックを作り上げたのは……~
「サスペンス映画の神」アルフレッド・ヒッチコックが、映画史に残る傑作『サイコ』をヒットに導くまでの姿を描いた映画『ヒッチコック』。ヒッチコックにアンソニー・ホプキンス、その妻アルマにヘレン・ミレンという共にオスカー俳優の豪華共演が実現。さらには、スカーレット・ヨハンソン、ジェシカ・ビールといった女優陣が彩りを添える。サスペンスの神と、その神をつくり上げた妻の驚きと感動に満ちたドラマが、今明かされる!
ヒッチコックが、困難の連続である監督としての道のりを歩んでこられたのは、妻アルマのおかげだった。それは例えるならば、スタジオジブリ宮崎駿&鈴木敏夫、爆笑問題・太田光&妻・太田光代のような「一人の天才と、もう一人の天才」といった関係。そんな「最強のパートナー」である二人の関係に深く迫ります!
サスペンス、スリラーを中心に数多くの傑作を手掛けた巨匠監督。アカデミー賞などから正当に評価されないことに不満を抱いている。美食家で、ぽっちゃりした体形がトレードマーク。
ヒッチコックの妻で、脚本や編集の才能も兼ね備え、彼の全ての監督作に的確なアドバイスを与える。他の脚本家と共同で自分の企画を進めているが、心の奥では夫の作品を心配。
映画『サイコ』の途中で殺されるヒロイン役のジャネット・リーと、その妹を演じたヴェラ・マイルズは、共にヒッチコック好みのブロンド女優で、当時の人気スター。今回、それぞれをスカーレット・ヨハンソン、ジェシカ・ビールが、妖しくゴージャスに演じた。
新作のネタを探すなど、ヒッチコックから全面的に信頼されている。仕事は有能で冷静。妻アルマの領域は侵さない。
映画会社が出資を断っても、ヒッチコックの才能を信じて製作を支援。ヒッチコックとアルマの深い関係も知り抜いている。
『サイコ』でアンソニー・パーキンスが演じた主人公のヒントになった実在の殺人鬼。ヒッチコックの妄想に出てきては奇怪な意見を与える。
長編劇映画初監督のサーシャ・ガヴァシは、前作『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』の製作資金のために家を抵当に入れるという、ヒッチコックと同じ選択を決断。その並々ならぬ作品への熱意に共感したアンソニー・ホプキンスは出演を快諾。また、ヘレン・ミレンは脚本の腕にほれ込み出演を決めた。名優が信頼を寄せた気鋭監督の魅力が、本作にはあふれている。
ヒッチコックと素顔はかなり違うホプキンスだが、特殊メイクとコンタクトレンズでなりきった。また、外見だけではなく、立ち方や表情、しぐさをも徹底して表現。どっぷりとしたシルエットは、本物のヒッチコックを知らない人でもきっと魅力的に感じるはずだ。アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞にも見事ノミネートされた。