本当の『最強のふたり』秘話 ~モデルとなった実在の二人が明かす、日本で最もヒットしたフランス映画の真実とは!?~
首から下が麻痺(まひ)した大富豪と、彼の介護者である黒人青年。そんな二人の出会いと友情を、笑いと感動に包んで描いた『最強のふたり』。日本公開のフランス語映画の興行収入記録を更新、歴代ナンバーワンの大ヒットとなった本作のブルーレイ&DVDが絶賛発売中だ。特典映像では、主人公のモデルとなった本人たちが秘話を披露している。「本当の『最強のふたり』」が語る奇跡の物語の真実とは?
『最強のふたり』の物語は、首から下が麻痺(まひ)したフィリップと介護役のアラブ系青年アブデル(役名はドリス)の実話が基になっている。劇中では猛スピードでドライブ中の二人が警察に追われ、フィリップがとっさに、発作のフリをしてことなきを得るが、実際のフィリップも「警察に追われたときに使うのさ」とロールス・ロイスに人工呼吸器を装着しているそう。
麻痺(まひ)の原因となる大事故を引き起こしたパラグライダーに、再び乗ったというエピソードも真実。「イカれたことも彼と一緒だからできた」とアブデルが話すように、映画だからと誇張しているわけではなく、実際の二人もとんでもなくユニークだった。
映画では人種や年齢、階級といった壁を越えて友情を築き上げていくが、実際の二人の出会いはどうだったのだろうか。何と、実際のフィリップはドリスのモデルとなったアブデルの履歴書を見ていないという。そんなオープンなフィリップだからこそ、飾らないアブデルを気に入ったともいえるだろう。
また、フィリップはアブデルについて「人生について同じ哲学を持っている」とも。アブデルはアラブ系だが、「各自が独自の人生を楽しむべき」という考えの持ち主。個々を何より大切にするフランス人の人生観にも通じていて、フランス社会の寛容さを見るようで面白い。
フィリップ役のフランソワ・クリュゼの演技には「とても動揺した」という実際のフィリップ。クリュゼのまなざしに宿る「苦しみ」が見て取れたとフィリップが打ち明けるように、本作は一見するとコメディー映画だが、重苦しいテーマを含みながらも前向きなメッセージをわたしたちに与えてくれる。
「『最強のふたり』は力強いメッセージが込められた作品。健常者と障害者、才能がある者とない者、二者の対立を嘆いている。われわれはもともと弱い人間だから支え合うべきなんだ」とフィリップはこの映画について言葉を添えている。
『最強のふたり』ブルーレイ&DVD
3月22日(金)発売
「Blu-rayコレクターズ・エディション」
価格:4,935円(税込み)
「DVDコレクターズ・エディション(2枚組)」
価格:3,990円(税込み)
発売元:ギャガ
販売元:アミューズソフト
映画『最強のふたり』公式サイト
http://saikyo-2.gaga.ne.jp/
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