「ザ・フォロイング」特集:第1弾 元FBI捜査官の極秘捜査ファイル~カリスマ殺人鬼の殺しの美学~
「ザ・フォロイング」
女子大生14人を殺害した連続殺人犯が脱獄し、自分を崇拝する人たちを操りながら新たな連続殺人を計画。そんなカリスマ殺人鬼と元FBI捜査官とが壮絶な駆け引きを繰り広げるのが、このノンストップ・サイコサスペンス「ザ・フォロイング」だ。キャリアも知名度も抜群のハリウッド俳優ケヴィン・ベーコンが、テレビドラマシリーズに満を持しての初主演。今回、特別にベーコン演じるFBI捜査官ライアンが最凶殺人鬼キャロルの捜査ファイルを公開する!
元FBI捜査官のライアン・ハーディだ。2003年に凶悪な連続殺人犯ジョー・キャロルを逮捕したときに心臓に傷を負ってからというもの、ペースメーカーなしでは生きられない。そしてアルコールも……。今回、キャロルの脱獄で現場に復帰することになった。キャロルを知り尽くした俺の捜査ファイルを公開するから、ぜひ捜査に協力してくれ。
- アイツが俺に食い下がるのには理由があるんだ。俺は完璧主義者のアイツの犯行を見破り、1年半も追い続けてついに逮捕した。そしてアイツが唯一愛した女性である元妻のクレアとも、特別な関係にあったからね。キャロルについて俺が1冊の本を書いたことも、アイツが俺を巻き込もうとしている一因だろうな。だけど、これ以上アイツの好きにはさせない!
- キャロルには信奉者=フォロワーがいるらしい。脱獄を手引きした看守はアイツのフォロワーだった。アイツがインターネットで外部と接触して、洗脳したフォロワーたちを新たな犯行計画の協力者にしていることは確かなようだ。まるでカルト集団だよな。アイツは人の心を動かすことにかけては天才といえるだろう。知性もある、話し方も巧みだ。フォロワーが何人いるか、どこに潜んでいるかもわかっていないから、犯行の予測もできないが、俺はどこまでも追い掛ける覚悟だ。
- キャロルはエドガー・アラン・ポーに傾倒している。特に「告げ口心臓」と「黒猫」にね。アイツが大学の教え子である若い女性ばかり殺したのも、犯行手口が残虐極まりないものなのも、ポーの倒錯的な美学や異常性に影響を受けているんだ。アイツの被害者たちが皆、目をくりぬかれているのも、「目が人の心を決め、“魂の窓”になる」というポーの考えからなんだ。アイツは明らかに普通じゃない。複雑な男なんだよ。