第69回『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』佐野岳
イケメン発掘調査隊
<インタビュー>
Q:周囲に認められたくてウソをついてしまう主人公の和也。演じていて和也の心情に共感するところはありましたか?
自分とは全然違う性格の役でした。しょうもないウソをついて一人で東京に行く羽目になる和也が、とても情けなく思えてしまったんです。正直、あまり好きなタイプではなかったんですけど、演じているうちに「友達とうまくやりたいという切実な気持ちがあるからこそ、ウソをついてしまうのだ」ということを実感して、なんだか憎めなくなりました。人の見方が変わって器が広くなったような気がします。僕も和也と一緒に成長できたのかもしれません。
Q:佐野さんご自身はどんな高校生だったんですか?
ずっとサッカーをやっていて、たまの休みに友達と遊びに行ったり、すごくいい高校時代を過ごしていました。
Q:イッセー尾形さん演じるデコトラ運転手・柳下と和也との掛け合いが最高でした。
イッセーさんはアドリブが多いんです。和也としてしっかりした返しをしなきゃいけないので、すごい緊張感でした。監督も僕が何かリアクションをするまでカメラを回しっぱなしにしていたんですよ。かなり難しかったけど、自分なりに頑張りました。イッセーさんと一緒に乗ったデコトラは席が高くて景色が楽しかったです。ああいう派手にデコレーションされたトラックに乗ると、自分も強くなったような気がするんですよね(笑)。
Q:ベテラン女優・杉田かおるさんとの共演はいかがでしたか?
杉田さんはバラエティー番組の毒舌のイメージがあって、最初はちょっと怖かったんですけど(笑)、「ちゃんとご飯食べているの?」とか、優しく話し掛けてくださる方でした。農業をやっていらっしゃるので、食事面でいろいろとアドバイスしてもらいました。あと、「すごく自然な演技をするね」って褒められちゃったんです! 「あの杉田さんに褒められたー!」って、すごくうれしかったです。
Q:メッセージ性の強い本作から、どんなことを感じましたか?
「ウソの中に生きる覚悟がないならウソなんかつくな」というイッセーさんのセリフがすんなり入ってくる作品です。心に響く言葉や場面がたくさんあると思うので、中高生はもちろん、お父さんお母さん世代にも観てもらいたいですね。多くの人にメッセージを感じてもらって、みんなで日本を良くしていきましょう!
<一問一答>
Q:好きな映画を教えてください。
『I am Sam アイ・アム・サム』。泣ける映画ってそれまで苦手だったんですけど、いいなと思った最初の作品です。この作品で観る映画の幅が広がりました。
Q:昨年、運動能力を競う番組で優勝しましたが、どうやって鍛えたんですか?
小さい頃から戦隊モノが大好きで、忍者になりたかったんです(笑)。両親にフィールドアスレチックに連れて行ってもらって、それこそ毎日のように遊んでいたから、知らず知らずのうちに訓練になっていたのかな。感覚的に体で覚えちゃったのかもしれません。
Q:自分の運動能力に初めて気付いたのはいつ?
小学校1年生でバク転ができちゃったんです。誰かに教わったわけじゃないのに、なぜかやれちゃう気がしたんですよ。恐怖心もあったけど、死にはしないだろうと思って(笑)。それで体操を始めたんですけど、サッカーに切り替えたのでやめてしまいました。
Q:今も何か訓練を続けているんですか?
普段は特にしていないです。スポーツ番組に出たときも、やったのは筋トレくらいで、その競技に向けた細かい練習はしなかったですね。次の機会があったら、ちゃんと練習してまた優勝を狙いたいです!
Q:体のパーツでお気に入りはありますか?
うーん……鎖骨かな。人の鎖骨を見るのも好きなんです。だから、女性の服は襟ぐりがゆったりしているほうがいいですね。
Q:好きなタイプの女の子は?
何かに対して一生懸命になっている頑張り屋さんが好きです。ざっくり言うと、綱引きだったら超真剣に綱引きに取り組んでいる子。頑張っている女の子の表情に惹(ひ)かれちゃいます。
Q:恋愛には積極的なタイプ?
はい! メールも電話も積極的にガンガンします! 自分を抑えられないです(笑)。
Q:女性から言われてショックだった言葉は?
「ちっちゃ!」って言われたことです。僕って独占欲が強いほうで、他の男子と仲良さそうに話していたりすると、ものすごく気になっちゃうんです。小さい男ですよね(苦笑)。
Q:自分の性格で直したいところはありますか?
熱しやすくて冷めやすいところ。何にでも興味を持ってすぐにやりたがるんだけど、三日坊主で終わっちゃうんです。ギターも「かっこいいー!」って飛び付いたんだけど、「やっぱ難しー!」ってすぐやめちゃいました(笑)。地道に練習するのが苦手なんですよね。
Q:和也のように、ウソをついた思い出ってありますか?
昔、親に「事故った!」って電話をして「ウソだよ」って言ったらいきなり電話が切れて、それから2日くらい口を利いてくれなかったんです。親心がわからなくてダメなウソをついてしまいました。お母さんごめんなさい!
Q:和也のような一人旅をしたことはありますか?
名古屋に住んでいた頃、原付バイクに乗って一人で京都に行きました。途中で迷って山の頂上まで来てしまって、「え? もう一回これ戻るの?」みたいになっちゃって。4時間くらいで行けるはずが7時間以上もかかってしまったという、つらい一人旅でした(笑)。
Q:俳優としての野望は?
今回、メッセージ性の強い作品に出ることができたので、僕の芝居を観たことで皆さんの何かが変わったらうれしいです。影響力のある役者になりたいと思っています。
取材・文:斉藤由紀子 写真:奥山智明
作品情報
『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』は9月28日(土)シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国公開
作品情報はこちら
オフィシャルサイト
コピーライト:
(C) 2013「またかな」製作委員会
生年月日 :1992年4月3日
出 身 :愛知県
身 長 :170cm
血液型 :A型
趣 味 :サイクリング
特 技 :バク転
芸歴:
2011年「第24回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。2012年より本格的に芸能活動をスタートさせ、ドラマや舞台に出演するほか、芸能人が運動能力を競い合う番組でも活躍。同年11月放送の「究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦」で頂点に輝き、大きな注目を集めた。2013年は『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』で映画初主演を果たし、さらなる飛躍が期待されている。
<映画>
■2013年
『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』
<テレビ>
■2012年
「GTO」(フジテレビ)
「捜査地図の女」(テレビ朝日)
■2013年
「鴨、京都へ行く。 -老舗旅館の女将日記-」(フジテレビ)
「仮面ライダー鎧武/ガイム」(テレビ朝日)10月6日スタート!
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