第7回:TOYOTOWN トヨタウンCMトーク!の巻
寺島進の「月刊 てらじま便り」
現在放送中のTOYOTOWN トヨタウンCM「不思議なカーチェイス」篇。アニキは渋いけどちょっぴりおちゃめな時空警察を、大杉漣さんと好演しています! 大人気を博しているTOYOTOWN トヨタウンシリーズの撮影秘話をアニキに語っていただきました!
撮影は、みんなテキパキ働いていてチームワークも抜群だった。今回の現場は不思議な縁があってさあ。以前、SABU監督の映画『幸福の鐘』に出演したときによく働くADがいるから、打ち上げで「よく頑張ったで賞」をあげたんだ。そしたらなんと今回の現場で、そのADだった彼と再会したんだよ。前と変わらず頑張っていたね。CMはフィルムで撮るから、昔一緒に仕事をした仲間とまた再会することがあるんだ。こういうのは、本当にうれしいよね。
今回の役は謎の時空警察! 当初、俺と大杉さんは『マトリックス』みたいなサングラスを掛けて演じる予定だったんだけど、現場でサングラスなしにしたんだよ。大杉さんはそのまま掛けていたけどね。だって大杉さんの場合、サングラスが体の一部になっているでしょ(笑)。本人に聞いたら、いっぱい持っているみたいだよ?
大杉さんと衣装を着て車に乗ったら、すぐにミステリアスな人物になれた。こんな雰囲気だから、ガーッてカーチェイスシーンになるはずが、ちゃんと車間距離取って「エコドライブ」だからね(笑)。渋い雰囲気を出すようにすればギャップが出て面白いでしょ。自然と現場の雰囲気に染まっていった感じだね。
実は若い頃、大杉さんとピザ屋のCMで共演したことがあるんだ(笑)。これ誰も知らないだろうね! 今回大杉さんにもその話をしたんだけど「そういえばやったねー寺ちゃん!」って言っていたよ。
大杉さんとがっつり共演するのは映画『ソナチネ』(1993年)以来だからなー。もうあれから何年たったかわからなくなっちゃったよ。でも二人で現場に立つと、「あうん」の呼吸が出来上がっている気がするなあ。あの人は本当に元気だからさあ。今回も現場でずうっとしゃべり続けていたよ(笑)。
遊びのプロ、岩城滉一さんと久々にお会いしました!
1963年生まれ、東京都出身。三船芸術学院で殺陣を学び、殺陣師・宇仁貫三に師事。1986年松田優作監督作『ア・ホーマンス』で本格俳優デビュー。北野武に才能を見い出され、1989年『その男、凶暴につき』以降、北野映画の常連として注目を浴びる。