ソコの寝正月の人、必見！ 年末年始にイッキ見したい作品はコレだ！
「今年も寝正月だ」とガックリ来ているソコのあなた！ 「寝正月を満喫するゾー！」と年末年始を待ちに待っているソコのあなた！ 観たかったけど見逃している海外ドラマ、もう一度観たい名作映画はありませんか？ 一大ブームを築いたドラマから、今話題のドラマ、エッジの効いた名作ドラマ、名作映画を総ざらい。年末年始の一つの過ごし方をご提案します！
「SPEC」シリーズ【TBSオンデマンド】
2010～2012 / 戸田恵梨香、加瀬亮 / 日本 / ミステリー、サスペンス、コメディー
（※公開年/主演/製作国/ジャンル）
なぜ話題？
『劇場版 SPEC～結(クローズ)～ 漸(ゼン)ノ篇』『劇場版 SPEC～結(クローズ)～ 爻(コウ)ノ篇』の2部作が公開され完結したばかり。今ならまだ劇場に間に合うかも!?
今観るポイント
特殊な能力を持ったSPECホルダーたちの強烈なキャラクターが魅力の本作。過去に登場したキャラクターの再登場シーンが、特に見どころ！ 全編の繋がりを知って観ると、また違った楽しみ方ができる。
大ヒットドラマ「ケイゾク」のスタッフが再結集した本作。脇役に至るまでこだわった人物造形の世界観は圧巻で、刑事役の戸田恵梨香（当麻紗綾）と加瀬亮（瀬文焚流）のやりとりに思わずクスッとしながら、いつの間にかスタイリッシュな世界にどっぷりハマってしまうこと請け合い。特殊能力「SPEC」を持つさまざまな人物との戦闘が、次第に人類規模の巨大な物語へと発展していく。この衣装は何？ この呪文の意味は？ ギャグに見えるのに大マジメだったりするチグハグさがクセになるシリーズ。一部、「ケイゾク」とつながっている設定もあるので、両シリーズをイッキ見するのも楽しいかも。
「SPEC ～警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿～【TBSオンデマンド】」Hulu作品ページへ
「ケイゾク【TBSオンデマンド】」Hulu作品ページへ
「勇者ヨシヒコ」シリーズ
2011～2012 / 山田孝之 / 日本 /コメディ、アドベンチャー
なぜ話題？
『HK/変態仮面』が大ヒットを記録した福田雄一監督作品。超低予算なのに、主演が国内映画賞の受賞など実力派俳優として近年大活躍の山田孝之というのも、注目どころの一つ。
今観るポイント
ゲームファンなら思わずニヤリ。ドラクエでおなじみのスライムの登場や、ゲームの効果音をそのまま使用するなど、パロディー要素満載！ 意表を突く各回のゲストにも注目。
人気ゲーム「ドラゴンクエスト」の実写ドラマ!? 村を疫病から救うために幻の薬草と行方不明の父テルヒコを捜す勇者ヨシヒコの冒険が描かれる。ファンタジーの世界かと思いきや、いきなり現代の東京が出てきたりと、シュールでゆる?いギャグがクセになる、冒険活劇！
「SHERLOCK（シャーロック）」
2010～2012 / ベネディクト・カンバーバッチ /イギリス / ミステリー
なぜ話題？
いま最も話題の俳優と言っても過言ではないベネディクト・カンバーバッチの出世作。ベネさんを観るならやっぱり、まずはコレから！
今観るポイント
科学捜査まで出てくる物語はオリジナルストーリーかと思いきや、なんとアーサー・コナン・ドイルの原作をベースに現代版に翻案しているという。原作を片手に見比べるのも楽しいかも！
シャーロックホームズがスマホやネットを駆使したらどうなる!? ミステリーの本場、イギリスBBCが制作した21世紀のホームズ！ 英国アカデミー賞最優秀テレビドラマ賞、エミー賞テレビ映画/ミニシリーズ部門脚本賞などを受賞している本格ドラマなので、見て損はないはず。シーズン1と2は各3話。最新のシーズン3も作られているのでこの機会に1と2を観ておこう。
「ブレイキング・バッド」
2008～2011 / ブライアン・クランストン / アメリカ / 犯罪ドラマ、サスペンス
なぜ話題？
ギネス世界記録に歴代で最も高く評価されたテレビシリーズとして認定された本作。第65回エミー賞ドラマ部門作品賞も受賞。Huluでも配信が開始され、話題です！
今観るポイント
ブリーフ姿で困り果てていたおじさんから、いつの間にやら丸刈りのいかついドラッグディーラーに！ 一気に観ればよりわかる、ウォルターの豹変（ひょうへん）っぷりに注目！
平凡な高校の化学教師のはずだったウォルター（ブライアン・クランストン）。末期のガンだと宣告されたことから彼の人生は狂い始める。余命わずかの彼は、家族に財産を残すため覚せい剤の密造に手を染めていく。犯罪行為はどんどんエスカレートしていき、ウォルターの人生はドス黒い世界へとずぶずぶと落ちていくのだった。ブラックな笑いと先を読ませないサスペンスが融合した逸品！
「ブレイキング・バッド」Hulu作品ページへ
※2013年12月31日にて配信終了
「24 TWENTY FOUR」
2001～2010 / （キーファー・サザーランド / アメリカ / アクション、サスペンス
今から観るならココに注目
1日が終わらない!? 忙しすぎるジャック・バウアーのキレキレ具合に注目！
もう観た人もココに注目
実は味方にも災難を振りまく男ジャック。優秀な部下たちの窮地の原因を作ったのは誰？ 視点を変えるとまた違った24が見えてくる！
ジャック・バウアー（キーファー・サザーランド）の怒涛（どとう）の24時間を追った本作。観たことはなくても、名前だけは知っている人がほとんどでは？ 1話1時間のドラマで、物語の中でもきっかり1時間が進行するこれまでにないドラマとして話題を呼んだ。CTUという架空のアメリカの政府機関の捜査官が、テロリストたちと超スリリングなアクションドラマを繰り広げる展開で、同時多発する事件に、観る方も休む間もないほど。寝正月のはずが、スリリングな正月に変わってしまうかも!?
「プリズン・ブレイク」
2005～2009 / ウェントワース・ミラー、ドミニク・パーセル / アメリカ / アクション、サスペンス
今から観るならココに注目
主人公が自ら刑務所に収監される。そんなとっぴな始まり方をする本作は、予想外のアイデアが見どころの一つ。マイケルの全身タトゥーに秘められた脱獄計画とは？
もう観た人もココに注目
ロケ地は本物の刑務所！ つい主演のイケメンっぷりに目を奪われがちだったあなたは、狭い独房でのリアルな描写に注目！
副大統領の弟殺害の罪で死刑囚となった兄リンカーン（ドミニク・パーセル）。兄の無実を信じるマイケル（ウェントワース・ミラー）は全身に「ある」タトゥーを入れた上で、わざと捕まり、兄と一緒に脱獄を企てる。しかし次第に、政府絡みの巨大な陰謀が渦巻いていることが明らかになり……。脱獄劇から逃亡劇、果ては巨大な権力組織との対決へ。回を追うごとに加速するスリリングな展開は一話観たらやめられない！
「HEROES/ヒーローズ」
2006～2010 / マイロ・ヴィンティミリア、マシ・オカ / アメリカ / SFドラマ
今から観るならココに注目
さまざまな能力を持つ超能力者たちが時間軸を移動して起こるパラドックスや、特殊能力がぶつかり合うバトルの映像が斬新！
もう観た人もココに注目
多数いる登場人物の中の、誰か一人に感情移入して見直してみると、取り巻く人々の心境の変化や葛藤など、新たな発見ができるかも。
2006年～2010年の全米メガヒットドラマ。地球上のまったく違う場所で突然、特殊能力（超能力）を持った人たちが現れ、核爆発、ウイルスなど世界の危機を救っていくSF作品。シーズン1～4（ファイナル）までの77話は、一大叙事詩。壮大なスケール、美しく説得力のある映像、登場人物たちが挑む事件、葛藤、恐怖、痛み、愛。一気見がこんなに楽しい作品も少ないかもしれない。マシ・オカの「ヤッター！」ブームも懐かしい！
「ドクター・フー」
2005～2011 / マット・スミス（シーズン6） / イギリス / SF、アドベンチャー
今から観るならココに注目
ドクターとコンパニオンの軽妙なやり取りが本作の魅力の一つ。シリーズによってコンビが変わったりするので、お気に入りのコンビを探して観ては？
もう観た人もココに注目
2013年で放映開始、50周年の本作。どのシリーズからでも楽しめる過去50年のエピソードが盛り込まれている！ 最初のシリーズから続けて観ると楽しさ倍増!?
1963年から放送され、世界最長のテレビシリーズとしてギネスにも認定されている世界最長のSFドラマの名作。見た目は公衆電話ボックスの、「ターディス」という移動装置を使い、ドクターがコンパニオンと呼ばれる地球人の相棒と共に時空を超えた冒険に出る。ドクターたちが縦横無尽に駆け回れば駆け回るほどに事件を呼ぶので、「災いあるところにドクターあり」と人は言う。好奇心旺盛なドクターのキャラクターにも注目。
「Misfits/ミスフィッツ - 俺たちエスパー!」
2009～2012 / ロバート・シーハン / イギリス / SF、コメディー
ココにエッジ！
楽しいコメディーなのに実は成人指定!? 確かにシモネタや汚い言葉、ちょっぴりエッチなシーンも満載。でも主人公たちの愛や苦悩に迫るドラマの本質は超クール！
今観るポイント
英国アカデミー賞最優秀テレビドラマ賞を2010年に受賞。本国ではシーズン5も完結したばかり。2014年も話題になりそうな本作の全貌をイッキ見するなら今でしょ！
イギリスで大人気のドラマ。今までになかった新しい感覚のエスパー群像劇。不良少年・少女の5人が奉仕活動中に不思議な嵐に遭遇し、雷に当たったことで超能力を得たことが徐々に分かってくる。主人公ネイサン（ロバート・シーハン）の超能力は何？ そんなシーズン1を観れば2～4がきっと観たくなる。各シーズンは6～8話とコンパクトなので、スピーディに世界観を変容させていく各シーズンの展開はまさにイッキ見に最適！
「Misfits/ミスフィッツ - 俺たちエスパー!」Hulu作品ページへ
「深夜食堂」
2009～ / 小林薫 / 日本 / 人情ドラマ
ココにエッジ！
毎回、ワケありのゲストが来店。彼らのワケが本作にいい味を利かせます。
今観るポイント
ちょっと時間のあるお正月は、ドラマに出てくる料理を作って楽しんでみるのもいいかも。
路地裏の「めしや」のメニューには豚汁と3種類の酒しかない。客がオーダーした料理は何でも作るのでそれで良いのだ。各回、「カツ丼」とか「缶詰」のように料理や食材がタイトルとなっているのがミソ。個性派ゲストがその料理にまつわるワケありの物語を展開。今回のゲストは誰？ 1話完結形式なのでお目当ての役者の回を観るのも楽しい。まぶたの辺りに傷のある寡黙（かもく）な店主は、小林薫がまさにハマり役。松岡錠司、山下敦弘など映画監督が演出をしている回も多く、毎回じっくり心のヒダを見せる。
「ハンチョウ」シリーズ【TBSオンデマンド】
2009～2012 / 佐々木蔵之介 / 日本 / 刑事ドラマ
ココにエッジ！
飄々（ひょうひょう）としていながら部下思い、物腰柔らかでここぞという時に熱くなる、ハンチョウのギャップがいい！
今観るポイント
子どもから大人まで一緒に楽しめるドラマ「ハンチョウ」。年末年始には、一家団欒（だんらん）で楽しめる本作がぴったりかもしれません。
地味な中にも味わい深さを感じさせるヒューマニティーあふれる刑事ドラマ。佐々木蔵之介演じるハンチョウとその仲間たちの抜群のチームワークで、事件を解決していく。派手な展開を楽しむというより、事件関係者との交流を丁寧に描いていく作りは観ていて安心……と思いきや、トンデモナイどんでん返しもアリ！ 泣かせる人情劇や細やかな心理描写など、いろいろな角度から楽しめる。
「鈴木先生」
2011 / 長谷川博己 / 日本 / 学園ドラマ
ココにエッジ！
想定外の出来事には案外弱い!? 動揺すると出現する、鈴木先生の焦りまくりの自問自答は極めて中毒性高し！
今観るポイント
年末年始のうちに、2013年に公開された『映画 鈴木先生』もイッキ見したい。ドラマを観た後は2倍、3倍楽しめる!?
「こんな先生いたらなあ」。それともホントにいたらウザい!? 話題になった同タイトルの漫画が原作の学園ドラマ。さまざまな問題を生徒と共に悩みに悩み、悩み倒す。いや生徒以上に先生が悩みまくる。独自の教育メソッドを持つ若き中学教師、鈴木先生が、価値観の違いからくる、答えのない問いに対して議論を尽くし、その結果起こる（はずの？）生徒たちの「心の変革」を目指す。真剣だけどどこかおかしい長谷川博己演じる鈴木先生が魅力的。あなたは鈴木先生が好き？ 嫌い？
『スタンド・バイ・ミー』
1986 / ウィル・ウィートン、コリー・フェルドマン / アメリカ / 青春ドラマ
名作のゆえん
少年たちのみずみずしい表情、冒険へのワクワク感、そしてどこか懐かしい線路沿いの風景！ 観賞後は子どもに戻ってフラッと旅に出たくなるかも。
今観るポイント
実は一番の出世頭!? キーファー・サザーランドが不良役で出演。すぐキレるのは昔から？
仲良し少年4人組はある日、「英雄になれる！」と、森の奥に放置された行方不明の死体を捜しに出掛ける。彼らは固い友情で結ばれながらも、一人一人、家族や将来のことなど、誰にも言えない悩みや不安を抱えて生きていた。少年期特有の葛藤、そして友情をノスタルジックに描く、ひと夏の冒険譚（たん）。
『ニュー・シネマ・パラダイス』
1989 / フィリップ・ノワレ、ジャック・ペラン / イタリア、フランス / 青春ドラマ
名作のゆえん
全編に流れる巨匠エンニオ・モリコーネによる美しい映画音楽。そして映画の「愛」にあふれる映画史上に残る名ラストシーン！
今観るポイント
公開から25年経った今も、アルフレードがスクリーンに映す古き良き映画の数々も色あせない。本作は、3DやCGが全盛の今、改めて観たい一作。
少年の頃に、映画そして人生について教えてくれたアルフレード（フィリップ・ノワレ）の訃報が、ローマで映画監督となったトトの元に届く……。シチリア島の小さな田舎町。唯一の娯楽施設、映画館パラダイス座での映写技師アルフレードとの友情や、青年時代の淡い初恋が彼の中によみがえる。そして彼は30年ぶりに故郷シチリアへと足を踏み入れるのだった。
『レオン/完全版』
1994 / ジャン・レノ、ゲイリー・オールドマン、ナタリー・ポートマン / フランス / アクションドラマ
名作のゆえん
アクションだけじゃない！ 親子ほど年の離れたレオンとマチルダ、孤独な者同士のはかない純愛が胸を打つ。女子にも人気の名作。
今観るポイント
なんと言っても、いまやオスカー女優、ナタリー・ポートマンの初々しい演技！ マチルダももう、1児のママなんて……！
寡黙な殺し屋・レオン（ジャン・レノ）と家族を虐殺された少女、マチルダ（ナタリー・ポートマン）のスタイリッシュアクション映画。マチルダは殺された弟の復讐（復讐）を果たすため、自分も殺し屋になりたいと、レオンに助けを求める。殺しを教え、教わる共同生活の中で、次第に心を通わせ、根無し草の二人の間には、いつしか複雑な感情が芽生え始める。
『八日目の蝉』
名作のゆえん
登場人物たちがどうしようもない感情に押し流されて行動する姿には鋭いリアリティーと説得力、そして感動がある。
今観るポイント
2011年の日本アカデミー賞を席巻した本作。主演女優賞を受賞した井上真央、助演女優賞を受賞した永作博美の女優としての転機となった作品。二人の熱演は、圧巻。
主人公・野々宮希和子（永作博美）は、妻のある男の愛人だ。妊娠した彼女は、男に説得され堕胎するが、一方でその男の妻は、子どもを出産していた。本作では、生まれた子どもを誘拐した希和子と子どもの奇妙な親子関係が描かれていく。角田光代の原作との違いも、本作の楽しみの一つ。「人って何だろう。母親って何だろう。そして女って何だろう」と考えさせられる問題作が大きな話題となったことは記憶に新しい。
各作品はHuluにて配信中