第12回：ウーマンラッシュアワーの『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』談義

ジブリで宮崎駿監督の出待ちをしちゃうほど映画大好きな村本大輔と、映画に関しては素人同然の中川パラダイスが、あらゆる角度からブッ飛んだ視点で映画トークしちゃいます。今回は、クロエ・グレース・モレッツがヒット・ガールを演じて人気を集めているヒットシリーズ第2弾『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』をななめ見！（取材・文：シネマトゥデイ編集部 森田真帆）

村本：いやーおもろかった！　クロエちゃんの、少女から女性への成長がやばい！　どんどん女になっていくな！　僕はねえ、ああいう自然体の女の子が一番好きなんですよ！　クロエちゃんをいじめた意地悪女軍団、最低やったな！　もう見かけだけ取り繕ってる化学調味料みたいなクソ女どもです。それに引き換え、クロエちゃんは無農薬の自然食！　ほんまにかわいいっ！　あんな子と付き合いたいなあ。

中川：あの化学調味料女たち、大変なことになっとったなあ。ざまあみろやったわ！　僕もあの秘密兵器欲しいな。

村本：あのアイテムは、ほんまに僕も欲しい。バラエティーで共演したアイドルで僕に冷たい態度を取りやがったやつに向かって、生放送中にアレをかましたんねん。本番中に！

中川：いくら何でもひどすぎるやろ（笑）！

村本：でも今回ほんまにビッチ率めっちゃ高かったわ。だってナイト・ビッチだってやっぱりビッチやで。ああやってコスプレのまんまエッチしたがるってロクでもないねん！　僕も昔漫才してるときの格好で抱いてって言われたことあって一回スーツに着替えさせられたことあるもん。

中川：何かトイレでもエッチしてたしなあ。ひどかったな。

村本：う～ん……でも僕はいっつも公園のトイレでやってるからな……。それは普通やわ。

中川：うわ……最低や！

村本：外で食べるおにぎりってとってもおいしいの！

村本：それにしてもあの世直し軍団、やばいな！　僕も入りたい！　ツイッターで攻撃してくるやつらを住所突き止めてボコボコしてやりに行きたいっすわ！

中川：それ、あかんやつやで！

村本：なんでや！　世直しや！　野性爆弾の川島（邦裕）さんの描いた絵みたいなゴツい筋肉のロシア女（マザー・ロシア）連れて行ったんねん。だって、ヒット・ガールでもあれだけボッコボコにされんねんから、あのババア相当強かったで！

中川：確かに敵ながらアッパレやったなあ。僕、今回一番あの女の人が好きかもしれん。

村本：はあ!?　おまえゲイちゃう？

中川：だって、おっぱい大きくてスラッとしててかわいい子はいっぱいおるけど、あの女は唯一無二やからね。

村本：じゃあおまえ、なんであんなおっぱいの大きい化学調味料系の女と結婚したんや！　あのなあ、ビッチな嫁の話だけでおもろいのに話をややこしくしやがって！　女のタイプ、ぶれすぎやねん！　おまえは化学調味料軍団の女が本当はタイプなんやろ！

中川：いや確かに見た目はええねんけど、あんないじめっ子みたいな女はいややわ。できれば性格いい方がいいからな。クロエちゃんの方がいいわ。

村本：なんやねん！　おまえ設定変えるな！　本音を言うな！　おまえの嫁は美人やけど性格がほんまに悪いんから、ビッチが好きってことでええねん！　ここは一つ、「化学調味料軍団がタイプです」って言えばええねん！　真面目な面白くない本音言いやがって。つまらん本音か角刈りのババアかってどんだけギャップつけんねん。トークが下手！

村本：アクションも最高やったな。手首とかバンバン落ちてるんやけど、なんでか笑ってしまうんですよ。僕はホラーが大嫌いなのに！　グロい映画のグロいシーンってグロいだけやねんけど、この映画はポップですから。ノリが楽しくて面白いんですよね。怒濤（どとう）の勢いで畳み掛けてくるアクションシーンはまさにウーマンラッシュアワーの漫才を観ているようでした！

中川：うまいこと言うたな（笑）。でもほんまにおもろかった！　もういろんな殺し方出てくるやん！　芝刈り機を使ったり、みんなすごかった。戦い方も「うわあ、こんな殺し方もあんのや」って感心してしまいましたね。ヒット・ガールなんて、見事なまでに急所しか狙わないしね。

村本：どこを見とんねん！　おまえは殺し屋か！

中川：違うわ！　でもこの世直し軍団の人たちが結成される過程もリアルやったな。お姉ちゃんを殺されたとかでヒーローになろうとして自警団を作るって、なんかありそうやもんな。

村本：みんなヒーローになれるっていうな！　でも中川がヒーローになるって決意したとして変なコスプレで変身しても多分、すぐに道間違えてギョーザに毒を入れたおっちゃんみたいになりそう。

中川：確かにコスプレするまではキック・アスやったのに完全に道間違えたな！　って、何で僕がああなんねん！

村本：僕、観てて思ったんやけど、中川って何かキック・アスの男の子の雰囲気あるよな。

中川：えっ。僕が？

村本：顔は全然ちゃうけど、着てるパーカーの変な感じとか。今、手術後で片目腫れとるし。袋だたきに遭ったあとのキック・アスみたいやで（笑）。

中川：キック・アスは親友2人と3人組やけど、僕も高校時代に仲がいい男友達って3人組やった。3人組ってちょっとしたことで関係性がビミョーになってしまうんですよね。僕も骨折して1週間ほど学校休んだ後に何となく二人の間に入れんくなってしまったことがあったわ。この映画で描かれている女子のいじめも怖かったけれど、そういう高校生男子特有の微妙な気持ちの動きもめっちゃ共感できたわ。

村本：そんなん言うたら、僕は思いっ切り今回はマザー・ファッカーになったレッド・ミストのタイプやで。友達一人もおらんし。高校時代の友達一人も電話帳入っていないし。中学もいつも一人だったなあ。あのね、今回は僕の中学の修学旅行に行っていたときの写真を提供しますので。多分、皆さんはレッド・ミストを見ることでしょう。

『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』

ファン待望の『キック・アス』第2弾は、クロエ・グレース・モレッツ演じるヒット・ガールと、キック・アスが仲間と共に立ち上がり、マザー・ファッカーへと改名したレッド・ミスト率いる悪党軍団と死闘を繰り広げる！　ヒーロー軍団のリーダーとして登場する、ジム・キャリーにも注目！

映画『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』オフィシャルサイト

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