第86回『ソロモンの偽証 前篇・事件』板垣瑞生
イケメン発掘調査隊
Q:応募者総数1万人、3次選考を経た60人で2か月にわたるワークショップを行い、4次選考を経て配役が決まったとか。その瞬間、どう思われました?
4次選考を終えて33人になってから、ワークショップをするときはほとんど僕が神原和彦を演じていたんです。配役が正式に決まったときは、うれしい反面「やっと決まった……」という気持ちでした。
Q:成島出監督の第一印象は?
実はなかなかお会いできなかったんです。それでほかのキャストの方よりずっとあとでごあいさつに行くと「名前で呼んでいいよ」と言ってくださって。それで、優しそうな方だなという印象を受けました。演出は一つ一つのお芝居をじっくりと細かく見てくださったのですが、全然怖くありませんでした。
Q:神原和彦について、すぐイメージできましたか?
彼が抱える複雑な環境を自分の中に落とし込むのは、難しかったです。自分の身に起きたことではなかったので、リアルに感じられなくて。そこで監督は大出の両親を演じられた俳優さんに、神原の両親を演じてもらい、映画では描かれない回想シーンを演じたんです。監督から「そのときの芝居が一番良かったよ」と言われました(笑)。
Q:完成した映画を観た感想は?
前篇後篇のどちらも編集前のものを観たのですが、さすが成島監督だなと思いました。長い時間をかけて撮影したので、映像化されるということはやっぱりうれしいですね。後篇で神原は「鍵を握る役割」といえるかもしれません。中学生による裁判っていう設定も新鮮だし、見応えバッチリだと思います!
Q:神原は優秀な生徒ですが、ご自身はどんな中学生ですか?
どこにでもいる中学生です。勉強はあまり好きではなくて成績も中の中、普通ですよ(笑)。
Q:中学校で部活は何をされていますか?
サッカー部です。小学生ではクラブに所属していました。ポジションはミッドフィルダーとかフォワードとか。体を動かすのは大好きです。
Q:お芝居がしたくて俳優に?
スカウトされるまで興味を持ったことはありませんでした。でも『闇金ウシジマくん Part2』で菅田(将暉)さんや中尾(明慶)さんたちとたくさんお話して、演じることの楽しさを知りました。
Q:好きな映画を教えてください。
『バック・トゥ・ ザ・フューチャー』。あれほど長い間愛される映画ってなかなかないですよね。あと『ジャッジ!』は2回観ました。『ハリー・ポッター』『SPEC』『トリック』シリーズも好きです。
Q:映画は映画館とDVD、 どちらで観ることが多いですか?
小学生の頃から、お金があったら一人で映画を観に行っていました。自分のタイミングで観るのが好きなので、一人で観ることが多いですね。
Q:初恋はもう済みました?
小学校2、3年生の頃です。同級生でしたが包容力があるというか、面倒見のいい子でした。
Q:では好きな女性のタイプは?
大人っぽいけどかわいらしい、ギャップのある人が好きです。
Q:どんな俳優になりたいですか?
堤真一さんや菅田将暉さんのように、何でもできる俳優になりたいです。映画でもドラマでも、振り幅の大きい役をこなせるようになりたいと思っています。
Q:もし1日お休みがあって、好きなだけお金を使っていいと言われたら?
まずシネコンへ行って、キャラメル味とか高い方のポップコーンと一番でっかいジュースを買って臨戦態勢を整えます。3本くらい立て続けに観て。そのあとで東京ジョイポリスへ行き、タクシーでディズニーランドへ。その日は園内のホテルに泊まろうかな~(笑)。
取材・文:浅見祥子 写真:奥山智明
『ソロモンの偽証 前篇・事件』は3月7日より公開
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』は4月11日より公開
映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』
人気作家・宮部みゆきのベストセラーを実写化した、ミステリー2部作の前編。ある中学校で起きた不可解な生徒死亡事件と、その真相を暴こうする女子生徒が開く学校内裁判の行方を追い掛ける。監督を務めるのは、『孤高のメス』などの成島出。『超高速!参勤交代』などの佐々木蔵之介、『小さいおうち』などの夏川結衣、『八日目の蝉』などの永作博美といった実力派が結集、大規模オーディションを敢行して舞台となる中学校クラスの生徒役33人を選出。事件を機に浮かび上がる、人間が抱える闇の深さに息をのむ。
生年月日:2000年10月25日
出身:東京都
身長:174cm
趣味:サッカー、映画鑑賞、 ゲーム、読書
芸歴:『闇金ウシジマくん Part2』で映画デビュー。『アオハライド』では東出昌大の中学時代を演じた。『ソロモンの偽証』前篇・後篇に出演し、3月には、EBiDANの新ユニットM!LKとして「コーヒーが飲めません」でCDデビューを飾る。