アメリカで今最もホットな男!クリス・プラットの魅力
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全米ボックスオフィスランキングを席巻している映画『ジュラシック・ワールド』。同作で主人公オーウェンを演じているのが、アメリカで今最もホットな男といわれている俳優のクリス・プラットです。ハリウッドが待ち望んだ“新世代ヒーロー”と称されるほど人気沸騰中のクリスの魅力を、ロサンゼルス在住のライターがご紹介します。(取材・文:明美・トスト/Akemi Tosto)
監督をも魅了する圧倒的なチャーミング度!
ブームが来る前は、NBCのコメディー番組「パークス・アンド・レクリエーション(原題) / Parks and Recreation」のデブっちょで三枚目のアンディー役として知られていたクリス。映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督は、主役のスター・ロードにクリスを推薦されたとき、「あのデブっちょの無名俳優を雇うなんてクレイジーだ!」と本人に会う気すらなかったという。
だが結局オーディションを行う運びとなりクリスと対面。すると、ものの20秒ほどで「スター・ロード役は彼しかいない!」とクリスにほれ込んでしまったのだとか。確固たるビジョンのあった監督の気をあっという間に変えてしまうほど、クリスのチャーミング度は圧倒的なのだ。
言われなくたってやるチャレンジャー男!
とにかくクリスにべたぼれしてしまったガン監督。しまいには「たまにはデブのヒーローがいたっていいさ」とまで言いだして、クリスの減量は配役にあたっての前提条件ではなくなった。だがそこでクリスは「僕、チャレンジが好きだから」と著名なパーソナルトレーナーを雇い、週5日の有酸素運動&筋トレエクササイズと共に炭水化物ゼロ・お酒ゼロのダイエットを開始。結局6か月間で約30キロ減量したばかりか、素晴らしい美ボディーになることに成功した。
また、『ジュラシック・ワールド』のプロモーションで最近テレビ出演の多いクリスは、共演のブライス・ダラス・ハワードと人気トークショーに出演。ブライスがハイヒールを履いたまま激走するシーンがいかに大変だったかという話題になったとき、司会者が「ブライスにできることなら……」とおもむろにハイヒールを取り出してクリスに渡した。クリスはすくっと立ち上がったかと思うと、渡された真っ赤なハイヒールを無言のまま履いてステージを疾走! 会場は大爆笑の拍手喝采で、さすがチャレンジャー男といったところ。
人生経験が豊富!元ホームレス&男性ストリッパー!
その昔、マウイ島に住んでいた頃はメチャクチャ貧乏でバンに寝泊まりするホームレス時代もあったというクリス。役者を夢見つつ頑張っていた彼には、とにかくいろいろなバイト歴がある。その中でも際立っている職種が、男性ストリッパー!
ワンステージにつき40ドル(約4,800円・1ドル120円計算)のギャラをもらっていたというクリスいわく、「格安『マジック・マイク』ってところさ(笑)」。思い出の“舞台”は、友達のおばあちゃんのバースデーパーティーだとか。この他にもクリスの職歴は、ルームサービスのウエイター、ベビーシッター、洗車係、壁画アーティストなどとにかくバラエティー豊かだ。
新時代のヒーローにふさわしい優しい心!
マッチョになってカッコよくなったからといって、それをひけらかすようなクリスではない。アメリカの人気セレブ番組「アクセス・ハリウッド」のインタビューでは、「体形は人それぞれだけど、もしも僕が太っていたときみたいに落ち込んだ気分の人がいたら、『希望はあるんだよ!』って伝えてあげたい」と語っていた。自慢できない過去の自分を打ち明け、似たような境遇にいる人たちを励まし思いやる。これぞまさに新世代ヒーローにふさわしい優しい心だ。
ハリウッド界隈でも有名なラブラブ夫婦!
クリスの奥さまは、パロディー映画『最終絶叫計画』シリーズでおなじみの女優アンナ・ファリス。映画『パーティー・ナイトはダンステリア』の撮影で出会って2年の交際後、2009年に結婚。それ以来、二人はハリウッド界隈でもラブラブ夫婦として有名だ。
クリスは「アンナと僕は出会う運命にあったんだよ。神さまとか運命とかってあるんだなあと思った。だって、出身地が同じどころか、お互い20分しか離れていない所に住んでいたりとか、コメディー映画出身だったりとか、親がMS(多発性硬化症)でつらい思いをしていたりとか、とにかく共通点だらけでね。とにかくアンナは最高なんだよ」など書き切れないほどオノロケ三昧。
とにかくクリスはインタビューで結婚生活のことを聞かれると、ありきたりの答え方ではなく、心の底からアンナを愛している様子がにじみ出る答え方をする。カップルでレッドカーペットに登場するときも本当に仲良しで心から楽しげな表情をしていて、周囲にいる人たちが思わず笑顔になってしまうほど。2歳になる息子のジャックくんの良きパパでもあるクリス。家族を大切にする姿勢も彼の魅力の一つだ。
余談になるが、最近ガン監督が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』続編の脚本の第1稿を仕上げたとツイートして話題になったが、クリスはガン監督からストーリーを聞かされたとき、感動のあまり泣いたと告白。泣くことのできる男に女子はグッとくるのだ。
まとめ
「パークス・アンド・レクリエーション(原題)」での三枚目デブっちょアンディー時代と比べるとその活躍ぶりは別人のようだが、クリスがインタビューなどでちょくちょく見せるその素顔は以前のそれと全く同じジョーク好きな好青年で、昔からのファンもひと安心のよう。『ジュラシック・ワールド』では男気たっぷりな英雄ぶり(そして見事に割れた腹筋……笑)を披露して、世界中にファン層を広げたクリス。次期インディ・ジョーンズとのうわさもあり、カッコいいだけでなくユーモアもたっぷりのおちゃめなヒーローから今後も目が離せそうにない。
【今月のHOTライター】
■明美・トスト / Akemi Tosto
高校よりロサンゼルス在住、CMや映画の製作助手を経て現在に至る。全米映画協会(MPAA)公認ライターとしてだけでなく、監督としても活躍中。短編作品『ボクが人間だったとき/When I Was a Human』がアカデミー賞公認配給会社ショーツ・インターナショナルより配給され、iTunesとAmazonで日本版発売中。ツイッターもよろしく!→@akemi_k_tosto