あの作品にも出演していた!『アントマン』に大抜てき“遅咲き俳優”ポール・ラッドって?
今週のクローズアップ
身長わずか1.5センチの映画史上最も小さなヒーローの活躍を描いた、マーベルスタジオ最新作『アントマン』が19日よりついに日本でも公開。本作で主演に抜てきされたのは、コメディー作品への出演で知られる現在46歳のポール・ラッド。本国アメリカでは名の知られた彼ですが、日本ではまだまだ「誰?」と思う人は多いかもしれません。今週のクローズアップでは、そんな“遅咲き俳優”ポールの経歴を振り返ります!(編集部・中山雄一朗)
あの作品にも出演していた!
まず初めにポールが注目を浴びるきっかけとなったのは、今でもカルト的人気を誇る青春コメディー映画『クルーレス』(1995)。最近では女性ラッパー、イギー・アゼリアの大ヒット曲「ファンシー feat.チャーリーXCX」のミュージックビデオの元ネタになったことでも話題に。ポールはアリシア・シルヴァーストーン演じる主人公の義兄を演じていました。
ポールの出演作といわれてもピンと来ない人でも、レオナルド・ディカプリオ主演の『ロミオ&ジュリエット』(1996)を観たことがある人は多いのでは? 実はポール、同作にジュリエットの婚約者役で出演していたりと、かなりキャリアは長いのです。日本でも人気の海外ドラマ「フレンズ」(シーズン9~)でフィービーの恋人マイクを演じたことで、彼の存在を認識した人も多いかも。
ポールといえば、やっぱりコメディー
ポールといえば、やっぱりコメディー。中でも『40歳の童貞男』などで知られるコメディー監督、ジャド・アパトー作品の常連で、同作をはじめ『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』(2007)、『40歳からの家族ケーカク』(2012・日本劇場未公開)など、彼が製作する作品に数多く出演しています。また、アパトー作品ではありませんが、大ヒットコメディー『ナイト ミュージアム』(2006)にもベン・スティラーふんする主人公ラリーの元妻の再婚相手役で出演していました。
その他にも、結婚式を目前に控えるも、いつも彼女一筋で自分には男友達がいないことに気付いたポールふんする主人公が親友探しに奔走する『40男のバージンロード』(2009・日本劇場未公開)や、刑務所行きを免れるために子供相手の社会奉仕活動をする羽目になった男2人組が、問題児に手を焼きながらも彼らと次第に絆を深めていく『ぼくたちの奉仕活動』(2008・日本劇場未公開)は、笑えて心も温まるなかなかの良作。
シックスパックがスターの証し!?
最新作『アントマン』でポールが演じるスコットは、仕事も家族も失って、まさに人生崖っぷちだが、ひょんなことから身長1.5センチになれる驚異のスーツを手にし、神出鬼没のヒーロー“アントマン”となって戦うことになる男。ポールは役づくりのため、7か月間アーモンドとゆでた鶏胸肉を食べ続け、ワークアウトに励んだそう。そのかいあって、これまでは若干だらしのない体つきだった(?)ポールですが、劇中では見事なシックスパックになっています。
今年7月にはハリウッドのウォーク・オブ・フェイムにもその名が刻まれ、正真正銘スターの仲間入りを果たしたポール。来年5月全米公開される『キャプテン・アメリカ』シリーズの第3弾『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー(原題) / Captain America: Civil War』にもアントマン役で参戦することが決まっており、これからますますの活躍が期待できそうです。
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