過保護でクレイジーな『リトルプリンス』の母親:動画特集第5回
星の王子さまと、大切な10人の仲間たち
主人公の女の子の母親は、分刻みのスケジュールを彼女に要求する。しかしそれは娘に将来幸せになってほしいという思いからくる、彼女なりの愛情の示し方なのだ。
アニメーション監修のジェイソン・ブースは、「母親は過保護でクレイジー」だが、「愛情表現もない頭がおかしいキャラクターというわけではありません」と説明する。せりふがないシーンでも子供を思う気持ちが裏にあることを伝えるために、目や表情で表現することに苦心したという。
また母親は主に、少女たちが過ごすCGで表現される現実の世界に出てくるが、ストップモーションの映像にもワンシーンだけ登場している。非常に短い出演だが、キャラクターデザイナーのアレックス・ジュハズによると、ストップモーション用のキャラクターデザインは全てのキャラクターが出来上がった後に取り掛かったそう。ということは重要な鍵を握っている!? と想像が膨らむが、実はその理由はシーン中の母親の表情はほぼ変わらないため、一つしか頭部パーツを作る必要がなく、ほかと比べて一番楽なキャラクターだったからとのこと。
映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』は11月21日より2D / 3D全国公開