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映画たて・よこ・ななめ見!

ウーマンラッシュアワーの映画たて・よこ・ななめ見!第31回:『バクマン。』

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バクマン。

ジブリで宮崎駿監督の出待ちをしちゃうほど映画大好きな村本大輔と、映画に関しては素人同然の中川パラダイスが、あらゆる角度からブッ飛んだ視点で映画トーク。今回は、「DEATH NOTE」の原作コンビ、大場つぐみ小畑健の大ヒット漫画を、『モテキ』大根仁監督が実写映画化した『バクマン。』をななめ見しちゃいます!(取材・文:シネマトゥデイ編集部・入倉功一)

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村本、「ジャンプ」の漫画家を本気でリスペクト

村本:もう最高やったわ! 全然知らんかった漫画家さんの裏舞台が見えて、グッと来た。

中川:漫画を描くシーンでプロジェクションマッピング(※リアルとバーチャルをシンクロさせる映像手法)を使っていたり、映像もめっちゃ手が込んでいたな! 

村本:さすが『モテキ』の大根仁監督というか。漫画家っていう職人のお話がすごい映画監督の手によって、どんな若い人でも、お年寄りの方でも入りやすい、すごい見やすい映画になっている。これはハマるわ!

バクマン。
三日徹夜は当たり前。読者投票1位を勝ち取るために食うや食わずで漫画を描き続けた最高(佐藤)を待ち受けていた落とし穴とは……

中川:実際の漫画家と、この映画に出てくる漫画家がどこまで同じような生活をしているのかも気にもなったな。しかし血尿まで出して頑張るとは……。これ観て漫画家目指す人っておるんかな?

村本:僕は目指したくなったで。すごいストイックな世界で、しかもそれなりに見返りもあって夢がある。もしお笑いやっていなかったら、目指していたと思ったわ! 厳しいけど、漫画家って夢があるでしょって教えてくれるというか。ただ僕、大体「ジャンプ」で読む漫画って3つぐらいなんやけど、ちゃんと全部読もうと思ったわ。失礼やと思って。これだけの雑誌を、二百いくらで買えるのって実はすごいことなんやで!

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これだけは言いたい!ななめ見ポイント

バクマン。
「ジャンプ」愛読者の村本

村本:編集者が漫画家の先生に「でんぱ組.inc最上もがちゃんが『先生に会いたい』って言っている」って励ますシーンあったでしょ。あれはやる気を出させるためのウソやとしても、実際どうなんやろ。やっぱり女の子は才能に惚れるもんなんかな。

中川:でも、たまに単行本に載っている顔写真とか、めちゃめちゃ男前の人おるで。

村本:金髪の人なんかもおるしな。でもね、僕はこれ、みんな漫画が売れて金を稼いでからおしゃれとかし出したんやと思う! 芸人でも、今はおしゃれやけど、昔はめちゃダサかった人とかおるやろ。

中川: NSC(吉本総合芸能学院)入りたてのころの写真とか、ヒドかったりするよな!

村本:そうそう、宮迫(博之)さんとか! 売れて金持って、高い服でおしゃれし出すパターンや。でもな、学生のころからおしゃれとかに目覚めているやつって、そんなに才能ない気がするのよ。女とか遊びとかに集中しているやつ。それよりも、自分の世界でワーッと集中している、服のことなんか考えず追求する人っていうのは、やっぱりそうでないと駄目な気がするわ。

バクマン。
壮絶すぎる漫画家の生活に、やや引き気味の中川

中川:それにしたって、最高(佐藤健)と秋人(神木隆之介)のコンビはすごいわ。ジャンプで連載するために作戦練って、ずっと漫画のこと考えて。僕なんか高校のころなんて先のこと考えずに遊んでばっかりやったで。二人と似ているのは、学校の授業中ほぼ寝ていたとこだけや。僕の場合は、友達と夜中まで遊んでいたからやけど……。

村本:今もやないか! 夜になったら合コン居酒屋みたいなところに行って。

中川:相席居酒屋や!

村本:どっちでもええわ! そこで朝まで飲んで、その疲れで移動中はずっと寝て、昼も寝て、夜は合コン居酒屋行って。

中川:そやから僕の場合「友情・努力・勝利」じゃなくて、ズボラと……えー何やろ。

村本:思いついてから言えよ!

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「THE MANZAI」優勝に秘められた泣ける友情話

バクマン。
高校生で「ジャンプ」デビューを果たす天才がいる一方で、10数年アシスタントをしながらデビューのチャンスをうかがう者も。必ずしも努力が結果に比例しない現実の厳しさがリアル

中川:漫画家さん同士の友情も良かったな。同じ目標に向かう仲間で集まって、キャベツ炒めで飲むとことか、ああいうシーンがすごくいい! 僕も本当にお金がないころ、芸人同士で家に集まって安く鍋やって。何か熱くなり過ぎてケンカしたこともあったもん。

村本:せやなぁ。「THE MANZAI」で優勝したときも、仲良い芸人同士で、「絶対決勝行こうな」とか話すわけやけど、上に行くにつれていなくなってくるわけ。それで、僕が決勝までネタができていなくて、今日は徹夜で考えなあかんとなったときとか、1回戦で負けたヤツが「俺、全然聞いてあげるで」って付き合ってくれたりな。しかも、優勝して、記者会見の席でパッと前を見たら、そんなふうに15年間一緒にお笑いやってきたメンバーが、みんな泣きながらスーツ着て立っていて。あのときはグッと来たなぁ。

中川:そんなことあったんか! 全然気付いていなかったわ!

村本:いや、おまえはあんまり血が通っている瞬間を見たことないから、言ってもしゃあないと思って。

中川:そんなことないよ!

バクマン。
四六時中、生活を共にする最高&秋人の関係は壮絶にして、痛快

村本:おまえはそんなん見ても涙も流さへんやろ! でも、その日はみんなで車に乗って帰って、良かったよ。まさに『バクマン。』状態やったわ。

中川:今でも仲いいもんな。

村本:このごろも、テレビでよく先輩の悪口言うけど、これは怒るかな……みたいなことをみんなに聞いて多数決取って、怒られそうやったらやめるっていう会議をやったりしているのよ。

中川:その割に、岡村(隆史)さんとか、いろんな人に言われているやん。

村本:せやねん! しかも、あまりにも強い先輩から怒られたときは、みんなLINEの返信がなくなるという。やっぱりヤバい、関わったらあかんみたいな。

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村本、中川のヤバい恋愛遍歴を暴露!

バクマン。
『バクマン。』で描かれる漫画家たちの「あるある!」行動に、テンション上がりまくりの村本&中川

村本:そういえば、主人公の二人は高校生やったけど、ほかの漫画家の人は、バイトとかしながら漫画描いていたやろ。僕も昔は、テレアポのバイトしながらキーボードの下に紙を挟んで、ずっとネタ考えていたからなぁ……なつかしかったわ。見つかったらクビなるから、絶対ばれない小っちゃい紙とかに書いて。

中川:梅田でテレアポやっていたころやな。ネタ合わせでそのメモ見たわ。

村本:でもおまえは、そのころヒモの女にずっと飯食わせてもらっていたな!

中川:いや、僕はおまえが寝そうになったら横で「もうちょっと起きときや」って、言うタイプやから。

村本:何やそれは。しかも、彼女にお小遣いもらってパチンコざんまいで、10年付き合ったくせに、最終的にファンのキャバ嬢に告白されて、付き合ってその女切って。

中川:最低な言い方するな!

村本:でも、あるとき新幹線に乗ったら、売り子をその女の妹がやっていてな! ワゴン押しながらめっちゃおまえにガン飛ばしてきて。

中川:あれは気まずかったわ……。

村本:「あいつの妹や」とか言って下向いて、おかんの手作りおにぎり食べていたな! まずそうなおにぎり。

中川:やめや! おかんに失礼やろ!

村本:バクバク、バクバク食べて。とんだ『バクマン。』やで!

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今月の激オシ映画はコレ!

『バクマン。』

「DEATH NOTE」の原作コンビ、大場つぐみと小畑健によるテレビアニメ化もされた大ヒット漫画を、『モテキ』などの大根仁監督が実写映画化した青春ドラマ。性格の違う高校生2人がタッグを組み漫画家への道を歩んでいくさまを、大根監督ならではの巧みな映像表現を駆使して描く。週刊少年ジャンプでの連載を目指して日々奮闘する漫画家コンビには、佐藤健と神木隆之介。実在の漫画作品や出版社が実名で登場するほか、劇中使用される漫画の原稿を小畑自身が描いている。

(C) 2015 映画「バクマン。」製作委員会

作品情報はコチラ>

オフィシャルサイトはコチラ>

(C) 2015 映画「バクマン。」製作委員会

ウーマンラッシュアワー・プロフィール

2008年に結成された、村本大輔と中川パラダイスによるお笑いコンビ。2011年「ABCお笑い新人グランプリ」最優秀新人賞受賞、2012年「THE MANZAI 2012」決勝進出、2013年NHK上方漫才コンテスト優勝など数々の賞に輝き、4月に東京進出。先ごろ行われた「THE MANZAI 2013」で見事優勝し、3代目王者に輝いた。

村本大輔
1980年生まれ。福井県出身。自分でも「ネットに書き込まれるうわさはほとんどが事実です!」と認めている、自称・ゲス野郎芸人。だがその一方で、ジブリ作品やピクサーなどの心温まるアニメが大好きで、映画『あなたへ』で号泣するほどのピュアな一面も持ち合わせる大の映画好き。水産高校に通っていたため(中退)、お魚系や海洋ネタにも意外に詳しい。

村本大輔ツイッター

中川パラダイス
1981年生まれ。大阪府出身。これまで10回もコンビ解散している村本と唯一トラブルもなくコンビを続けている広い心の持ち主。2012年に入籍し、現在1児の子育てを満喫中のイクメンパパでもある。映画に関しては、「王道なものしか観ない」というフツーレベル。

中川パラダイスツイッター

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