役者経験ナシ!監督の息子が声優に『リトルプリンス』の星の王子さま:動画特集第7回
星の王子さまと、大切な10人の仲間たち
タイトルにもなっている星の王子さまは、マーク・オズボーン監督にとってとてもスピリチュアルな存在だという。純粋、無垢、かわいらしさを兼ね備えた「子供の中の子供」として劇中に登場する。
「王子さまの声をどのようにするべきか?」。監督は頭を悩ませ続けたという。同じく重要キャラクターである少女の声優には素晴らしい女優を抜てきすることができたが、王子さまの声優がなかなか見つからない。しかし、転機は思ってもいないところから訪れる。
製作の初期の段階では、製作陣はアニメーションにまず自分たちで声を吹き込み、映像の流れをチェックする。今回は監督が元飛行士、監督の奥さんが少女の母親、そして当時11歳だった監督の息子が王子さまを担当した。その時、奇跡が起きた。お父さんと一緒に楽しく時間を過ごしている息子の声が王子さまの声にぴったりだったのだ。スタッフからも『誰の声? ぴったりじゃないか!』と太鼓判を押された息子の声は、最終版でも使用された。「この作品については全てがマジカルです。息子は役者でもないですし、全く気にしていないようですが、わたしたちが彼の声を使用しているので、『僕の声だ』と今は喜んでいます」(オズボーン監督)。
映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』は11月21日より2D / 3D全国公開