上手じゃなくても魅力的な絵『リトルプリンス』のビジネスマン:動画特集第8回
星の王子さまと、大切な10人の仲間たち
「星はわたしのものだ」。書類であふれた星に住むビジネスマンは、常にしかめっ面。大きな背中を丸めて計算機を叩き続け、「カネがあればなんでもできる」と主張する彼は、星の王子さまにとっての「奇妙な大人」の代表格として登場する。
彼の特徴は、大きなおでこが目立つ丸刈り頭。怖~くて、怒りっぽい男性を体現しているビジネスマンの容姿は、実はアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによる小説の挿絵からほぼ変わっていない。キャラクターデザイナーのアレックス・ジュハズは、「オリジナルのイラストを見たときに感じたことを表現できるように意識した」と説明する。
アレックスは、原作の挿絵を「ナイーブでシンプルな魅力」があると表現すると、「上手じゃないところが魅力的」と続ける。オリジナルの挿絵の魅力を研究し尽くした制作陣によって、キャラクターたちは挿絵(2次元)から立体化されている。(編集部・井本早紀)
映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』は11月21日より2D / 3D全国公開