ドラ超えもアリ?泣ける…スヌーピーと不器用な少年の絆!今冬の泣きアニメ真打ち
提供:20世紀FOX
昨年“ドラ泣き”のキャッチコピーで社会現象にまでなった『STAND BY ME ドラえもん』に代表されるように、アニメは普遍的なテーマが多く、万人の涙腺をゆるませる作品が多い。今年も『インサイド・ヘッド』『バケモノの子』『心が叫びたがってるんだ。』『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』……多くの良作が大人から子供まで幅広い層の涙腺をゆるませたが、この冬もドラえもんと同じく国民的人気を誇る人気者が初の3D/CG化を果たし、映画界にやってくる。その名も『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』だ。
■35年ぶりの映画は初の3D/CG
全世界認知度約99%(配給会社資料)の超人気キャラクター・スヌーピーだが、3D/CG化したのは、映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』が初めて。かつ映画化は35年ぶりだ。それだけに世界中からの期待もハンパではなかった。その期待に応えられるよう、本作にスヌーピーの原作コミック「ピーナッツ」を手掛けたチャールズ・M・シュルツの息子と孫が脚本・製作に参加。原作の良さを知り尽くした製作陣は、ファンが長い間大事にしてきたスヌーピーのイメージを損ねさせないように、丁寧にストーリーを紡ぎ上げた。
■小さい弟のように飼い主を慕うスヌーピー
映画でのスヌーピーの印象は「かわいらしい」に尽きる。飼い主のチャーリー・ブラウンのことが大好きなスヌーピーは、彼が行くところであれば、子供たちの遊び場にも、犬禁止の学校にもついて行く。チャーリー・ブラウンが恋をしたと言えば、スヌーピーは自分が恋に落ちる小説を書いて恋のまねごとをする。その様子は、まるでお兄ちゃんのすることを、何でもしたがる小さな弟のよう。たまにいじわるもしてしまうけど、チャーリー・ブラウンを傷つけたヤツには仕返ししてやると怒り、彼が悲しいときにはそっと寄り添い励まそうとする。
■世界が共感した、不器用で優しすぎる少年
さて、世界中のファンが愛したのはスヌーピーだけ? もちろん、違う。数え切れないほどたくさんの人々が、スヌーピーの飼い主である少年チャーリー・ブラウンに共感し、彼を好きになった。映画では彼にもスポットが当てられている。
チャーリー・ブラウンを端的で表すと「不器用な少年」だ。何かに挑戦しようとすると必ず失敗して、「やっぱりチャーリー・ブラウンね」と友達から笑われる。ちょっと「ドラえもん」ののび太くんとも重なる境遇だ。誰もが共感してしまうような失敗エピソードをいくつも抱えるチャーリー・ブラウンは、いつも自分に自信がなく、夜には「ありのままのボクを好きになってくれるのはスヌーピーだけだよ」とベッドの上で嘆く。しかし、彼が“失敗”する原因は、彼が最後の最後で、自分ではない誰かのために行動してしまうから。もしも妹が恥をかきそうになったら、自分のことは全部投げ捨てて、彼女を守るために馬鹿なことだってする。不器用で優しすぎる少年なのだ。そんな彼をスヌーピーはいつだって見守っている。
だがチャーリー・ブラウンの優しくて誠実な人柄に気付いているのはスヌーピーだけではない。友達だって、彼のことが大好きなのだ。それを口に出して言わないだけ。お休みの日には、みんなチャーリー・ブラウンの家まできて「一緒に遊ぼう!」と誘う。密かに彼に恋心を抱いているものの、それをうまく表現できずに、ついつい冗談を交えてごまかしてしまう女の子だっているのだ!
■恋をした少年を愛するスヌーピー
そして映画のチャーリー・ブラウンは、不運な少年では終わらない。転校生の赤毛の女の子に恋したことで一念発起。彼女にほんの少しでも近づけるように、マジックやダンスを練習して、一生懸命難しい本を読んで、かっこいい一人前の男になろうと努力する。果たしてチャーリー・ブラウンの恋は成就するのか? 一つ言えるのは、彼がどんなことになろうとも、親友のスヌーピーはいつも大好きな彼と共にいるということ。「何やってもうまくいかない」としょぼくれていた少年の心を支え続けてきた相棒は、ときに兄弟のように、ときに親のように彼のことを愛する。「一番の理解者は自分なんだ」と。
映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』は、友愛・兄弟愛・家族愛・隣人愛さまざまな愛を教えてくれる。自分のダメな部分も愛してくれる人はいるかな……ついそんなことに思いをめぐらせて、涙がこぼれる映画だ。(編集部・井本早紀)
映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』は12月4日より2D / 3D全国公開
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