グロさMAX!『パシリム』デル・トロ監督のこんなヴァンパイア見たことない!
提供:20世紀FOX
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『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督のテレビシリーズ初進出作「ストレイン」(原作・企画・製作総指揮・脚本・エピソード監督)は、デル・トロワールドをさく裂させたヴァンパイアパニックアクション。これまでに数々の魅惑的なクリーチャーを生み出してきたデル・トロ監督だけあって、近年ブームのイケメンヴァンパイアとは一線を画す、「ヴァンパイアってこんなんだったっけ……!」と二度見せずにはいられないグロさMAXの新たなヴァンパイアを創造しました。人類を絶望の淵へと追いやる、デル・トロ監督流のヴァンパイアを紹介します。
【こんなヴァンパイア見たことない】吸血スタイルが衝撃的!
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『ブレイド2』でもあごが左右にぱっくり割けて大きな口になるという新種のヴァンパイア(死神族=リーパーズ)を描いたデル・トロ監督。リーパーズの割けた口の中には気味の悪い触手のようなものがありましたが、本作ではその触手がぐーんと長くなり、口から飛び出してきて獲物に食らいつきます。むしろそっちが本当の口のようで、触手をしまうためにのども変形しています。そのため、安易に間合いを詰めてしまうと一瞬でヤツらの餌食に。ヴァンパイアとの遭遇時には「いつ口が飛んでくるのか……!」という嫌な緊張が走り、そんな相手と戦うためには新たな方法を考え出さなくてはいけません。
【こんなヴァンパイア見たことない】虫で感染!?
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デル・トロ監督の虫への偏愛を象徴するかのように、本作でのヴァンパイアの血は白く、体調7センチほどの線虫だらけ。ヴァンパイアに血を吸われた人間はこの線虫が体内に入ることで自らもヴァンパイア化してしまうのですが、線虫はそれ自体も鋭い歯を持っているため、うっかりヴァンパイアの血に触れてしまっただけでも虫が皮膚を突き破って体内に侵入してきます。そしてすぐに増殖……。虫が一匹侵入しただけで、人間はもうおしまいです。そこには「寄生虫のヴァンパイアを創り出すことに興味があった」と語るデル・トロ監督の情熱をありありと見ることができます。
【こんなヴァンパイア見たことない】まるでゾンビ!
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一般的なヴァンパイアはそれなりに社会性を持って生活しているイメージですが、ニューヨークで増殖する本作のヴァンパイアはまるでゾンビ。感染してヴァンパイアへと変成した人間は、髪が抜け、言葉も話せず、死体のようになって日の当たらないところをノロノロ徘徊し、人間を見るや機敏な動きで襲い掛かります。また、ヴァンパイアには「人間だった頃に愛した者たちのところへ戻ってきて彼らを襲う」という習性があるため、家族・恋人などその関係をたどるように人々は次々とヴァンパイア化していきます。
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彼らをつかさどるのは、おぞましいパワーを持つ“マスター”と呼ばれるボス的な存在のヴァンパイアです。ヴァンパイアへの造詣の深さで知られるデル・トロ監督は本作で「もともとは死体のよみがえりだった」という東欧のヴァンパイア伝説に戻ろうとしたといい、“マスター”は『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)を思わせる不気味なルックスとなっています。変成したヴァンパイアたちを意のままに操ることができるというその能力で、“マスター”は人類を追い詰めていきます。
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そんな人類にとっての非常事態に立ち上がる主人公は、『アントマン』のコリー・ストールふんするCDC(疾病対策センター)のエフです。彼が疫学者として同僚たちと人々のヴァンパイア化を食い止めようとする中で、ヴァンパイアハンターの老人セトラキアン(『ハリー・ポッター』シリーズのフィルチ役で知られるデヴィッド・ブラッドリー)、害虫駆除業者のフェット、すご腕ハッカーのダッチらと出会い、ぶつかり合いながらもそれぞれの能力を生かして“マスター”を倒すべく共闘するようになっていきます。
ヴァンパイアをばったばったとなぎ倒していくセトラキアンやフェットにスカッとさせられる一方で、なかなか状況を理解しないわりに仕切りたがり屋で問題を起こしてばかりの主人公エフにはハラハラさせられっぱなしで目が離せません。また、“マスター”に仕える元ナチス軍人のアイヒホルストと、第2次世界大戦時に強制収容所に入れられていたセトラキアンの因縁も、ドラマに謎と深みを与えています。
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さらに2月3日にリリースされるシーズン2には、ヴァンパイアでありながら“マスター”の命を狙う最強の戦士、クモのように壁や天井を素早く動き回る新しいタイプの子供ヴァンパイア、メキシコ人レスラーなど、デル・トロ監督好みの新キャラクターが続々登場。エフをはじめとする前シリーズからのキャラの関係性が深まる一方で、街はとまらないヴァンパイア化でどんどん崩壊、エフのまな息子ザックにも“マスター”の魔の手が迫り……とスピーディーに展開する物語に一気見必至です。
「ストレイン」は2月3日デジタル配信&ブルーレイ・DVD発売、レンタルスタート 公式サイト (C)2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.