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『ハリポタ』から『スター・ウォーズ』!映画界一ホットなイケメン!ドーナル・グリーソン特集

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 伝説の新たな幕開けとなった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に出演しただけでなく、『レヴェナント:蘇えりし者』『エクス・マキナ』など今年のアカデミー賞ノミネート作4本に出演という驚くべきキャリアを歩んでいる俳優がいます。その輝かしい経歴の持ち主は、アイルランド出身の俳優ドーナル・グリーソン。映画界で今もっともホットなスターの一人である彼のこれまでのキャリアを振り返りつつ、今後注目の出演作を紹介します。(文・構成:編集部・吉田唯)

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実はあの大作に出演!ドーナル・グリーソンって一体何者?

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ガラス越しにドーナル・グリーソン 『エクス・マキナ』より - (C) Universal Pictures

 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でファースト・オーダーのハックス将軍を演じ、世界にその名を知らしめることになったドーナル・グリーソン。名前だけ聞くと「一体誰?」と思う人もいるかもしれませんが、『ハリー・ポッターと死の秘宝』シリーズのビル・ウィーズリーや、日本でもスマッシュヒットを記録した映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』の主人公を演じていたのがまさにその彼です! スレンダーな身体、185cmという高身長、キュートな赤毛が魅力的なドーナルは、1983年5月12日生まれの33歳。『スター・ウォーズ』で共演したアダム・ドライヴァーのほか、ジェシー・アイゼンバーグアンドリュー・ガーフィールドヘンリー・カヴィルらと同い年で、日本の俳優では山田孝之、松田龍平、鈴木亮平らと同年です。

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パーカーも似合う 『エクス・マキナ』より - (C) Universal Pictures

 出身地は、アイルランドのダブリン。『トロイ』『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などの俳優ブレンダン・グリーソンとその妻メアリーの長男で、3人の弟ファーガス、ブライアン、ローリーも俳優として活動しています。ブレイクするまではよくインタビューで父親について聞かれていましたが、いつも父を尊敬し、誇りに思っていると発言していることから家族の仲は良好なよう。ブレンダンとは『ハリー・ポッターと死の秘宝』『ある神父の希望と絶望の7日間』で共演もしています。

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ヒゲ剃り中~ 『FRANK -フランク-』より - Magnolia Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 そんなドーナルには俳優だけではなく、舞台や映像分野の監督、脚本家の経験もあり、最初は舞台を中心に活動。作品選びが上手いのは、この頃のキャリアが生きているのかもしれませんね。そして次第にテレビや映画に俳優として出演する機会が増え、2010年には『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』にビル・ウィーズリー役で出演。原作では超絶イケメンというハードルの高い役とあって、美男子として注目を浴びました。同役について、ドーナルは次のように語っています。「僕がハリー・ポッターに出演できたのは幸運だった。赤毛だったから役を手に入れられたんだ!(笑)。赤毛だけが(同じく赤毛のルパート・グリント演じるロンの兄弟という、同役にふさわしい)僕の唯一の資格だったんだ!」。さらにこの年は、チョイ役ではありましたがジョエル&イーサン・コーエン兄弟が監督した『トゥルー・グリット』やカズオ・イシグロの原作による『わたしを離さないで』にも出演するなど、まさに飛躍の年でした。

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日本女性の心を撃ち抜いた!『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』

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このシーン、超ロマンチックでした!『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』DVDはNBCユニバーサルエンターテイメントより発売中(1,429円+税) - (C) 2015 Universal Studios. All Rights Reserved.

 その後、『シャドー・ダンサー』『ジャッジ・ドレッド』『アンナ・カレーニナ』などに出演したドーナル。2013年のリチャード・カーティス監督作『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』では、タイムトラベル能力を持つ家系に生まれた主人公・ティムを演じ、『きみに読む物語』などで知られるレイチェル・マクアダムスとの息の合った演技を披露しました。同作は日本でも口コミが広がり、ロングランヒットを記録。ドーナルは、自分に自信がない非モテ系男子を素朴に、かつ愛らしく演じており、本作をきっかけに彼にハートを撃ち抜かれた人も多いのでは? 日本公開は2014年9月でしたが、同年10月にはマイケル・ファスベンダーが変わったかぶり物をしたバンドマンにふんした映画『FRANK -フランク-』が日本公開。ドーナルはバンドの新メンバー・ジョン役でどんなに頑張っても“天才”にはなれない青年の悲哀を見事に表現しました。このころからメインキャストを務めることも増え、繊細な青年を演じさせたらピカイチ! というイメージを確立。また、2014年の公開当時その内容が反日的なのではと物議をかもし、日本では遅れて2016年に公開されたアンジェリーナ・ジョリー監督作『不屈の男 アンブロークン』にも出演。トレードマークの赤毛を金髪に染め、役づくりのダイエットでさらに細くなった姿を披露しました。

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新たな伝説がここから…『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のプレミアにて。撮影外ではヒゲもじゃ姿が多いドーナル - Photo by Frazer Harrison / Getty Images
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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で大躍進! - (C)2016 & TM Lucusfilm Ltd. All Rights Reserved.

 そんな繊細で、どちらかといえば頼りない男子の役が多かったドーナルですが、2015年『スター・ウォーズ』ではファースト・オーダーを指揮するハックス将軍として悪役に挑戦。歴史的な一作への参加を果たしたドーナルは、初めてセットに足を踏み入れたときのことを雑誌 Total Film 2015年11月号でこう振り返っています。「息を呑んで、『僕をつねってくれ』と思う(くらい信じられない)瞬間でした。(同じようなことは)ハリー・ポッターでも経験しましたが、スター・ウォーズも同様でした」「あの状態で平常心を保つなんて無理です。本当に素晴らしいとしか言いようがないです」。

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レオナルド・ディカプリオと共演した『レヴェナント:蘇えりし者』では、ヘンリー隊長役でした - (C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 そして、この年の彼のキャリアは圧巻の一言。第88回アカデミー賞で音響編集賞や録音賞など5部門にノミネートされた『スター・ウォーズ』、レオナルド・ディカプリオ悲願の主演男優賞に監督賞&撮影賞の3冠に輝いた『レヴェナント:蘇えりし者』、脚本賞ノミネート&視覚効果賞を受賞した『エクス・マキナ』、残念ながら無冠に終わったものの作品賞&主演女優賞&脚色賞にノミネートを果たした『ブルックリン』と、2015年の出演作すべてがアカデミー賞の賞レースに絡んでいます。この出演作4本アカデミー賞ノミネートは、第86回のベネディクト・カンバーバッチ(『それでも夜は明ける』『8月の家族たち』『ホビット 竜に奪われた王国』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』)と並ぶ超すごい記録なのです!

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気になる今後の出演作は?

 そんな彼の出演作2本が、今後日本公開を控えています。

人工知能との緊張感あふれるやり取りが見どころ! - (C) Universal Pictures

 一作目は、『わたしを離さないで』『ジャッジ・ドレッド』で脚本を務めたアレックス・ガーランドの映画監督デビュー作『エクス・マキナ』(6月11日公開)。人間と人工知能の主従関係を軸に心理戦を描いたSFスリラーで、『リリーのすべて』のオスカー女優アリシア・ヴィキャンデル(女性型ロボット・エヴァ役)、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のレジスタンスのパイロット、ポー・ダメロン役で知られる性格俳優オスカー・アイザック(IT企業の社長・ネイサン役)という豪華キャストと共に、ドーナルはエヴァのテストに協力するプログラマーのケイレブ役で参加しています。演技力と繊細で無垢な雰囲気が評価されて同役にキャスティングされたドーナルですが、まさに“繊細で無垢”という要素がピッタリなケイレブ。彼は、テストのためにエヴァに接するうちに彼女に惹かれていき……美しいロボットに翻弄されるケイレブの姿は、なんともいえない余韻を残します。

さわやか~ - (C) 2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

 もう一つの待機作は、アイルランドからニューヨークに移住した女性の青春を活写した『ブルックリン』(7月1日公開)。ヒロイン・エイリシュ役を務めたのは、同じくアイルランド人のシアーシャ・ローナン。ドーナルは、エイリシュをめぐる2人の男性のうちの一人として出演しています。彼が演じたアイルランドの地元の紳士・ジムは、『アバウト・タイム』同様にヒロインを包み込む穏やかな雰囲気を漂わせる青年で、まさにドーナルの本領発揮といったところ。ロマンチックなダンスシーンも楽しむことができます。果たしてヒロインが選ぶのは……? 恋模様と同時に、ヒロインの成長物語も味わえる一作で、大人になったすべての人が、自身の過去を思わず振り返ってしまうような秀作です。

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『ブルックリン』ではダンスシーンも! - (C) 2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

 さらに、日本公開が決定していない作品も多数。中でも一番の話題作はトム・クルーズと共演の『メナ(原題) / Mena』でしょう。ドーナルがどういう役で出演するのかは明らかになっていないものの、トムとの共演を楽しんでいるようで、The Independent にこう語っています。「トムが何かを取りに行ったとき、トム・クルーズらしく走ったんだ(笑)本当にアメージングだよ。僕の走り方とは全然違うんだ」。

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「クマのプーさん」の作者A・A・ミルン役なるか?現在出演交渉中 - Walt Disney Home Video / Photofest / ゲッティ イメージズ

 そのほか、『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督、オスカー女優ジェニファー・ローレンスというこちらも強力な面々が集結した映画(タイトル未決定)に出演するほか、『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』(日本公開2017年12月15日)が現在撮影中。さらに、「クマのプーさん」の作者A・A・ミルンと息子の関係を描く映画『グッバイ・クリストファー・ロビン(原題) / Goodbye Christopher Robin』に、A・A・ミルン役で出演交渉中だと報じられており、今後ますます活躍が期待される彼から目が離せません!

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