米大統領選、もうすぐ決着!大統領が出てくる映画!
今週のクローズアップ
まもなく投票日を迎えるアメリカ大統領選挙。民主党のヒラリー・クリントン氏と共和党のドナルド・トランプ氏がシノギを削り、ここ日本でも多くの人がその行く末に注目していることでしょう。そんな大統領選挙の決着が迫っている今回は、大統領が登場する映画を紹介します! 注目しているのに投票権を持っていない悔しさはこの特集で少しは紛れるかも!?(編集部・海江田宗)
強すぎ!?非常事態でも頼りになる大統領
言わずと知れたハリウッドの大スター、ハリソン・フォード。そんな彼が合衆国大統領のジェームズ・マーシャルとして大活躍するのが映画『エアフォース・ワン』。大統領専用の飛行機「エアフォース・ワン」の機内で、「そんなに撃ちまくったら飛行機落ちちゃうよ!?」と観ている側が心配になるほどの激しい銃撃戦が繰り広げられるこの作品では、『ダークナイト』『裏切りのサーカス』などのゲイリー・オールドマンがテロリストのリーダー、コルシュノフとしてマーシャル大統領の前に立ちはだかります。コルシュノフ率いるテロリストたちがロシアのテレビクルーを装うというまさかの方法でエアフォース・ワンに潜入を果たす本作は、本当にハリソン演じるマーシャル大統領が強くてかっこよすぎ……。最後にコルシュノフに引導を渡すシーンで言い放つ「私の飛行機から降りろ」は大統領専用機を舞台にした映画だからこそ成立するセリフです。ハッキリ言って「これ観てハリソン・フォードが大統領になることに反対する人いる?」と観る度に思ってしまいます。
アメリカ大統領といえばこの人!
歴代のアメリカ大統領の中で最も愛されているといっても過言ではないのが19世紀の第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーン。その名声は海も飛び超え、日本でもバラエティー番組のタイトルになったり、リンカーンの逸話を紹介する絵本が本屋さんで多く販売されていたりと人気は絶大です。そして『リンカーン vs ゾンビ』では題名の通りゾンビと戦ったり、『リンカーン/秘密の書』ではヴァンパイア集団と戦ったりと、もはやイジられてるのではと思うほど劇中に数多く登場しています。
しかし、巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が重厚なタッチで描き出した伝記映画『リンカーン』のリンカーンはまさに圧巻。名優ダニエル・デイ=ルイスがアカデミー賞主演男優賞史上最多となる3回目の受賞を果たした鬼気迫る演技で、奴隷制度を葬り去るための憲法修正に挑むリンカーンの戦いを体現しています。ダニエルが実はイギリス出身という部分だけ少し引っかかりますが、世界に愛される偉人を知るためには必須の映画いえるでしょう。
世界を鼓舞するアメリカ大統領!
地球に攻めてきた侵略者と人類の激突を描いたSF大作『インデペンデンス・デイ』。今夏には20年後を舞台に人類とエイリアンが再び相まみえる続編『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』が公開されて話題になりました。SF作品ならではの巨大宇宙船や、ウィル・スミス演じるヒラー大尉がエイリアンと空中戦を繰り広げるアクションが魅力的な本作ですが、忘れてはならないのがホイットモア大統領(ビル・プルマン)の名スピーチ。
「今から1時間後、君らは世界各国のパイロットと共に人類史上最大の作戦をスタートすることになる。『人類』という言葉は今日新しい意味を持つ。人種の違いを乗り越えて一つの目的のために結ばれる。今日は奇しくも7月4日。これも何かの運命だ。君らは再び自由のために戦う。圧政や弾圧から逃れるためでなく、生き延びるためだ。地球に存在する権利を守るために。勝利を手にしたなら7月4日は米国の祝日であるだけでなく、人類が断固たる決意を示した日として記憶されるだろう。我々は戦わずして絶滅はしない。我々は生き残り、存在し続ける。それが今日。我々が讃える人類の独立記念日だ!」
『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』の予告動画にも使用されていたこの名ゼリフ。日本のリーダーにも見習ってもらいたいくらいのこの堂々たるスピーチは、もしも現実にエイリアンが攻めてきて人類が一丸となって戦うときには、各国の言葉に翻訳したいほど心にしみる言葉でした。
親しみやすすぎな首相
アメリカのリーダーばかり取り上げるのは少し癪なので最後は大統領からちょっと離れます。親しみやすすぎるイギリスの首相が登場するのが19人の主要キャストが繰り広げるアンサンブル・ラブストーリー『ラブ・アクチュアリー』。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのキーラ・ナイトレイが天使のように可愛いこの映画には、イギリスの首相としてヒュー・グラントが登場します。
『ノッティングヒルの恋人』ではさえない書店主としてジュリア・ロバーツ演じる大女優との恋愛に苦悩していたヒューですが、この作品ではイギリスの若き首相、デヴィッドを熱演。ビリー・ボブ・ソーントンふんするアメリカ大統領にバシッと国民の気持ちをぶつけたり、秘書のナタリー(マルティン・マカッチョン)に“首相ギャグ”をかましたりします。ハッピーな結末へと向かっていく、この首相は本当に親しみやすすぎ。一国のリーダーとは思えないほど恋の方に時間を使っており、「恋」に落ちたら、誰でも浮き足立っちゃうんだな~と幸せな気持ちになります。