これで見納め!『バイオハザード』ぶっ飛び伝説
提供:ソニー
メイド・イン・ジャパンの大ヒットゲームをハリウッドが完璧に実写化したアクション大作『バイオハザード』。世界中で熱狂的な支持を得た壮大なサーガが、12月23日から日本で先行公開される最新作『バイオハザード:ザ・ファイナル』でついに完結することになりました。群雄割拠のハリウッド大作の中で、本作が成功したのは、いままでに見たこともないような革新的なショッキングシーンや命知らずの限界ギリギリのハードアクション、音楽と映像の見事なまでの融合など、数々の“伝説”があったから! 忘れられない名シーンをプレイバックしながら、来たるべき最終章を鑑賞するための心の準備をお手伝いします。(編集部・入倉功一)
■ここがスゴい!『バイオハザード』伝説
・フルヌードも見せちゃう!最強ヒロインの限界アクション!
・斬新!人間がコマ切れに!トラウマ必至のショッキングシーン!
・再現度高し!セクシー&クールなゲームキャラクター
・こんなところに日本!日本生まれのシリーズがハリウッドを席巻
・ゲーム大好き!主演女優&監督カップル愛の奇跡!
■伝説その1:フルヌードも見せちゃう!最強ヒロインの限界アクション!
シリーズ成功の一番の功労者といえば、人類を滅亡に導く巨大複合企業アンブレラに立ち向かうヒロイン、アリスを演じたミラ・ジョヴォヴィッチ。アリスは人間の細胞に作用してアンデッド化してしまうT-ウイルスの唯一の適合者。アンブレラ社の工作員でしたが、バイオハザード(生物災害)を察知した同社が彼女の記憶を消去したことで支配から逃れ、アンブレラを潰す長い戦いを繰り広げることになります。
元工作員なだけあって身体能力はバツグン。それを証明する代表的なカットが、シリーズ1作目の『バイオハザード』で飛び掛かってくるアンデッド犬(ケルベロス)に飛び蹴りを決める瞬間。壁を駆け上がり三角飛びの要領でキックを決めるアリスの姿は、セクシーなミニスカドレスも相まって最高にクール。CMでも繰り返し使われた映像なので覚えている人も多いと思いますが、このシーンを演じたのはミラ自身! 壁を伝ってキックができるようになるまで約3か月かかったそうで、「一番気に入っているシーン」と語っています。
さらにアリスのアクション街道進撃は止まることを知らず、『バイオハザードII アポカリプス』では、高さ76メートルのビル屋上から壁を駆け下りる限界アクションを披露! このシーンもCGは使用せず、2本のロープで支えられたスタントマンが実際に壁を駆け下りました。ミラ本人もやりたがったそうですが、そこは流石にNG。でも18メートルの高さから地上まで降りているのはミラ本人だそうです。アブなすぎる……。
体を張っているのは肉体だけじゃありません。シリーズ1作目『バイオハザード』でアリスは、記憶を失ってシャワー室に倒れた状態で初登場。床に落ちたシャワーカーテンで隠れているとはいえ、いきなりフルヌードを披露しています。さらにラストでは、体の前後に短いタオルをたらしただけに見える大胆衣装まで。その後もシリーズ毎に全裸状態のアリスが登場。セクシーなのはもちろんですが、10年が経過し、出産を経験しても全くプロポーションが変わらないミラの美しさにも度肝を抜かれます。
■伝説その2:斬新!人間がコマ切れに!トラウマ必至のショッキングシーン!
アリスのアクションだけでなく、スタイリッシュでショッキングな映像の数々も『バイオハザード』シリーズの魅力。中でも、誰もが忘れられないのが、シリーズ1作目でアンブレラの本部“ハイブ”に突入した特殊部隊が、狭い通路に閉じ込められレーザーで襲われるシーンです。
このレーザーの描写が斬新で、狭い通路の端から端をまるであやとりのように形を変えながらレーザーが照射され侵入者を襲います。
ハイブを管理するAI「レッド・クイーン」の仕掛けた罠で通路に閉じ込められた4人の隊員。最初のレーザーで一人は首をスパっと落とされ、もう一人は指を切断。三人目の隊員は、足元に迫るレーザーを飛んでよけようとしたらレーザーが追尾してくるまさかのフェイントで胴体からザックリ。唯一生き残った黒人の隊長ワン(コリン・サーモン)も、最後は網の目のようになったレーザーが迫ってきて……。あわれ、ドアの向こうで見守るアリスの目の前で、サイコロ状の肉片になったワンが崩れ落ちる映像は強烈なインパクトを残し、原作ゲームの「バイオハザード4」に逆輸入されたほどです。
ちなみにこの格子状レーザーは、やはり人間が細切れになるホラー映画『CUBE』(1997)をイメージして作られたもの(だからレーザーがキューブ状になる)。またバラバラになる隊長はCGではなく等身大の模型。ピントをずらしたり、反射する壁の映り込みを利用したりして違和感をなくしています。
続編でも度々アリスを苦しめてきたレーザートラップですが、最終章の『ザ・ファイナル』では、その“元祖”ともいえる1作目『バイオハザード』に登場した廊下がそのまま登場! しかもその罠にかかるのはアリス自身! この回避不能トラップからどうやって逃れるのか? この“因縁の対決”からも目が離せません!
また頭を撃ち抜かないと活動が止まらないアンデッド絡みのシーンも、『バイオハザードII』では、学校を舞台にアリスの仲間がアンデッド化した子供たちに食われる衝撃場面など、トラウマの宝庫です。
■伝説その3:再現度高し!セクシー&クールなゲームキャラクター
ヒロインのアリスを筆頭に、映画ならではのオリジナルキャラクターや設定の登場で人気を博した『バイオハザード』ですが、ゲームファンを喜ばせる要素も盛りだくさん。中でも、ゲームの主要キャラクターの登場はファンにとっても楽しみな要素のひとつです。
ジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)
ゲーム1作目からヒロインを務めるジルは、『バイオハザードII』で映画版に初登場。ゲーム続編「バイオハザード3 ラストエスケープ」の衣装を完全再現した、タイトなチューブトップにミニスカートというセクシーないでたちと、シエンナの美しさにノックアウトされるファンが続出しました。その後、シリーズ降板がささやかれましたが、自ら危機を乗り越え『バイオハザードV』で再登場。金髪にタイトなスーツ姿で、敵に操られるというゲームの設定を完全再現。クライマックスではアリスとの肉弾バトルを展開し、映画とゲームのヒロインが激突する究極のキャットファイトが実現しました。
クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)
ゲームは2作目、映画では『バイオハザードIII』に登場。ルックスとタフさはそのままに、ゲームの女子大生という設定ではなく、大量のアンデッドから逃れるため荒廃したアメリカを放浪している集団のメンバーとして登場します。『バイオハザード IV アフターライフ』では、ゲームにも登場した洗脳装置を装着されてアリスを強襲。洗脳からは抜け出しますが、過去の記憶を失ってしまいます。前作『バイオハザードV:リトリビューション』では消息不明でしたが、『ザ・ファイナル』では美しさはそのままに、さらにタフな歴戦の戦士として再登場! アリスの相棒として大活躍を見せてくれます。
アルバート・ウェスカー(ジェイソン・オマラ/ショーン・ロバーツ)
ゲームでは1から、映画では『バイオハザードIII』から登場。ゲームも映画でも圧倒的なパワーを誇る宿敵としてアリスたちを苦しめます。『バイオハザードIII』と以降の続編で役者が交代していますが、金髪のオールバックにサングラスといういでたちはゲームそのまま。『バイオハザードV』ではアンブレラに反旗を翻してアリスを敵の施設から救い出しますが、最終作ではファンの予想を覆すような行動で、再びアリスと対峙(たいじ)することに! あらゆる陰謀の陰に潜むウェスカーとの決着にも注目です。
■伝説その4:リスペクト、ニッポン!日本生まれのシリーズがハリウッドを席巻
日本のゲームから始まった本シリーズでは、シリーズ3作目に「東京の地下にアンブレラの施設があった」という設定で、初めて日本が登場します。この時は一瞬、東京の景色が映されるだけで、背景の地下鉄入り口の標識には、「Tokyo Metro」の横に「夜空雪風」と書かれていたり、駅名も「考楽火月星 Zatoichi Square」になっていたり怪しい描写満載。しかし4作目『バイオハザード IV』では、冒頭から完璧に再現された渋谷のスクランブル交差点が登場します。
交差点や渋谷の街並みはカナダのトロントに建設したセットですが、本物の東京を空撮したカットを使用し、「SHIBUYA 109-2」までしっかりと再現。日本語で「アンブレラ社」とプリントされた戦闘服を着た兵士たちの日本語も、ポール監督が実際に東京まで出向いて日本人の俳優とアフレコをしたもので違和感は全くなし。シリーズ1作目を作る時に、バイオハザードの生みの親カプコンの本社を訪れて以来、すっかり日本を気に入ったというポール監督のこだわりが詰まっています。
ちなみに『バイオハザード IV』でアリスが操縦しているロシア製のプロペラ機も、日本の航空自衛隊が訓練機として使用しているものと同じ型を使用。よく見ると日本の印がついているそうで、細かいところでも日本が登場するんです。
また『バイオハザード IV』には、歌手の中島美嘉が日本初のT-ウイルス感染者として出演。YouTubeで彼女のPVを観た監督が起用を決めたそうで、一瞬の登場ながら真に迫るアンデッド演技は迫力の一言。この熱演が認められ、『バイオハザードV』でも再登場しアリスとのガチバトルを展開。ミラ相手に見事な立ち回りを披露しています。
そして『ザ・ファイナル』では、タレント・モデルのローラが、アリスと共に戦う女戦士コバルト役で出演! 勇ましく銃をかまえるショットや、予告編では英語セリフも披露しており、日本代表としてどんな活躍を見せてくれるのか、期待大です。
■伝説その5:主演女優&監督カップル愛の軌跡!
ミラ・ジョヴォヴィッチとポール・W・S・アンダーソン監督が夫婦なのは有名なお話ですが、2人は、まさに2002年の『バイオハザード』をきっかけに交際をスタート。『バイオハザードIII』が公開された2007年には娘のエヴァちゃんを出産。2008年に式をあげました。それまで、『フィフス・エレメント』のリュック・ベッソン監督と破局するなど2度の離婚を経験していたミラですが、アンダーソン監督との仲はラブラブ。2015年には2人目の娘を出産しています。
2人そろってゲーム版の「バイオハザード」が大好きで、プレイ中に映画のアイデアを出し合ったりもするのだとか。撮影現場には子供たちも同行するので、エヴァちゃんはすっかりアンデッドたちとも仲良し。今回の『ザ・ファイナル』で、生まれたばかりの娘も現場に連れて行くことになったミラは、撮影の合間に授乳をしながらハードなアクションをこなしました。
一本映画を撮り終わると必ずハワイでバカンスをとるそうで、家族はどんなときも一緒。『バイオハザード』のアリスも、まるでミラの人生とリンクするかのように、記憶を失った状況から次第に家族ともいえる仲間たちと出会い、アンブレラに立ち向かってきました。最終章で彼女は、過去を取り戻し人としての人生を手にすることができるのか。その終焉が目撃できる日はもうすぐです!
■そして最後の伝説:人類わずか数千人!地平線を埋めるアンデッド軍団を一網打尽!
シリーズラストを飾る本作では、地球上に生き残った人類はたった4,500人ほどであることが明らかに。一方、最終決戦に向けて地平線を埋め尽くす規模のアンデッド軍団が、アリスのいるラクーンシティへと大行進! 銃だけで全滅させるのは絶対に無理な集団相手に、アリスはある奇策で対抗します。その大胆すぎる作戦はダイナミックで美しく、新たな伝説が刻まれることは間違いありません。
さらに今回は、シリーズ1作目『バイオハザード』で数々の罠でアリスたちを苦しめたアンブレラの研究施設「ハイブ」に再びアリスたちが潜入。あの格子状レーザーに匹敵する凶悪な罠が待ち受けていて、トラウマ必至、記憶に残るショックシーンが再び展開します。
またファンにとって気になるのは、約1年前の本作撮影中にミラがInstagramで公開した老け顔メイクの写真。ミラ自身は「これが映画の最後に登場するアリスの姿だと思う人もいるでしょうけど、違うからね!」と明かしたこともあって、ファンの間でも大きな話題を呼びました。本作では、ミラとポールの愛娘エヴァもスクリーンデビュー。この“親子三代”共演は何を意味しているのか? 6作の続編をもって仕掛けられた、壮大なサーガの幕引きを飾る謎の解明も気になるところです!
映画『バイオハザード:ザ・ファイナル』は12月23日より日本先行公開
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