一家を惨殺した兄の過去がダークすぎる…『ゴーン・ガール』原作者の新作映画に戦慄
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母、長女、次女の3人が惨殺される凄惨な事件が発生、生き残った8歳の三女の証言により逮捕されたのは中学生の長男だった……。映画ファンを熱狂させたスリラー『ゴーン・ガール』で知られるギリアン・フリンの小説を基にした本格サスペンス『ダーク・プレイス』が描くのは、底の見えない沼のように濁った過去の記憶に向き合う、一家惨殺事件で生き残ったヒロインの過去と現在、そして悪夢。当時中学生だった長男のダークすぎる行動は、悪夢なのか? 現実なのか? 物語に類まれなる緊張感をもたらし、ヒロインだけでなく観客の心をつかんで離さない、鮮烈なトラウマ場面を振り返ってみる。(編集部・市川遥)
血まみれで生贄の儀式…ダークすぎる兄の一面
・友達はゼロ
・悪魔崇拝に傾倒
・斧で家畜を惨殺
・「赤ん坊と母親を殺せ。ほかの者もだ」と書かれたノート
一家3人を惨殺した犯人として逮捕、収監された長男ベンは、もともとはにかみ屋で生真面目な少年。しかし、年上の恋人と付き合うようになってから激変。もろに彼女の影響を受け、悪魔崇拝に傾倒していく。
中でもショッキングなのが、麻薬を吸ってハイになり、悪魔崇拝の儀式と称して家畜の牛に何度も何度も斧をたたき込んで惨殺するシーンだ。ベンを変えた魔性の女にふんした『キック・アス』の美少女クロエ・グレース・モレッツが美しい顔いっぱいに返り血を浴びて、恍惚の表情で「突っ立ってないで早く殺すのよ」と彼に命じるシーンは、映画史でのちのち語り継がれるであろうトラウマシーンだ。
少女たちへの性的イタズラは真実なのか?
・長男に局部を触られたと複数の少女が訴え
・被害届は出されていない矛盾
・兄への嫌悪感で真実を見る目は曇っていないのか
長男ベンの有罪判決に大きな影響を与えたのは、生き残った三女リビーの目撃証言、悪魔崇拝に傾倒していたこと、そして少女への性的イタズラ疑惑だ。ベンに局部を触られたと語る少女たちが複数人いたため小さな町では「ベンは変態だ」と噂され、警察もベンをマークしていた。
事件から28年を経てベンの暗く過激な過去が掘り下げられる一方で、「なぜ少女たちは誰も被害届を出さなかったのか」といった矛盾点も次々と浮かび上がることに。三女のリビー自身、幼い日の記憶は実は曖昧だ。彼女はあの日、本当は何を見て、何を見なかったのか? 事件の真相を探るうちにふとしたきっかけで凄惨な事件の様子がフラッシュバックする場面は、あまりにショッキング。リビー役のオスカー女優シャーリーズ・セロン自身、15歳のときに、酒びたりで暴力を振るう父親を母親が射殺したという過去を持っており、幼少期のトラウマの凄まじさを知る彼女でしかできない演技は、真に迫っており、鮮烈なリアリティーを放っている。
ミステリーファンをそそる怪しい「殺人クラブ」
・謎! 事件マニアの組織
・怪しすぎるやりすぎメンバー
・セロン×ホルトの『マッドマックス』コンビ
この物語には、ミステリーファンをそそらせる要素がいくつもちりばめてあるが、中でも魅力的なのが長男ベンの無実を信じる「殺人クラブ」。事件マニアの元刑事、探偵、弁護士、調査官などから構成される組織で、トラウマ級に怪しいメンバーぞろい。「殺人クラブ」の一員で物語のキーマンに、シャーリーズとは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でも共演したニコラス・ホルトがふんしているのも映画ファンにはたまらないところ。誰が一体何のためにうそをついているのか、ベンは本当に犯人だったのか? 積み上がるいくつもの謎、人の心の闇をえぐるような人間ドラマ。一級のミステリーだけが持つ、緊張感と新しさが鮮烈な印象を残す。
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