R18の過激描写!!ニコラス・ケイジ×ウィレム・デフォーのコワれっぷりがすごい!
提供:プレシディオ
アカデミー賞に輝く大スターにして、常識を超越したキレ芸で人気を博するニコラス・ケイジと、ハリウッドきってのコワモテ俳優としても人気のウィレム・デフォーが共演する極めつけの暴力映画が誕生! スクリーンに必ず爪アトを残す怪優同士の名演に、R18指定の称号を得た暴力描写をまぜこんだ新作『ドッグ・イート・ドッグ』はココが狂ってる!(編集部・入倉功一)
■これぞケイジだ!カリスマゼロの犯罪者役にノリノリ!
カリスマ性たっぷりの犯罪者から、情けない中年まで演じ分けられるのがケイジの魅力。『ドッグ・イート・ドッグ』で演じるトロイは、そんなケイジが演じてきたキャラクターの魅力をミックスしたような小悪党だ。
ムショ仲間からプレゼントされたスーツでバシッとキメようとしても、カラフルな原色が全く似合わない絶妙なダサさ! ストリップバーで調子よく女子を口説いたかと思えば、「これから先は1,500ドルよ」と促され、ゴネることなく素直にお支払い。 『フェイス/オフ』ではモテモテのカリスマ犯罪者だったケイジがどうしてココまで? と言いたくなるような、役者魂を感じる熱演に注目!
■金がほしい→犯罪だ!計画性なさすぎ、情けないケイジを見よ!
大金を手にしてこんな生活から抜け出したい! という、転落フラグ立ちまくりの願望を抱えたトロイには、一流犯罪者のようなスマートな頭脳も計画性もナシ。
いざ計画を進めてみれば、予想外の事態に直面しても冷静な対処ができず、仲間の足並みもそろわず行き当たりばったり。警察に職務質問を受けると、巧みにかわすこともできず、とりあえずブン殴る! 情けない顔面と後退気味の生え際をフルに生かした、ベストテン級にカッコ悪い、でも目が離せないケイジの姿は必見だ。
■ただでさえコワイのに!名優デフォーの限界顔芸!
映画『スパイダーマン』のグリーン・ゴブリンなど、凶悪な顔面を強調した悪役でも知られるデフォーが演じるのは、クレイジーなドラッグ中毒者マッド・ドッグ。トロイのムショ仲間で、服役中にトラブルを起こしたトロイの身代わりになった恩人だが、常にキマってないと落ち着かない危険な男だ。
そんなデフォーの魅力といえば、確かな演技力と、ハリウッドの遠藤憲一といっても過言ではないコワい顔面! 特に薬の禁断症状に襲われる中、鏡を眺めて一人にらめっこに勤しむシーンのインパクトは絶大。コワがるべきか笑うべきか、複雑な気分になる絶妙なデフォーの演技を見よ!
■泣く子はダマらす!振り切った暴力描写に震撼!
ヤク中特有のやせ細った体格ゆえに、荒事は苦手そうなマッド・ドッグだが、その暴力性は一級品。トラブルの排除=殺すというシンプルすぎる考えしかできないため、自分を困らせる相手は恋人だろうが子供だろうが、平気で手にかける。
一方で友情にはもろく、誰より信頼しているトロイたちには従順。しかし、犯罪の実行中、計画になかった招かれざる人物が姿を現すと、理由もきかずにショットガンで相手の頭を破壊! 考えナシの殺戮のツケは仲間全員が払うことに……。しかも殺しの瞬間の目は冷静そのもの。予告なしのいきなりの暴力には、バイオレンスを見慣れた観客にも新鮮に映るに違いない。
■カーペットフェチってなんだ!堂に入ったヤク中演技はもはや職人技!
実はとっても良い人といううわさもあるデフォーだが、マッド・ドッグの演技は、本当に薬をキメてるんじゃ……と観ているこっちが不安になるほど。ストリップバーで薬をキメるのが大好きな彼がハマっているのが、カーペットの感触を確かめること。裸足でカーペットを触りながら浮かべる恍惚とした表情は完全にトリップ状態。まさに職人芸といっていいデフォーの名演を堪能できる。
■理想のチームがそろった犯罪映画が誕生!
1990年公開の『ワイルド・アット・ハート』でも、二人そろってストッキングを被って強盗してたケイジとデフォー。本作では、そのブチ切れ演技で映画ファンを熱狂させてきた二人の名優が、約30年を経て再びその怪演を披露する記念碑的作品でもある。
原作は、クエンティン・タランティーノ監督を熱狂させ、『バトルランナー』など多くの映画にも出演してきた故エドワード・バンカーの犯罪小説。さらにメガホンを取ったのは、『タクシードライバー』の脚本家でもある名匠ポール・シュレイダー。まさにもってこいの原作、俳優、監督がそろったR18指定のバイオレンスを心ゆくまで体感できる一本だ。
映画『ドッグ・イート・ドッグ』は6月17日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
『ドッグ・イート・ドッグ』オフィシャルサイト
(C) 2015 BLUE BUDGIE DED PRODUCTIONS INC. ALL RIGHTS RESERVED.