ジェダイの歴史と基礎用語をおさらい!~第2回ジェダイへの道『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を観る前に
『スター・ウォーズ』の本家シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開に向けて「ジェダイ」の基本を短期集中連載で徹底紹介していく。第2回は、ジェダイたちにはどんな歴史があるのか? どうやったらなれるのか? そんなジェダイの基礎知識をおさらいしよう。(文・平沢薫)
「最後のジェダイ」がルーク(マーク・ハミル)だということは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のオープニングロールで判明ずみ。監督もそれを認めている。そのルークが、なんと本作の特報で「ジェダイは滅びる」と発言! 彼はなぜこんな発言をするのか。それが『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で描かれるのに違いない。それを楽しむためにも、ジェダイの歴史を見ておこう。
パート1:ジェダイの歴史をざっくり整理!
そもそも、どうしてルークは「最後のジェダイ」になったのか。それは『スター・ウォーズ エピソードIII/シスの復讐』で起きた大事件が原因だった。映画シリーズで描かれてきたジェダイの歴史を整理するとこうなる。
<ジェダイの歴史>
・エピソード1『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』の数千年前
ジェダイたちはジェダイ・オーダー(ジェダイ騎士団)を創設し、銀河系の平和の維持のために活動する。
・エピソード1『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』~エピソード3『スター・ウォーズ エピソードIII/シスの復讐』
ジェダイ・オーダー(ジェダイ騎士団)が力を持っていた時代。彼らは銀河共和国の平和のために活動する。フォースのダークサイド(暗黒面)を使うシスが銀河の支配をもくろみ、ジェダイはそれを阻止しようとする。
・エピソード3『スター・ウォーズ エピソードIII/シスの復讐』のラスト
パルパティーン(実は悪の権化シスのダース・シディアス)が銀河元老院共和国の最高議長となり、ジェダイの抹殺を命じ、ジェダイが大量虐殺される。ごく少数のジェダイが銀河の辺境に逃亡する。
・エピソード4『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』~エピソード6『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』
ジェダイがほとんど忘れられた時代。ジェダイのオビ=ワン・ケノービとヨーダは、それぞれ別の辺境の惑星で暮らしていた。ルークは彼らに指導されてジェダイになるが、2人はその後死去。ルークは最後のジェダイになる。
・エピソード6『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』とエピソード7『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の間
ジェダイとなったルークは子供たちにジェダイの訓練をしていたが、彼が指導していたカイロ・レン(アダム・ドライヴァー)の裏切りにより訓練生たちを失う。失意の中ルークは姿を消してしまう。
・エピソード7『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
レイ(デイジー・リドリー)が辺境の惑星にいる最後のジェダイ、ルークを見つける。
・エピソード8『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
ルークが言うように「ジェダイは終わる」のか!?
パート2:ジェダイの基礎用語をチェック!
噂では前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で行方不明だったルークが身を置いていた島には、最初のジェダイ・テンプル(聖堂)があり、そこでルークが何かをしようとしているとも言われている。ひょっとして、ジェダイ・テンプルが出てくるかも? テンプルをはじめジェダイの基礎用語をおさらいしておこう。
<ジェダイの基礎用語>
・ジェダイ
平和や正義を愛する心に導かれてフォースのライトサイド(光明面)を使う者たち。 (連載第1回の「パート2:ところで「ジェダイ」って何?」-(2)「そもそも「ジェダイ」って?」参照)
・ジェダイ・オーダー(ジェダイ騎士団)
ジェダイたちによって構成された、平和維持のための組織。エピソード4『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』の数千年前に作られ、銀河共和国時代には平和維持のために活動した。フォースのダークサイドを信奉するシスと対立関係になる。
・ジェダイ・テンプル(ジェダイ聖堂)
ジェダイ・オーダーの寺院かつ活動拠点。さまざまな時代にいろいろな惑星に築かれた。エピソード1『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』~エピソード3『スター・ウォーズ エピソードIII/シスの復讐』に出てきた、首都惑星コルサントにある高い塔の形をしたジェダイ・テンプルはその一つ。噂のように『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のルークのいる島にテンプルがあってもおかしくない。
・ジェダイ最高評議会
ジェダイ・オーダーの統治機関である、4つの評議会の一つ。12人のジェダイ・マスターで構成される。エピソード1『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』~エピソード3『スター・ウォーズ エピソードIII/シスの復讐』でその会議の様子も描かれた。
・ライトセーバー
ジェダイやシスが使う武器。ジェダイは、これを自分で作るので、それぞれ個別の形をしている。そのため、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でレイが手に入れたライトセーバーは、知っている人が見ればルークのものだとわかる。ライトセーバーはジェダイでなくても使えるのが、フォースの優れた使い手ほど、ライトセーバーの名手になれる。ジェダイのライトセーバーの光の色は主に青や緑で、まれに紫。シスのセーバーの光は赤い。
パート3:ジェダイになる道のり
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では、レイがルークのもとでジェダイの修行を始めるのではないかと予測されている。ただし、出演者たちが「予想外のことが起きる」と言っているので、修行はスムーズに進まないのかも!?
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で描かれそうなレイの修行と比べるために、ジェダイになる基本的な過程はどうだったのかを見てみよう。ジェダイの修行は幼児の頃から始まり、師匠との訓練や、試験を経てジェダイになる。
そこで、これまでの主人公たちを見てみると、ルークは19歳で師匠オビ=ワン・ケノービと出会い、ダース・ベイダーになるアナキンは9歳で師匠クワイ=ガン・ジンに出会っていて、どちらも年齢的にかなり例外的なパターンだった。果たして、レイの修行はどうなる!?
<ジェダイになる過程>
過程1:訓練生
ジェダイの素質を持つ子供は、幼児の頃からジェダイ・テンプル(ジェダイ聖堂)で寄宿生活をしながら、ジェダイになる訓練をする。
過程2:パダワン
訓練が終わると「パダワン」となり、一人のジェダイのもとで1対1の修行に入る。
過程3:ジェダイ
パダワンは、師匠に訓練が終了したと認められると「ジェダイ・トライアル」というテストを受け、これに合格するとジェダイになる。ジェダイになると、一人で任務を遂行でき、パダワンを育てることもできる。
<ジェダイの階級>
ジェダイには称号があり、優れたジェダイは「マスター」、その中でもさらに優れたジェダイは「グランド・マスター」と呼ばれる。オビ=ワン・ケノービやヨーダは、すごいジェダイだったのだ。
・ジェダイ・ナイト(ジェダイの騎士)
訓練を終了して一人前になったジェダイを指す。また、階級に関係なくすべてのジェダイを指す総称でもある。 (主なキャラクター:アナキン・スカイウォーカー、ルーク・スカイウォーカー)
・ジェダイ・マスター
優れた能力を持つジェダイに与えられる。マスター12人によってジェダイ最高評議会が構成される。 (主なキャラクター:オビ=ワン・ケノービ、クワイ=ガン・ジン)
・グランド・マスター
ジェダイの最高位。ジェダイで最も知恵のある長老に与えられる。ジェダイ最高評議会の議長も兼ねる。 (主なキャラクター:ヨーダ)
次回は、ジェダイとシスの戦いに重要な関わり合いがあるスカイウォーカー家とジェダイの関係を紹介しよう。
第1回「ジェダイ」がキーワード!
第2回ジェダイの歴史と基礎用語をおさらい!
第3回スカイウォーカー家とジェダイの関係は?