『探偵はBARにいる3』~漫画連載:憑依系女子、夢野映子の1日
憑依系女子夢野映子の1日
シリーズものにありがちなのが「やっぱり1のほうが面白い」という1の壁ではないでしょうか。しかしながら、シリーズ3作目となる本作『探偵はBARにいる3』はその壁を序盤から崩し、私の中のシリーズ最高傑作となりました。
《あらすじ》 高田(松田龍平)の後輩から、失踪した恋人を探してほしいという依頼を引き受けてしまった探偵(大泉洋)。調査を進めるうち、失踪の裏にモデル事務所オーナーのマリ(北川景子)が関わっていることを知る。簡単そうに見えたその事件は、恋人探しから巨額の薬物取引にまで発展し、探偵と高田は翻弄されていく。
本シリーズのお楽しみといえばやはり探偵と高田の独特の掛け合いかと思いますが、私は今までのシリーズで1番笑ってしまいました。1と2を経てきて、登場人物のキャラクターが定着してきたからこそ、掛かってしまった『探偵はBAR』マジック。
そしてなぜシリーズ最高傑作と評したのかというと、今回は泣きどころがしっかりしているのです。北川景子さん演じるマリの、命を燃やすものの正体が明らかになったとき、涙する人は私だけではないはず。たくさん笑ってほどよく泣ける、非常にバランスのよい作品でした。
ヤナマリ的見どころ
・パワーアップしたギャグ
・今までにない泣かせる演出
・高田も勝てない強敵
柳本マリエ プロフィール
17歳で渡米したことをキッカケに人生の歯車が崩れ出す。まったく紳士ではないイギリス人と4年間も付き合ったり、フランス郊外の知らない街で迷子になったり、色んな夢を追いかけていたら絵日記ブロガーになっていました。現在は肩に乗るネコと暮らしています。ブログ「肩乗りネコと三十路の勇者」毎日更新中!