清原翔、実は理系!ギャップも魅力的なメンノンモデル
イケメン発掘調査隊
『リベンジgirl』清原翔【第118回:イケメン調査隊】
インタビュー INTERVIEW
Q:映画『リベンジgirl』への出演が決まったときの感想は?
これほど大きな役をいただいたのは初めてだったので、しっかり頑張らないといけないなと思いました。斎藤裕雅という役どころも僕自身の性格とは真逆な部分が多いので、撮影前にいろいろと吸収する必要があるなと。お金持ちで女性の扱いに慣れている、そういう役柄が似合う俳優さんの作品を観たりしました。僕なりに解釈し、自分の演技に落とし込もうと思ったので。
Q:斎藤裕雅は、桐谷美玲さん演じるヒロインの宝石美輝が総理大臣を目指すきっかけをつくる男性ですが、かなりの悪役ですよね?
この役を演じる以前はインタビューなどで「嫌な奴の役を演じてみたい」とずっと言っていたんです。だから本当にうれしかったんですよ。基本的に人って誰でも嫌な部分を持っているものですよね。それを隠そうとするのが普通ですが、演技として堂々と表に出すのは楽しそうだなと思って。もろにそういったところを言葉にしてしまうシーンもあり、それは今回の撮影の中でも、大変だった記憶として残っています。でもオッケーが出たときは、ちゃんとイヤな奴になれたのかな? と思ってうれしかったです。
Q:自身とは真逆と感じる役柄だと、共感して演じるわけにはいかないですね?
でも、もし僕が裕雅のような政治家一家に生まれていたら、ああいう人間になるのもわかるなと思う部分もあるんです。お金があって社会的地位が高く、人からは容姿端麗と言われることに慣れてしまっている。それでいくらでも女性が寄って来たら……と。誰でも、出来ることならそんな境遇になりたいと思うもの。そうなりたいと言っているわけではないですよ(笑)! 政治家役に関しては、ちょうど撮影が選挙期間と重なっていて、町中でも政治家の方を見かける機会がありました。でも裕雅は基本的に全てをナメているので、政治に関して詳しくなくてもいいのかなとも思ったり。髪型も、もともと僕は生粋の天然パーマなのですが、髪を上げるときもゆるっと。ときどきハネていたりします(笑)。
Q:超ハイスペックで自信満々、美輝のような女の子をどう思いますか?
映画の後半になってからの美輝はいいのですが、序盤は……ちょっとキツイかな(笑)。東大のミスキャンパスに選ばれたときのスピーチでも「選ばれて当たり前」みたいなことを平気で言っちゃうし。でも気が強くて嘘がないところはいいですよね。後半になっても自信があるのは変わりませんが、やりたいことにまっしぐらなところもいい。トータルでまあ……なくはないかと(笑)。
一問一答 PRIVATE
Q:好みの女性のタイプは?
美輝のように、あれだけしゃべってくれるとラクだなって思います。それでいて、人の悪口を言わない人。よくしゃべって明るくて、笑顔の似合う、透明感のある人が好きです。
Q:女の子を「いいな」と思うのはどんな瞬間ですか?
しゃべりやすいと感じるとき、じゃないでしょうか。何を話そうと考えなくても自然と自分から言葉が出るし、相手からも出る。そういう人にはぐっとくるものを感じます。
Q:理想のデートは?
浅草に行って食べ歩きをして、夕方になったら飲み始めます。そのあとバッティングセンターへ行ったりして、最終的には上野あたりの居酒屋に入る、という感じです。
Q:お芝居がやりたくて、この世界に?
もともと表舞台に興味があったのですが、モデルを始める前も、自分がそういうところに立てる人間だとは思っていませんでした。小中校大とごく普通に生活してきたので現実味が持てなくて。大学は理工学部だったのですが、2年生のとき、ふと「このまま就職していいのかな?」と。とにかく何か一つでもチャレンジしてから卒業したいと思い、「MEN'S NON-NO」のオーディションに応募しました。
Q:演技を楽しいと思うのはどういうときですか?
演じることは面白いです。それに単純に、出来上がった作品を観るのが楽しい。それはモデルにおいても言えることです。演技に関してはまだいろいろとインプットしていかなければいけないので楽しいことばかりではありませんけど。ただ、つらいのと楽しいのって相反しながら、同時に感じるものでもありますよね。最中はつらいことだらけでも、終わってみると楽しかったな……と。不思議ですね。
Q:好きな映画は?
洋画より邦画をよく観ます。『ゆれる』がすごく好きで。ラストがモヤモヤするのですが、そこがいい(笑)。これぞ邦画! と思わせる作品で、香川照之さんも大好きです。あと『鍵泥棒のメソッド』も好きですね。
Q:理想の俳優像は?
演技のテクニックはいろいろあると思うのですが、そうしたことより表現の繊細さ、リアルな感情のようなものを大事にしたい。今後は……というか、今からでもそんな演技が出来ればいいんですけど。
Q:「得意分野を持った俳優に」とおっしゃっていましたよね?
何か突き抜けたものがあると、それが武器になりますよね。自分にはまだないと思うので、それを見つけたいです。
Q:俳優としての展望は?
加瀬亮さんの演技も好きです。言い回しが独特なのですが、ぐっとくる。そんなふうに「何かいいよね」と言われるようなお芝居がしたいです。
Q:そうした繊細さを磨くために、どんな努力をしているのでしょうか?
感動すると言われる映画を観たりして、涙を流すようにしているのですが……全然出ないんですよ。涙がこぼれるまでいかなくて。
Q:もしお休みがあったら?
旅行に行きたいです。国内でもいい。現実味があるのは温泉旅行かもしれません。草津なんていいですね。
Q:お香が趣味とか?
部屋で焚くとリラックスできるんですよね。最近、家にいる時間をもっと楽しみたくて模様替えを始めました。おしゃれな部屋に住む友達に影響され、安眠って大事だとしみじみ思ったりして。寝るのも大好きです。
Q:仕事以外で、ハマっているものは?
音楽が好きなのでライブへ行ったりします。サンボマスターのアツさがすごく好きで。心に響くんですよね。僕自身は決して、熱い! という人間ではありませんが、そうした熱に触れて何かを発散しているのかもしれません。しっとりした曲も好きですが、アツい曲を演奏するバンドが好きみたいです、統計上(笑)。
Q:読書はしますか?
伊坂幸太郎さんが好きです。初めて最後まで読み切ったのが伊坂さんの「砂漠」でした。そもそも理系で国語は苦手。漫画もほとんど読んでこなかったのですが、伊坂さんの小説だけはよく読むようになりました。読み易くて伏線がしゃれていて、最後に、こうきたか! と思わされる。でも僕読むのが遅くて。「砂漠」も読み終えるのに3か月ほどかかりました……。本当に面白いんですけど! 映画化された作品も観ています。『アヒルと鴨のコインロッカー』とか、いいですよね。
Q:最初に観た映画は?
映画館で最初に観たのは『学校の怪談』(1995)。小さい頃は「ポケモン」とか「名探偵コナン」を観ていて、テレビっ子でした。
Q:得意なスポーツは?
小学校2年生から中学校3年生まで野球をやっていました。ピッチャーです。高校からはバレー部でした。
Q:お酒は飲みます?
強いわけではありませんが、好きです。ビールは最初の乾杯の1杯だけにして、あとはハイボールなどを飲みます。そろそろおなかを気にしないと(笑)。
Q:スタイル保持のためにしていることは?
なるべく歩くようにしています。あと自転車に乗ったり、移動はなるべく人力で(笑)。30分くらいの距離なら歩いちゃいます。音楽を聴きながら。筋トレは特にしていませんが、夜は白いご飯をなるべく抜き、朝昼はがっつりめに食べる。基本、小食です。料理は野菜を炒めるくらい、あと一人鍋をやったりします。
取材・文:浅見祥子 写真:上野裕二
映画『リベンジgirl』は12月23日より公開
(C) 2017『リベンジgirl』製作委員会
インフォメーション MOVIE INFO
『リベンジgirl』
『ヒロイン失格』などの桐谷美玲がヒロインを演じるラブストーリー。東大首席でミスキャンパスグランプリに選ばれながら性格に難ありのヒロインが、失恋をきっかけに総理大臣を目指して奮闘する姿を描く。『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』などの三木康一郎がメガホンを取る。桐谷の新たな一面に期待。
清原翔(きよはら・しょう)プロフィール PROFILE
生年月日:1993年2月2日
出身:神奈川県
身長:185センチ
血液型:O型
趣味:カメラ
特技:野球、バレーボール
芸歴:2013年から「MEN'S NON-NO」専属モデルになり、2016年に俳優活動をスタートし、2017年「レンタルの恋」(TBS系)で連ドラ初出演。以後、「警視庁いきもの係」などのテレビドラマや『パパのお弁当は世界一』『HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY』『HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION』などの映画に出演。「ゼクシィ」のCMで佐久間由衣の相手役を務めている。