ライダー出身でメンノンモデルの山本涼介、武器がありすぎ!
イケメン発掘調査隊
『ちょっとまて野球部!』山本涼介【第120回:イケメン調査隊】
インタビュー INTERVIEW
Q:野球漫画だけど、熱血スポ根ではなく、野球部員のほのぼのとした日常を描いた部活コメディーですが、オファーされたときには率直にどう思いましたか?
高校生の役をいただくことはあまりなかったので、とても楽しみでしたし、キャストを聞いたときは、知っている人ばかりだったのでどうなるかなと撮影前からワクワクしていました。須賀健太くんもこせっきー(小関裕太)も高校が一緒。須賀くんは一年先輩ですけど、高校時代からすごくよくしてもらっていたし、2人ともプライベートを知りすぎているぶん、最初はお芝居するのが恥ずかしかったですね。
Q:演じた宮田は光合成を日課としているちょっと風変わりなキャラクターですね。マイペースで独特な間もあって。そんな宮田と似ているところはありますか?
ないです。マイペースとは言われますけど、光合成とかは絶対にしない(笑)。自分とは離れているぶん、一歩引いて客観的になれて演じやすかったと思います。むしろ、素のこせっきーが宮田と似ているんです。高校時代、休み時間に一人で校庭でバク転の練習をしていたことがあって。確か、彼はそのときテニミュ(ミュージカル「テニスの王子様」)の舞台に出ていたので、自主練していたんだと思うんですけど。そんなこせっきーが宮田が光合成しているのと同じようだなと思い出したので、そのノリで宮田を演じてました。
Q:撮影現場は本当に高校時代の延長のようだったんですね。
そうですね。空き時間におしゃべりして騒いでいたら、そのノリのまんま、撮影に入っちゃうみたいな。須賀くんは、演じた大堀ほど天然ではないですけど、周りを引っ張るムードメーカー的な部分はあるんです。監督からは、「セリフの間だけは意識してほしい」と言われただけで、あとは「好きにやっていいよ」ということだったので、3人で「ここをこうやったら面白くなるんじゃない?」と話し合いながらやっていました。
Q:撮影は6日間と短期間ですが、行われたのは真冬の2月だったんですね。
だから、もうずっと過酷でした。映画では夏の設定だったので制服も半袖だし、野球の練習着もペラペラ、赤のインナーウェアを着ているんですが、これも夏用なのですごく通気性がよくて、熱を逃がすんです。なのでムチャクチャ寒くて。基本的には、日中の撮影だったんですけど、たまにナイターもあって、吹きっさらしのグラウンドは本当に地獄(笑)。ちょうど花粉も飛び始めた頃で、みんなくしゃみと鼻水とで大変。休憩時間はストーブの前に集まって震えていました。
Q:野球部を中心に男子高校生の友情、日常を描いていますが、シンパシーを感じるところはありますか?
3人の友情にシンパシーを感じました。僕自身、中学のときからずっと仲がいい友達がいて、僕は高1のときに上京してきたんですけど、ほぼ毎日、LINEがなかった時代からメールでずっとやり取りしています。彼は今、大学4年で教員になるために頑張っていて、お互いに高め合う存在でもあります。
Q:完成した作品を観た感想は?
初めて自分が出ている作品で笑いました。今までは自分のダメな部分ばかりが目に付いてしまって、「ああ、ここがダメだったな」と落ち込むことが多くて。でも、今回は冷静に観ることができました。僕の横で一緒にこせっきーが観ていたんですが、ムチャクチャ笑ってて、つられて僕も爆笑してしまいました。
Q:そんなに楽しい作品だったら、友達に宣伝したいのでは?
いつもは何も言わないです。でも、友達は僕のTwitterとかInstagramを見て、「おい出てるのかよ」と聞いてきたりして、観に行ってくれているようです。感想とかは言わないし、僕も聞かないんですけど、僕が作品の中で言っていたセリフでいじってきたりするので、「あっ観てくれたんだ」とわかって、うれしくなりますね。
一問一答 PRIVATE
Q:俳優になったきっかけは?
「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のファイナリストになって、今の事務所にスカウトされたのがきっかけです。最初は本当に俳優という仕事がわからなかったというか、芸能界に入って流れに身を任せる感じだったのですが、気付いたらお芝居を好きになっていました。お芝居の奥深さというか、正解というものがなくて、レッスンで一緒の題材をやっていても、人によっては全然違うものになる。そんな面白さを、いろんな作品に出させていただいて実感するようになり、自信もついてきた感じです。
Q:芝居の面白さを知るきっかけ、転機になったのは?
やっぱり、自分の中で「仮面ライダーゴースト」(2015~2016・テレビ朝日系)の経験は大きかったですね。この作品のおかげで、いろんな人に僕という人間を知っていただけたように思います。
Q:憧れの俳優は?
昔から小栗旬さんに憧れていました。同年代では菅田将暉くんの芝居が好きで参考にさせてもらっています。
Q:好きな女性のタイプは?
うわっ、直球の質問ですね(笑)。うーん……あんまりないです。過去を振り返っても、好きな女性のタイプは全然バラバラです。外見のこだわりもないし、ファッションもヘアスタイルも。大体、僕が自分の好きなファッションしているから、彼女にも自分の好きにしてもらいたい。強いて言うなら、笑いのツボが一緒の人、でしょうか。お笑いが好きなので一緒に笑えたら楽しいかなと。
Q:ちなみに好きな芸人さんは?
中川家さん、千鳥さん。若手だったら、ラフレクランさん、笑撃戦隊さんも好きです。あとは……(少し考えて)きりがないのでこれぐらいにしておきます(笑)。
Q:理想のデートは?
ノープランがいいです。行くところだけ決めて、あとは自由にする。町を歩いていて、目に付いたところにその都度入る。「明日、暇。だったら会おうか……」というところから始まるので、フィーリングが合わないとダメかもしれないですね(笑)。
Q:好きな映画を挙げてください。
『キサラギ』、『アベンジャーズ』シリーズ、『トランスフォーマー』シリーズも好きですし、ジャッキー・チェンも。アクション系も好きです。
Q:今も映画館に結構行きますか?
行きます。最近はスマートフォンで観ることも多いです。
Q:趣味を教えてください。
サッカー観戦と、ネットサーフィン。ずっと服を見ています。基本、服のことばかり考えていて、Yohji Yamamotoとか、ストリート系ブランドだったらオフホワイトとかバレンシアガとか。すべてに手が届くわけではないので、古着を探したりして工夫しておしゃれを楽しんでいます。
Q:好きなファッションアイテムは?
スニーカーを一時期、ものすごく集めていました。ピーク時には50足ぐらいありました。限定品など手に入らないものをオークションで買った時期もあったぐらいで。最近、凝っているのはシンプルな黒の靴などに、油性ペンで自分でデザインしてカスタマイズすること。絵を描いたりするのが好きなので。
Q:休みがあったら?
最近は寝るか、ジムに行くかですね。定期的に運動はしなくちゃと思っているんですが……。ただ、食べても太らない体質で人よりも消費カロリーが多いので、逆に食べないと痩せてしまう。特に牛丼やラーメンばかり食べてます。900~1000カロリーあるものを食べてますけど、それでも全然太らない。体脂肪率は基本的に一桁(9%とか)。だからいつも寒いんです、極度の寒がりで(笑)。
Q:2018年の抱負は?
2月に上演される舞台「駆けはやぶさ ひと大和」が決まっていて、沖田総司を演じるので殺陣もあるんです。だから、また自分の引き出しが増やせるかなと。『ニート・ニート・ニート』ほか映画も控えているので、露出が増えるといいなと思っています。あとは、いろんな役ともっともっと向き合って、自分の芝居の幅を広げていきたい。プライベートでも笑って過ごせたらいいなと。
取材・文:前田かおり 撮影:高野広美
インフォメーション MOVIE INFO
ゆくえ高那の人気コミックを映画化した青春コメディー。高校野球部に所属する男子3人組の、ゆるやかな日常を描く。メガホンを取るのは、テレビシリーズ「孤独のグルメ」やテレビドラマ「嘘の戦争」などに携わってきた宝来忠昭。『獣道』などの須賀健太、『ドロメ』シリーズなどの小関裕太、『仮面ライダーゴースト』シリーズなどの山本涼介らが顔をそろえる。野球をテーマにした作品でありながら、ほのぼのとした世界が楽しめる。
『ちょっとまて野球部!』は公開中
(C) 2017ゆくえ高那・新潮社/「ちょっとまて野球部!」製作委員会
山本涼介(やまもと・りょうすけ)プロフィール
生年月日:1995年5月15日
出身:奈良県
身長:185センチ
血液型:0型
芸歴:「花ざかりの君たちへ ~イケメン☆パラダイス~2011」(2011・フジテレビ/関西テレビ系)でデビュー。2014年、第29回「メンズノンノモデル」に決定。「仮面ライダーゴースト」(2015~2016・テレビ朝日系)の深海マコト/仮面ライダースペクターに抜擢され、テレビドラマや映画、舞台などで活躍。2017年10月から12月に放送されたテレビドラマ「陸王」(TBS系)ではランナー役に。今年は2月上演の舞台「もののふシリーズ最終章『駆けはやぶさ ひと大和』」(東京・大阪)のほか、映画『ニート・ニート・ニート』が公開予定。