『去年の冬、きみと別れ』~漫画連載:憑依系女子、夢野映子の1日
憑依系女子夢野映子の1日
「すべての人がこの罠にハマる」という強気なキャッチフレーズの『去年の冬、きみと別れ』。割りと簡単に罠にハマるタイプなので、案の定見事にハマりました。
《あらすじ》結婚を間近に控えた記者、耶雲(岩田剛典)が追っているのは殺人事件の容疑者、木原坂(斎藤工)。耶雲は事件に没頭しすぎるあまり婚約者の百合子(山本美月)との関係が疎かになり、ついに百合子にまで木原坂の魔の手が及ぶ。果たして、耶雲は百合子を救うことができるのか。
斎藤工さん演じる殺人事件の容疑者・木原坂と、北村一輝さん演じるベテラン編集者・小林という、見た目もキャラクターも濃い2人に挟まれたのが岩田剛典さん演じる耶雲。メガネ姿に地味ファッションという見た目こそ控えめな印象ですが、うちに秘める不気味さがジワジワ出ていて「何をしてくれるんだろう」と期待が高まりました。
冒頭からポツリポツリとある違和感を後半で丁寧に拾っていくため、そんなに気張らずにカジュアルな気持ちで挑んで大丈夫です。叙情的で美しい印象が残るのは、原作が小説だからでしょうか。個人的に1番心配なのが百合子の愛。危なっかしくて応援したくなりました。純愛サスペンスとうたっているだけあり、それぞれの純愛の形が痛々しく、見どころです。
ヤナマリ的見どころ
・本物の炎で撮影された大迫力の炎上シーン
・耶雲の地味ファッション
・百合子の愛
柳本マリエ プロフィール
17歳で渡米したことをキッカケに人生の歯車が崩れ出す。まったく紳士ではないイギリス人と4年間も付き合ったり、フランス郊外の知らない街で迷子になったり、色んな夢を追いかけていたら絵日記ブロガーになっていました。現在は肩に乗るネコと暮らしています。ブログ「肩乗りネコと三十路の勇者」毎日更新中!