勝ち組家族が不幸になっていく…マット・デイモン×ジョージ・クルーニー新作が普通じゃない!
提供:東北新社
すっかり定着した感のある「勝ち組」「負け組」という概念。「イヤな言葉。人生は勝ち負けではくくれない! オンリーワンを目指す!」と思っていても、どうしても意識してしまう「勝ち組」。せめて映画館では「勝ち組」が不幸になっていくのを堂々と笑っていたい!(編集部・海江田宗)
■あー、こいつら「勝ち組」だ
キレイな街に庭付きの立派なマイホームを建て、当然のようにマイカーも持っていて、時間があると紅茶を飲んじゃう。そんな「勝ち組家族」が登場するのがマット・デイモンとジョージ・クルーニーがタッグを組んだ新作映画『サバービコン 仮面を被った街』です。
時代は1950年代のアメリカで、郊外に開発された理想の住宅街・サバービコンが舞台になっています。隣だけでなく自分の家の芝生も青々としげっていて、みんながフレンドリーな心おどる街。マット演じるサラリーマンの父親ガードナーは、かわいい息子ニッキー、脚の不自由な妻ローズ、ローズのために家事を手伝ってくれている(なんて親切!)ローズの双子の姉マーガレットとともに暮らしているのです。
ガードナーは会社で自分専用の個室&秘書が用意されているほどの地位を築いており、家の近くにあるスーパーマーケットは“インスタ映え”しそうな可愛い食材だらけ(なぜInstagramには勝ち組が多いのか)。リビングには当時の最新式テレビが置かれています。
■勝ち組家族、いや街全体がなんかおかしい!
「なんで夜寝る前についついのぞいちゃうインスタ以外でも勝ち組を見せつけられなきゃいけないのか」というような映画かと思いきや、この家族なにかが「おかしい」んです。いや、この家族どころか、家族が暮らす街サバービコンがまるごとおかしい!
街の中を子どもたちが元気に走り回っていたり、近所の人たちと笑顔であいさつを交わしたりとハッピー感満載だったサバービコンの街は一組の黒人家族が引っ越してきたことによって状況は一変。幸せな顔の下に隠されていた本性が明らかになっていきます。
そして、そんな街の異変にも気づかないくらいの恐ろしい事件が“幸せ勝ち組家族”の中で勃発します。勝ち組が不幸になっていくのを観ていると幸せになるのは人間の性なのでしょうか。他人の不幸は蜜の味と言いますが、勝ち組の不幸は高級蜂蜜の味です。ネタバレになるので書くことができない、理想的な家族が崩壊へと向かう紆余曲折(うよきょくせつ)を、ぜひ劇場で観てほしいです。
■マット・デイモン×ジョージ・クルーニー×コーエン兄弟の超強力タッグ!
紆余曲折。道が曲がりくねっていることや物事がすんなりと進まないことなどを意味しますが、ハリウッドきっての“紆余曲折映画メーカー”のジョエル&イーサン・コーエン兄弟が本作の脚本を担当しています。彼らが1980年代から温めてきた企画が、ついに映画になったのです。
前述の通り、メガホンは『グッドナイト&グッドラック』でアカデミー賞に「監督賞」でノミネートされるなどクリエイターとしても高い評価を受けているジョージ・クルーニーが監督を務めました。
そしてアクション映画のイメージが強いマット・デイモンが「こんなマット・デイモン初めて!」とも言えるような怪演を見せ、『アリスのままで』『キングスマン:ゴールデン・サークル』などのジュリアン・ムーア(なんと一人二役)、コーエン兄弟の『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』や『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』などのオスカー・アイザックが見事な演技を披露します。
レトロで可愛らしい50年代ファッションや雑貨、名優たちの演技を「勝ち組家族」の不幸とともにお楽しみください。
■スターチャンネルでは『サバービコン』の公開を記念し「ジョージ・クルーニー×コーエン兄弟特集」を放送!
ダニエル・クレイグ主演の『ローガン・ラッキー』と同じく映画専門サービス・スターチャンネルが手掛ける STAR CHANNEL MOVIES の配給である『サバービコン 仮面を被った街』。公開を記念し、スターチャンネルでは「ジョージ・クルーニー×コーエン兄弟特集」を放送します!
さらに、無料で『グッドナイト&グッドラック』『ファーゴ』を観ることができるなんて今日から私も勝ち組決定です!
でも勝ち組になったからには崩壊することも覚悟しないとな……。
映画『サバービコン 仮面を被った街』は5月4日より全国公開
「ジョージ・クルーニー×コーエン兄弟特集」は映画専門サービスのスターチャンネルで5月3日からスタート
(C) 2017 SUBURBICON BLACK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.