レオ様も手玉に取った美女がメンタル強すぎてアッパレ!
提供:キノフィルムズ
レオナルド・ディカプリオをはじめとしたハリウッドスターや一流スポーツ選手、高額を賭けられるお金持ちのみが参加できる秘密のポーカールームを女手一つで経営し、最終的には違法賭博運営の疑いでFBIに逮捕された美女がいました。彼女の名前はモリー・ブルーム。その知性を武器に、一癖も二癖もある男たちの世界で何の後ろ盾もなく活躍した彼女のメンタルは、衝撃的なまでに強かった! 彼女のベストセラー回顧録をジェシカ・チャステイン主演でスリリングに映画化した『モリーズ・ゲーム』から、何度倒されても必ず立ち上がる、モリーの仰天人生をご紹介します。(編集部・市川遥)
メンタル強すぎ度30:大手術から五輪出場目前!
文武両道を重んじる厳格な臨床心理士の父親にスパルタともいえる厳しさで心身共に鍛えられたモリーは、少女時代から天才ぶりを発揮。12歳で背骨の大手術を受けるも「負けたくない」という一心でリハビリに取り組み、何と北米3位の女子モーグル選手になるまでに。しかし、冬季オリンピック予選での大事故で選手生命を絶たれてしまいます。そこで学業にも秀でていたモリーはコロラド大学を首席で卒業し、ロースクールに入学することを決めますが、入学前の1年の休暇として単身ロサンゼルスに向かい、ハリウッドのクラブでウエイトレスを始めたことをきっかけに、ギャンブルの世界に足を踏み入れることになります。“ポーカープリンセス”という異名をとった女性は、元トップアスリートだったのです!
メンタル強すぎ度70:クビなら自分が経営者になっちゃう!
頭脳明晰で優秀なモリーなだけに、クラブの常連にスカウトされ、彼が主催する秘密のポーカーゲームの手伝いを始めるようになるまでに時間はかかりませんでした。何でもそつなくこなして高額なチップを稼ぐモリーは雇用主の嫉妬まじりの理不尽な怒りを買い、クビを宣告されますが、そこで泣く泣くウエイトレスのバイトに戻ったりしないのが彼女のすごさ。「ナメやがって!」とばかりにハリウッドスターや大物実業家など有名人ばかりの顧客情報をごっそり頂き、より洗練されたシステムのポーカールームを開いて自分が経営者になってしまいます。モリーは決して、敗者という立ち位置に甘んじたりしないのです。
メンタル強すぎ度∞:マフィアにボコボコにされても動じない!
秘密の高額ポーカールームの経営者として若くして500万ドル(約5億5,000万円・1ドル110円計算)近くの富を得たモリーですが、ギャンブルの世界では力を増すごとに危険も大きくなるもの。ある日、モリーは見せしめとして巨体のマフィアにボコボコにされてしまいます。普通なら警察に駆け込むか、泣きながら田舎に帰るかしてしまいそうですが、彼女は誰に打ち明けることもなく自分の血にまみれた壁を掃除し、アザはファンデーションで隠して再びギャンブルの舞台に姿を見せることになります。このヒロイン、メンタル強すぎでしょう!
モリーがその知性を使ってどのようにギャンブルの世界でのし上がったのかを、ウイットに富んだ独白・セリフの応酬で描いたのは、『ソーシャル・ネットワーク』のオスカー脚本家アーロン・ソーキンです(本作で自身3度目のオスカーノミネート)。ソーキンはモリー・ブルーム本人と実際に会い、父親との複雑な関係や、多くの有名人の名前(モリーはほんの一部しか実名を出さなかった)など、彼女が回顧録に書かなかったいくつかのこと&その理由を核に脚本を執筆。そのため本作は、秘密の高額ポーカールームの裏側というスリリングな要素に満ちているだけでなく、強い信念を持った一人の女性の人間ドラマとしても胸に迫る感動作となりました。
モリーを演じたのは、『ゼロ・ダーク・サーティ』『女神の見えざる手』など強い女性を演じさせたら右に出る者はいないジェシカ・チャステイン。高価でセクシーなドレスに身を包み、タブロイド紙に書き立てられた“ポーカープリンセス”という名前に怒りをにじませながら「お姫様がこんなことできるわけないじゃない!」と仕事への誇りを見せる彼女のかっこよさといったら! モリーの知性を象徴する早口で膨大なセリフも難なくこなしており、第75回ゴールデン・グローブ賞女優賞にもノミネートされました。名脚本家アーロン・ソーキンが思い入れの強さから監督デビューまで果たした本作で、ソーキンとジェシカが描き出したモリーの真の姿には涙せずにいられないはずです。
映画『モリーズ・ゲーム』は5月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開 公式サイト
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