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新ツイン・ピークス、観たらやっぱりすごかった!まさかの再会に涙も…!

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 海外ドラマ鑑賞の醍醐味といえば、謎が謎を呼ぶ展開に観るのを止められなくなるイッキ観体験でしょう。1990年代にそんなドラマ中毒者を量産した伝説のシリーズの新作が「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」です。シリーズ初体験でもハマらずにはいられない魅惑のミステリー世界を、ブルーレイ&DVD発売の前にご紹介します。

新しいツイン・ピークス現象が始まる!

 カナダ国境に近い田舎町ツイン・ピークスで発見された“世界一美しい死体”ローラ・パーマーの謎を描いたドラマ「ツイン・ピークス」は、1990年にアメリカで放映がスタート。誰がローラ・パーマーを殺したのか? 真相を求めるFBI捜査官クーパーの捜査が進むにつれ、個性的な愛すべき町の住人たちの異様な全貌が明らかになっていく展開に、ドはまりする視聴者が続出しました。

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ツイン・ピークスでは次々に不可解な出来事が起きる

 当時の海外ドラマはまだ、“テレビ”の枠から抜け出せない番組も多かった時代。しかし「ツイン・ピークス」は、世界的な映画監督デヴィッド・リンチの、類まれなるアート感覚に彩られた映画並みのクオリティーと、観るほどに謎が深まる展開であらゆる視聴者を虜にし、日本を含む全世界で社会現象を巻き起こしました。その影響はすさまじく、やはり謎だらけの展開で一世を風靡したドラマ「LOST」(2004~)を生んだJ・J・エイブラムスも、「ツイン・ピークス」を目標にしたといいます。

 そんな伝説のドラマの復活は全米で一大センセーションを巻き起こし、昨年、全米で放送されると、オンエアと同時にネット配信され、視聴者数はうなぎ上り。大手エンタメメディア Rolling Stone がその年のナンバーワンドラマに選出するなど、過去の栄光に頼らない、圧巻のクオリティーが話題を呼びました。

100%予測不能!謎だらけの意外な事件が連続

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クーパーの周囲では次々と不条理な出来事が……

 ただ、今回の新作を語るのに、前作の記憶はあまり意味を成しません(もちろん、観ていればより楽しめますが)。ドラマの舞台はツイン・ピークスから、ニューヨーク、サウスダコタ、ラスベガスにまで拡大。初期エピソードから、高層ビルの一室で“何か”を監視する男、頭と体が別人の死体、謎の宇宙空間に飛ばされるクーパーなど、一見、何の脈絡もない事件が連続します。

 一つの答えが明かされたと思いきや、すぐさま別の場所で起きる別の謎が発生し、不穏で不条理な展開はエピソード毎にエスカレート。次に何が起こるのか? シリーズの熱烈なファンであったとしても、その展開を予測するのは不可能でしょう。

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クーパーとローラ、25年越しのキスの意味は?

 そんな謎だらけの新作の鍵となるのが、もう一人の自分=ドッペルゲンガーの存在です。前作でクーパー捜査官は、ローラ殺しの犯人が、悪の化身キラー・ボブに乗り移られた彼女の父親リーランドであることを突き止めましたが、町の森に隠された邪悪の根源“ブラック・ロッジ”に捕らわれてしまいました。ロッジに続く“赤い部屋”でクーパーは、死んだはずのローラ・パーマーと出会い「25年後に会いましょう」と告げられ、物語は幕を閉じます。

すべてがつながる感動と涙のクライマックス

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謎だらけの展開、その全てがラストにつながっていく

 「リミテッド・イベント・シリーズ」はローラの予言通り、25年後の「赤い部屋」で幕を開けます。あれからクーパーはずっと閉じ込められていました。しかし、外の世界には、彼と同じ容姿の男が2人。それが、悪が乗り移ったかのように残虐非道な行いを繰り返すMr.Cと、何者かに命を狙われる妻子持ちの保険外交員ダギー・ジョーンズです。

 クーパー捜査官から分裂したドッペルゲンガーは、なぜ2人存在していたのか? 囚われのクーパーは災いの元凶キラー・ボブを撃退することができるのか? この最大の謎を軸にドラマは、関係ないように思える事件や、何気ないキャラクター同士の関係が、ゆっくりと、でも確実に、一つの真実に向けて収束していきます。やがて、物語は25年前のローラ・パーマー殺害事件の根幹に迫っていくのです。無意味に思えた出来事が一本の糸のようにつながっていくクライマックスには、感動と涙を禁じ得ません。

キャスト総勢217名!豪華スターの意外な体当たり演技!

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清純イメージをかなぐり捨てるアマンダ・セイフライドの演技に注目!

 「ツイン・ピークス」の復活にあたり、リンチ監督のもとには、クーパー捜査官役のカイル・マクラクランをはじめ、25年前のキャストのほとんどが再結集しました。新旧キャストを含めた総出演者数は、驚きの217名アマンダ・セイフライドをはじめ、ローラ・ダーンナオミ・ワッツジェニファー・ジェイソン・リーティム・ロスといった映画スターたちが、新キャラクターを演じるため集まったのです。

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ナオミ・ワッツはダギーの妻役で出演

 『レ・ミゼラブル』『マンマ・ミーア!』で清楚な魅力を振り撒くアマンダがDV夫に苦しむ薬物中毒者を演じたり、ナオミがヌードも辞さない大胆なベッドシーンを披露したりと、伝説のドラマだからこそ見せた、彼女たちの体当たり演技も見どころ。

 もちろん、ツイン・ピークスの住人たち……保安官事務所のホークやアンディ、ボビー・ブリッジス、保安官事務所の受付嬢ルーシー、丸太おばさんまで、往年のファンにとって懐かしい顔ぶれに再会することができます。さらには、かつて劇場版『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』(1992)に出演した故デヴィッド・ボウイの映像も。ファン感涙もののニクい演出にも注目です。また、リンチ監督自身が演じるFBI捜査官ゴードンも再登場し、前作以上に重要な役割を果たしています。

これは18章に分けられた一本の映画だ!鬼才リンチがやりたい放題

 かつてテレビの常識を打ち破るドラマ作りで話題を呼んだ「ツイン・ピークス」ですが、今回もかつての成功をなぞることなく、新しい試みに挑みました。

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リンチ独特の感覚に支えられたアートな画面作りにも注目

 通常の海外ドラマでは、エピソードごとに脚本が用意され、同じ監督が全ての章を手掛けることは、あまりありません。しかしリンチ監督は、完成された一本の脚本に従って本作を監督。それらを、編集で18章に分けてみせました。新シリーズでありながら、全く新たに生まれ変わった、もうひとつの「ツイン・ピークス」が本作なのです。

 これによりリンチ監督は、週ごとの視聴率やユーザーの反応、スタジオの重役に振り回されることなく、自分が思ったとおりの作品を仕上げることができました。本作はまさに、世界的巨匠による約18時間に及ぶ映画なのです。テレビシリーズにもかかわらず、あのカンヌ国際映画祭でも特別上映が実施。エンターテインメント性と芸術性を兼ね備えた作品として高い評価を受けました。一本の映画を観ると思えば、次の話を見ることが、よりはかどることでしょう。

 リンチ監督の熱狂的なファンは、すでにテレビ放映をチェック済みかもしれません。しかし、セル Blu-ray BOX の特典ディスクには、各章ごとのドキュメンタリーを収録。リンチ監督が、この複雑な作品を細部まで理解していることが理解できる、これもまた、もうひとつの「ツイン・ピークス」と言っても過言ではないクオリティーの作品になっています。(編集部・入倉功一)

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「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」ブルーレイ&DVDボックスは7月4日発売
価格:1万9,800円(Blu-ray BOX)/1万2,800円(DVD- BOX)、DVDレンタル(Vol.1~9)同時リリース
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

3分でわかる!「ツイン・ピークス」&「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」

「ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ」公式サイト
TWIN PEAKS: (C) TWIN PEAKS PRODUCTIONS, INC. (C) 2018 Showtime Networks Inc.SHOWTIME and related marks are registered trademarks of Showtime Networks Inc.,A CBS Company. All Rights Reserved.

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