『リメンバー・ミー』~漫画連載:憑依系女子、夢野映子の1日
憑依系女子夢野映子の1日
メキシコで行われる祝祭「死者の日」にまつわる出来事を描いた映画『リメンバー・ミー』。どことなく日本のお盆に近いところがあるので、今の時期にピッタリな作品です。
《あらすじ》音楽が大好きな主人公・ミゲルの一族には「音楽禁止」という厳しい掟があった。そのためミゲルは家族に隠れて、こっそり屋根裏でギターを弾いている。ある日、ひょんなことから伝説のミュージシャン・デラクルスのギターを奏でたことにより、死者の国へと迷い込んでしまう。元の世界に戻るには、死者の国にいるご先祖さまから許しを得ること。果たして彼は元の世界へ戻れるのか?
実はこの死者の日の催しは、わたしが死ぬ前に行きたい場所トップ3に入ります。数年前に親しい友人が訪れていて、現地での写真を見せてもらいました。それは息を呑むほど美しいもので、今でもしっかり覚えています。劇中で鮮やかなオレンジ色の花びらが舞っていますが、それは映画の演出ではなく本当なんですよね。
ピクサー映画といえば、泣かずに鑑賞できたことがないわたし。覚悟を決めて挑んだものの、やはり今回も泣いてしまいました。主人公ミゲルの諦めない姿勢と、卑屈にならずにチャンスを掴もうとする姿には胸打たれます。ひたむきなミゲルに感化されたのか、はたまた泣いてデトックス効果があったのか、見終わったあとは心がガツンと浄化されました。わたしのように毒素が貯まってる人はぜひ!!
ヤナマリ的見どころ
・メキシコ独特のカラフルで刺激的な世界
・シワの一つ一つまで再現されている細やかな映像美
・一度聴いたら思わず口ずさむ名曲『リメンバー・ミー』
柳本マリエ プロフィール
17歳で渡米したことをキッカケに人生の歯車が崩れ出す。まったく紳士ではないイギリス人と4年間も付き合ったり、フランス郊外の知らない街で迷子になったり、色んな夢を追いかけていたら絵日記ブロガーになっていました。現在は肩に乗るネコと暮らしています。ブログ「17歳からのイングリッシュ」毎日更新中!