スパイダーマン新作ゲーム「Marvel’s Spider-Man」プレイしてみた
マーベルの人気キャラクター、スパイダーマンの活躍を描くPS4用ソフト「Marvel’s Spider-Man」。7月19日にゲームの国内メディア先行試遊会が都内で開催され、ゲームの冒頭部分や詳細などが明らかとなりました。ストーリーや戦闘シーンにこだわったという本作は、果たして映画のような興奮が得られるのか? 試遊プレイの内容をもとに、いくつかの項目に分けて検証してみました。(編集部・倉本拓弥)
映画と異なるストーリー展開
『スパイダーマン』(2002)や『アメイジング・スパイダーマン』(2012)では、高校生のピーター・パーカーがクモに噛まれたことでスーパーパワーを手にし、スパイダーマンとして活躍していくまでが描かれます。しかし、今回のゲームではスパイダーマンになる過程は描かれず、科学者として働く一方で、スパイダーマンとして既に8年間活動しているピーターが主人公となります。ゲームの序盤から街の危機に立ち向かうスパイダーマンのたくましさはもちろん、ピーターが時折発するジョークやセリフからは、彼らしい余裕も感じることができます。スパイダーマンとして戦う一方で、ピーター・パーカーの人間関係を描く映画のような展開はゲームでも健在。マーベルの協力を得たストーリー制作から生まれたオリジナルストーリーは、映画やコミックのスパイダーマンをよく知るファンも納得させる展開を予感させます。
アクションで映画の戦い方も再現可能か?
映画でも特に人気が高いアクションシーン。スパイダーマンが糸を自在に操り戦う姿は、疾走感がありアクロバティックです。本作の戦闘シーンも、スパイダーマンらしさを求めたユニークなアクションが展開します。糸を使って人を引き寄せる演出やステージ上の障害物を活用する彼特有の戦闘術はもちろん、攻撃時に見せるスパイダーマンの軽やかな動きからは、映画のアクションシーンを観ているような臨場感が伝わってきます。場面によってアクション中にもドラマシーンが盛り込まれていたりと、ゲームらしさを感じさせない演出も印象的。ゲームでも、映画と同じ迫力あるアクションは健在です。
他のマーベル作品とのつながり
スパイダーマンは、アメリカ・ニューヨークの平和を守るヒーロー。映画でも街の様々な場所を駆け巡り、人々を危険から守ってきました。本作も変わらず、ニューヨークの街並みでストーリーが展開していきます。インソムニアック・ゲームズのコミュニティディレクターであるジェームズ・スティーブンソン氏は「本作の舞台はマーベルの世界に存在するニューヨーク」だと語るように、アベンジャーズタワーやドクター・ストレンジの館など、他のマーベル作品に関連する建物がニューヨークに存在しています。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を展開する映画と同様、ゲームでもマーベルヒーローたちの存在を匂わせる演出は、ストーリーをさらに盛り上げる要素として注目です。
映画ファンにも馴染みのあるヴィラン
これまで、映画には様々なヴィラン(敵)が登場しましたが、本作でも彼らがスパイダーマンに襲いかかります。『スパイダーマン:ホームカミング』に登場したバルチャーやジェイミー・フォックスが『アメイジング・スパイダーマン2』で演じたエレクトロも登場するほか、原作でお馴染みのウィルソン・フィスク/キングピンやミスター・ネガティブもゲームでは描かれています。彼らはピーター・パーカーの物語にも影響を与える存在でもあるため、映画のようにスパイダーマンとピーターの脅威として立ちふさがります。
約1時間の試遊でしたが、ゲームにはスパイダーマンの世界に実際に飛び込んだような臨場感と映像が広がっていました。ストーリーは異なるものの、映画ファンを納得させるようなストーリー展開やアクション、細かな演出が用意されていたので、「映画のような興奮がゲームでも再現されている」と感じる作品です。
「Marvel’s Spider-Man」は9月7日発売予定 対応機種:PlayStation(R)4、PlayStation(R)4 Pro 希望小売価格:6,900円+税
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