プレデター地球来襲の歴史をざっくりおさらい!
この秋、久しぶりにプレデターが地球に襲来! そういえばプレデターって、どんなエイリアン(地球外生命体)だったっけ? 実はプレデターの歴史、習性はとても単純明快。ざっくり整理して新作に備えよう。(文・平沢薫)
新作『ザ・プレデター』は“リブート”ではなく“続編”
基本的に今度の新作『ザ・プレデター』(9月14日公開)はこれまでのシリーズ3作、『シュワルツェネッガー/プレデター』(1987)、『プレデター2』(1990)、『プレデターズ』(2010)の“続編”になる。これはシェーン・ブラック監督が米サンディエゴで開催された「コミコン2018」で発言したもの。先ごろの『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のような、別の視点から新たに描き直す“リブート”ではないのだ。だから、これまで映画で描かれてきたプレデターの歴史や習性は従来作品と変わらないだろう。
そして、プレデターが登場するもう一つのシリーズ、『エイリアンVS. プレデター』(2004)とも連携。『エイリアンVS. プレデター』に出てきた“あるアイテム”が出てくるという噂も!
これまでの「地球襲来」を振り返り
プレデターは紀元前の昔から何度も地球にやってきているという設定だが、実際に映画で描かれたのは2回だけ。
まず『プレデター』で描かれるのは1987年の襲来。場所はグアテマラ近郊のジャングル。アーノルド・シュワルツェネッガー演じる少佐率いる特殊部隊が、ゲリラに拉致された政府要人の救出に向かい、プレデターに遭遇する。現地の女性ゲリラが、古くから暑い夏になるとやってくる悪魔の言い伝えを語り、これが初めての襲来ではないことが分かった。
次に『プレデター2』で描かれるのが1997年の襲来。場所は酷暑の大都市ロサンゼルス。ダニー・グローヴァー演じる警部補が、ギャングによる抗争の捜査中に、プレデターに遭遇する。警部補が最後にプレデターから1715年製造の銃を渡されることから、プレデターは18世紀にもやってきていたことが分かる。
一方、『プレデターズ』で描かれるのは、地球ではない別の惑星の出来事。でも、そこに集められた地球人が世界各国の出身なので、プレデターが世界中に出現していることが分かる。
そして、『エイリアンVS. プレデター』では、なんとプレデターは紀元前3000年近くに地球にやってきていたことが判明。プレデターは人類に建設技術を教え、その代償としてプレデターの成人儀式のための設備を建設させていた。2004年、プレデター3体がその儀式のため地球にやってくる。同じ年、『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(2007)で、前作で生まれた新種のエイリアンを駆除するため、プレデターが地球にやってくる。
プレデターの「習性」はここまで判明!
これまで分かっている『プレデター』~『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』のプレデターの習性は少ないので、すぐに覚えられる。
・プレデターの目的は侵略ではなく“狩り”
・“暑い”場所を好む
・光を屈折させる光学迷彩技術によって姿を隠す
・“熱”によって周囲を認識する。ただし腕の装置を使って、知覚を変化させることが出来る
・獲物は、高い場所から逆さにつるす
・戦意を持たない子どもや、妊娠中の女性は殺さない
・怪我をした時は、腕に付けた治療キットで自分で治療する
・宇宙船内に、倒した獲物の骨を記念品として飾っている
・地球での好物は牛肉
・1対1での戦いの勝者には贈り物をする
これらの習性のどの部分が新作に登場するのか、楽しみ! 中でも気になるのは、予告編に登場したローリー少年(ジェイコブ・トレンブレイ)との関係。この少年がある装置を起動させたことからプレデターが襲来するらしい。『プレデター2』のプレデターは、戦意を持たない少年は襲わなかったが、果たして今回は……!?
今回のプレデターはどうなる!?
プレデターたちは作品によって微妙に形態が変化していて、そこもファンにとっての見どころになっている。『プレデター2』のラストでは複数のプレデターが登場して、プレデターの容姿や武装は個体によってかなり異なることが判明。また『プレデターズ』のプレデターには2つの種族があり、種族間で抗争していることも明らかになった。プレデターには、まだ謎の部分が多いのだ。
そして今回の新作には、まったく新タイプのプレデターが登場。なんと、他の種のDNAを使ってパワーアップした“アルティメット・プレデター”が出現する。しかも一種類ではなさそうだ。またブラック監督は、プレデター史上最大サイズのプレデターも登場すると明かしている。新たなプレデターたちはどんな形態で、どんな能力を持っているのか。スクリーンでそれを確認するのが待ち遠しい!