甲斐翔真、芸能界入りからわずか2年で注目株に!
イケメン発掘調査隊
『覚悟はいいかそこの女子。』甲斐翔真(かい しょうま)【第128回:イケメン調査隊】
インタビュー INTERVIEW
Q:原作は“ヘタレ男子マンガ”の先駆けと言われていましたが、読んだことはありましたか?
お仕事をいただいて初めて読みました。原作は2巻しか出てないって聞いて、テレビドラマと映画と両方あるのに、どんな風に撮るんだろうと思っていたんです。でも、テレビドラマは映画の前日譚でオリジナルストーリーになっていて、そこから、映画のほうにつながっていく。撮りながらうまくできているなと思いました。
Q:具体的にいうと、テレビドラマとはどう違うんですか?
テレビドラマは、斗和(中川大志)を中心にしたキャラクターたちの日常を描いているんですが、映画では斗和の恋愛によって、周りにいるヘタレ男子たちも一緒に成長していく。その変わり方が見どころだったりもする。その違いが大きいかなと思います。
Q:演じられた澤田惟智也のキャラクターを簡単に説明すると?
簡単に言っちゃうと、結構気持ちのいいバカなんです。空気が読めないし、みんなが気を使って言わないこともパッと言ってしまう。おめでたいやつなんです。僕自身はあそこまでヘタレではなかったかなぁと思っているので、そんなに自分に重なるところはないんですけど、高校生の頃って、後先のことをよく考えもせず、浅はかだったりした。そんなことを思い出して演じていました。
Q:役づくりについて、井口昇監督からどんなリクエストがありましたか?
監督からは「とにかくかわいい感じにしたい」と。高校生にとっては本気なんだけど、大人から見たら、かわいいという感じを出してほしいと言われました。すごくしょうもないことで喜んだり悲しんだりするところで、かわいさを出せれば、母性本能くすぐれるかなと思いながらやりました。
Q:男子4人組のシーンはとても楽しそうで、青春しているように見えました。
撮影現場のキャストの人たちがほぼ同世代で、龍生役の若林時英くんは本当にイジラれキャラで、それがそのまま役にも反映されているようでしたね。それに、僕自身の高校時代は本気で部活をやっている組だったので、斗和たちの生活とは真逆でした。お芝居ですけど、おかげでもう一つの高校生活を送れたかなって。
Q:この作品に出演して得たことは?
僕はこの作品の前に撮った作品も割と三枚目キャラだったので、そことは変えたいなと考えました。それに、みんな愛すべきバカな男子高校生だから、自分はどう澤田惟智也を演じようかと。ドラマと映画で長い時間、一つのキャラクターに向き合って作り上げて、いい感じに着地できたので勉強になったと思います。
一問一答 PRIVATE
Q:どんな高校時代だったんですか?
僕はサッカー一筋だったので、あまり恋愛に傾くこともなかったですね。ただ通っていた高校は屋上が解放されていて、昼休みになったらみんなそこでご飯を食べていました。割と自由な校風だったので、楽しかった思い出はたくさんあります。
Q:恋愛をしたら、どうなりますか?
僕はあんまり一目惚れするタイプじゃないんです。まず会って5秒ぐらいで、この人とは合うか合わないかなんとなく感じるじゃないですか。でもそこでは好きというのではなくて、だんだんと関わっていくうちに、自分で好きだなということが増えていけば好きになっていくという感じかな。
Q:好きな女性のタイプは?
雰囲気がある女性、凛としている感じかな。それから運動している女性は素敵だなと思いますね。ちゃんと体を動かしていて。なおかつちゃんとご飯も食べる。太っちゃうからあんまり食べないというのは、もったいないと思うんです。一緒に食事もしたいし、運動しているほうが健康的だと思います。
Q:好きな仕草とかありますか?
仕草はないですけど、気遣いができる人がいいですね。大勢でいるときに他の人が気づかないことをさらっとやっているような。そういう場面を見ると、できる人だな、素敵だなって思う。人としての人間力がある人に好感を持ちます。
Q:芸能界に入ったきっかけは?
原宿に買い物に来ていたときでした。スーツを着た怪しいおじさんから、「芸能界に興味ありますか?」って聞かれて、どうせ騙そうとしているんだろうと思ったので、資料だけもらってその場は適当に対応したんです。家に帰って、母親に言ったら、もらった資料に福山雅治さんが載っていて。実は母親は、福山さんにファンレターを送ったり、ライブに行くほどの大ファンだったんです。それで僕に芸能界に興味があるかないかも聞かずに、事務所に即電話してました(笑)。
Q:初めて演技をしたときは?
ド素人で急に台本を渡されて。「これでお芝居してください」と言われてもわからないし恥ずかしい。蚊の鳴くような声で芝居していました。お芝居の世界って、自分の殻を破ってやるということなのに、その頃はシャイだったので、より恥ずかしかったということが思い出に残っています。
Q:俳優として目指したいのは?
とくに、好きな俳優さんというのはないんですが、面白い作品を観るのが好きで、話題作や注目作といえば、必ず出ている役者さんたちがいる。そんな方々のいいところを学んで、唯一無二の存在になれたらいいなと思っています。それが一番目指したいところです。たとえば、日本だけじゃなくて、アジアの舞台やハリウッドもあるし。可能性を広げられるような俳優になりたいです。
Q:好きな映画は?
最近観た中で、「これが一番好きだ」と思ったのが、スティーヴン・キングの小説が原作の映画『ミスト』。夢も希望も幸せも何もない。これほど不幸なことがあったら、最後にハッピーエンドだろうと思うんだけど、盛大なバッドエンドで終わるんです。見終わってもしばらく放心状態でしたね。それ以外は邦画の『怒り』、香川照之さんが出演された『クリーピー 偽りの隣人』。こちらも後味が悪いですよね、そういうのが好きみたいです(笑)。
Q:韓国ドラマもお好きとか?
そうですね、コン・ユ主演の「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」とか面白いですね。韓国の俳優さんは体も鍛えていて、それでいて演技もうまい。僕も頑張りたいですね。
Q:お休みがあったら?
暇があると、まずドラマや映画を観ています。今まで観たことのないものを観ることが好きだし、役者としての幅も広がると思うんです。あとはカラオケがめちゃくちゃ好きなので、一人でも行きます。十八番ですか? 本当にいろいろと歌います。K-POPも歌うし、日本の曲、洋楽。ふざけて、オペラも歌っちゃうし、ミュージカルの曲も。そう……いつかミュージカルにも挑戦できたらなんて思いますね。
取材・文:前田かおり 撮影:高野広美
インフォメーション MOVIE INFO
2014年に「マーガレット」に連載されていた、椎葉ナナのコミックを原作にした青春ラブストーリー。容姿端麗で女性からもてはやされるが、恋愛経験はない男子高校生が、高嶺の花とされる女子を射止めようと奮闘する。メガホンを取るのは『スレイブメン』『ゴーストスクワッド』の井口昇。主演は『きょうのキラ君』『ReLIFE リライフ』などの中川大志。麗しい外見とは裏腹に、臆病で情けない言動ばかりの主人公に扮した中川が、コミカルな演技を見せる。
甲斐翔真プロフィール PROFILE
生年月日:1997年11月14日
出身地:東京都
身長:185cm
血液型:B型
趣味・特技:サッカー、カラオケ、映画鑑賞
芸歴:2016年に「仮面ライダーエグゼイド」の謎めいた敵役である仮面ライダーパラドクスに変身するバラド役でデビュー。以後、映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』、『写真甲子園 0.5秒の夏』、テレビドラマ「花にけだもの」「ゼロ 一攫千金ゲーム」、CM「小岩井 生乳100%ヨーグルト」「LINE MUSIC」などに出演。今後の活躍が期待される。
映画『覚悟はいいかそこの女子。』は10月12日より全国公開
(C) 椎葉ナナ/集英社 (C) 2018映画「覚悟はいいかそこの女子。」製作委員会