地球はエイリアンに人気の惑星!?異星人地球襲来の記録
今週のクローズアップ
エイリアンに侵略されてしまった地球を奪還すべく、人類が立ち上がるさまを描いた映画『スカイライン-奪還-』が10月13日に公開されます。振り返ると、この数十年間でエイリアンの地球襲来もしくは侵略を描いた作品は数多く公開され、地球がエイリアンに人気の惑星なのでは(?)と錯覚してしまうほど狙われているのです。今回は、SF映画を幾つかピックアップして、エイリアンが地球へとやってきた経緯などを紹介します。(編集部・倉本拓弥)
『インデペンデンス・デイ』(1996)
地球侵略を目論む宇宙人と人間の激闘をローランド・エメリッヒ監督が描いたSFアクション。先頃ハリウッド殿堂入りを果たしたジェフ・ゴールドブラムや、若かりしウィル・スミスが出演しています。中でも、ビル・プルマン扮するホイットモア大統領の演説シーンは、映画史に残る名スピーチとして現在も語り継がれています。
【撃退、しかしまさかのリベンジ!】
アメリカ独立記念日を前にして突如襲来した宇宙人。戦闘機の攻撃は全く歯が立たず、アメリカの主要都市が次々と崩落していく中、“人類の独立記念日”を迎えようと人間たちは奮闘します。無事に宇宙人を撃退……と思いきや、20年後に宇宙人がリベンジにやってきます(『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』)。どうしても地球を乗っ取りたい宇宙人の執着心はあっぱれの一言です。
『カウボーイ&エイリアン』(2011)
19世紀のアリゾナ州を舞台にしたSFアクション。地球に襲来したエイリアンに対して、過去の記憶をなくした男(ダニエル・クレイグ)が町を牛耳るダラーハイド大佐(ハリソン・フォード)と共に立ち向かう姿が描かれています。
【カウボーイもエイリアンに遭遇!】
なんと約150年前から、エイリアンが地球に襲来していたのです。当時はテクノロジーが全く発展していないことから、人類は馬にまたがり、拳銃を武器として戦わなければなりません。しかし、主人公ジェイク・ロネガン(ダニエル)の腕に装着された謎の腕輪が思いも寄らぬ役割を果たすなど、西部開拓時代でも人類には勝機あり! カウボーイ対エイリアンという異色の対決が見どころの作品です。
『宇宙戦争』(2005)
スティーヴン・スピルバーグ監督がメガホンを取ったSFアクション。突如エイリアンが地球に姿を現し、人間たちを攻撃しながら地球侵略を開始する。主人公レイをトム・クルーズが、彼の娘レイチェルをダコタ・ファニングが演じています。
【実は地球に潜伏していた!】
本作に登場するエイリアンは、地球侵略のために長期戦略を練っています。人類が栄える以前から、すでに地球に目を付けて「トライポッド」という乗り物を地中に設置。その時が来たら、操縦士を地球に派遣して起動させてしまいます。エイリアンは“空”から攻めてくるイメージがありますが、本作では“地底”から宇宙船が登場。これにはトム演じるレイも驚きの表情を見せています。エイリアンの中には、じっくりと時間をかけて地球侵略を企む知的な奴も存在するのです。
『E.T.』(1982)
地球に取り残されてしまった宇宙人(E.T.)と少年エリオットの交流を描いたSFファンタジー。スティーヴン・スピルバーグ監督が手掛ける不朽の名作であり、ジョン・ウィリアムズが作曲したテーマソングも印象的です。
【地球に来るエイリアンは悪い奴ばかりじゃない!】
エイリアンの中には、地球侵略が目的ではない者もいます。本作に登場する宇宙人は、地球の植物を調査するのが目的。地球に一人取り残されてしまったE.T.に、少年エリオットが優しく接する姿には感動します。E.T.を自転車に乗せて空を飛ぶ少年の姿は、私たち人間が理想とするエイリアンとの関係性と言えます。
『メン・イン・ブラック』(1997)
地球に暮らすエイリアンを監視する秘密組織MIB(メン・イン・ブラック)の活躍を描いたSFアクション。ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのダブル主演、製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグが参加。続編2作が公開され、現在クリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンが出演するスピンオフ作品が製作中です。
【悪さをするエイリアンは許さない!】
地球に移住し、悪さを企てるエイリアンをきちんと取り締まる。そんな地球の治安を守ってくれるのがメン・イン・ブラックです。サングラスにスーツと黒ずくめの男たちが、地球に存在する1,500体ものエイリアンを徹底管理しています。映画では地球人という設定ですが、実は「メン・イン・ブラック」という都市伝説も存在しており、その正体が宇宙人だという説も……。地球に被害を与えないように陰で奮闘する彼らは、たとえ宇宙人であっても頼もしい存在です。
『第9地区』(2009)
当時まだ新人だったニール・ブロムカンプ監督が手掛けたSF作品。地球に難民として降り立った正体不明のエイリアンと人間が共生する世界で描かれる人間の困惑と、マイノリティーとして生きるエイリアンのドラマが描かれます。
【スラム街に住み着くエイリアン】
本作のエイリアンは、南アフリカのスラム街に居住しており、言わば人間と“共存”している状態。地球に降り立ってから20数年が経ち、犯罪も多発するほど居住区の治安は悪くなる一方……。まるで、本当にエイリアンが住んでいるかのようなリアリティーのある一風変わった作品です。
『スカイライン-征服-』(2010)
地球に襲来したエイリアンが、地球を征服するまでの3日間を描いたSFディザスター。続編『スカイライン-奪還-』では監督を務めたリアム・オドネルが製作・脚本を担当。テレビドラマ「24 TWENTY FOUR」のマイロ役で知られるエリック・バルフォーが主人公ジャロッドを熱演しています。
【侵略までたった3日間!】
アメリカ・ロサンゼルスに襲来したエイリアンは、青い閃光を発しながら無差別に人間を吸い込んでしまいます。巨大な宇宙船や小型船から出る光を見たら最後……。人類の攻撃も虚しく、人間たちは次々とエイリアンの餌食となってしまうのです。しかも、人間を吸い込むだけなので、たった3日間で地球を侵略してしまう手っ取り早さ! 絶望的な状況に陥った人間たちの姿にも注目です。