映画・アニメ・漫画の祭典!ニューヨーク・コミコン2018に行ってきた
アメリカ・ニューヨークで現地時間10月4日~7日まで開催された「ニューヨーク・コミコン2018」。2006年から毎年開催されている本イベントは、映画・アニメ・漫画といったポップカルチャーの全てが凝縮されています。今回は、今年のニューヨーク・コミコンに出展されたブースを中心に、現地の様子をお伝えします!(編集部・倉本拓弥)
サンディエゴ・コミコンに匹敵する盛り上がり!
コミコンと言えば、毎年7月にアメリカ・サンディエゴで開催される「コミコン・インターナショナル」が有名です。しかし、ニューヨーク・コミコンの盛り上がりも負けてはいません。NY Daily News によると、2017年の来場者数は20万人(2016年は約18万人)を超えるなど、年々人気が高まっています。好きな映画やアニメのキャラクターのコスプレをして参加したり、会場となるジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センターや周辺の劇場で開催されるパネル・ディスカッションに参加するなど、さまざまな楽しみ方があるのも魅力の一つです。
趣向を凝らしたブースが面白い!
会場では、新作映画やドラマをはじめ、アニメ、漫画、ゲームの関連ブースが多数展開。コミコンでしか体験することができないアトラクションや、限定グッズの販売、さらには新作映画のキャストや監督、著名コミックライターによるサイン会が行われるなど、常に賑わいを見せており、長蛇の列が発生するブースがいくつもありました。今回は、特に目立ったブースや展示品を写真と共にいくつか紹介します。
「ドラゴンボール」
漫画に登場する“天下一武道会”がニューヨーク・コミコンに出現! 7月のサンディエゴ・コミコンでも人気が高かった「ドラゴンボール」ブースは、ニューヨーク・コミコンでも大賑わい。新作映画『ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー』の公開が控えており、会場には、超サイヤ人ブルー状態の悟空や黄金に輝くゴールデンフリーザ、7つのドラゴンボールを従えた神龍(シェンロン)のスタチューが飾られていました。また現地時間5日に行われたパネルディスカッションでは、主人公・孫悟空の声を務める野沢雅子が登壇するなど、ニューヨークにも「ドラゴンボール」旋風が吹き荒れていました!
マーベル
マーベルブースには巨大スクリーンが設置されており、海外ドラマ「The Gifted ザ・ギフテッド」シーズン2や「Marvel デアデビル」シーズン3の新映像が流れていました。さらに、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場した強敵サノスに焦点を当てた限定コミックや、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)10周年を記念して製作されたTシャツなどの会場限定グッズを求めて、多くのファンが詰めかけていました。
DCコミックス
DC映画『アクアマン』で登場するキャラクターのコスチュームが展示されており、大勢のファンが写真を撮っていました。さらにイベント3日目には、主演のジェイソン・モモアが会場に登場。写真撮影会やサイン会でファンと交流を深めていました。(同日にお忍びでコミコンに来場した、『アベンジャーズ』シリーズのマーク・ラファロとのイチャイチャ写真も話題になりました。)
『ミスター・ガラス』
M・ナイト・シャマラン監督の最新作『ミスター・ガラス』のブース。シャマラン監督の代表作『アンブレイカブル』『スプリット』をクロスオーバーさせた作品となっており、ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・マカヴォイの3人が共演を果たします。会場には、予告編に登場するコミックストアをイメージした展示がありました。
『スパイダーマン:スパイダーバース』
ニューヨークを守るヒーローといえば、もちろんスパイダーマン! 新作アニメーション映画『スパイダーマン:スパイダーバース』と自動車メーカー・シボレーがコラボレーションして、特別なラッピングカーを展示していました。スパイダーマンのコスプレをした多くのファンが車と一緒に決めポーズを取る姿が多く見受けられ、気がつけば大量のスパイダーマンが待機列に並ぶ現象も起きていました(笑)。
『ハリー・ポッター』
一見普通のハリー・ポッターの絵画に見えますが、実はハリーの洋服と杖はシリーズに登場するお菓子・百味ビーンズで出来ています! 映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の公開も控えていることもあり、会場では主人公ニュートや“黒い魔法使い”グリンデルバルドのコスプレが目立っていました。
『移動都市/モータル・エンジン』
『移動都市/モータル・エンジン』は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどのピーター・ジャクソンが製作を務めた作品です。会場では、ピーターをはじめ、本作のキャスト陣が出席したパネルディスカッションが開かれ、映画の冒頭25分が上映されました。しかもパネルの司会を務めたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム役として知られる俳優アンディ・サーキス! パネル後には、キャスト陣がサイン会を開くなど大きな盛り上がりを見せていました。
期間中は他にも、アメコミの作者たちが一堂に会してファンと交流する「アーティストアレイ」や、映画やドラマのキャストや製作陣が登壇するライブトークショーが行われたりと、絶えずイベントが開かれていました。ゲストとファンの交流だけでなく、会場で出会ったファン同士が仲良くコミュニケーションをとったりと、コミコンは「世界中のファンを結ぶコミュニティ」として、ますます注目度が高くなっています。11月30日からは東京コミコンも始まることもあり、更なる発展に注目していきたいと思います。