『スマホを落としただけなのに』~漫画連載:憑依系女子、夢野映子の1日
憑依系女子夢野映子の1日
タイトルからすでに恐怖を感じる『スマホを落としただけなのに』。期待通り、ホラー映画よりも恐ろしいものがありました。
《あらすじ》彼氏の富田(田中圭)に電話をかけた麻美(北川景子)。しかし、電話に出たのは富田のスマホを拾ったという男だった。無事にスマホは返ってきたものの、その日を境に不可解な出来事が起こり始める。落としたときに個人情報が漏れてしまったのか……。
スマホを落として個人情報が漏れるという、誰にでも起こりうるシチュエーション。これって自分だけが気をつけていてもダメなんですよね。こうしている間にも知らないうちに誰かのスマホから自分の個人情報が出回っている可能性はあるのです。
冒頭で田中圭さん演じる富田がスマホを落としたあと、上司と連絡を取るために公衆電話を探すシーンがあるのですが、思わずスマホを使って公衆電話の場所を調べたくなってしまいました。個人情報の問題だけでなく、スマホがなければいかに無力なのかを思い知らされます。
クレジットカードの不正利用に関しても明日はわが身。50万円という高額な請求が来た日にはちょっと立ち直れないかもしれません。ただ、使いすぎてしまった月の請求額を見ながら「不正利用であってほしい」と願うことは多々あります。大きな買い物をした月は意識しているのでいいのですが、ちょっとしたものを買ってばかりいると知らないうちに高額になっていたりしますよね!
これから年末年始でお酒の席なども増えると思いますが、スマホは自分の分身。絶対に落としてはいけません。そして、クレジットカードのご利用は計画的に。いろいろな意味で身が引き締まる映画でした。
ヤナマリ的見どころ
・千葉雄大さん演じる加賀谷の滑舌の良さ
・バカリズムさんのねっとりとした存在感
・登場人物がみんな犯人に見えてくる演出
柳本マリエ プロフィール
17歳で渡米したことをキッカケに人生の歯車が崩れ出す。まったく紳士ではないイギリス人と4年間も付き合ったり、フランス郊外の知らない街で迷子になったり、色んな夢を追いかけていたら絵日記ブロガーになっていました。現在は肩に乗るネコと暮らしています。ブログ「17歳からのイングリッシュ」毎日更新中!