号泣!ガガの歌がすごすぎる
提供:ワーナー
いま、映画館で思いきり「感動して」「泣く」という体験が盛り上がっています。その最新の例が『ボヘミアン・ラプソディ』で、多くの観客に異次元レベルのカタルシスを誘ったのは、「音楽」の力と「主人公の生きざま」の相乗効果でしょう。その効果をさらに実感させる新作がミュージカルドラマ『アリー/スター誕生』です。主演のレディー・ガガが歌とステージパフォーマンスはもちろん、演技でも予想を超える共感を誘い、超ドラマチックなラストの熱唱に接したとき、魂が震える号泣体験が待っているのですから!(斉藤博昭)
ガガの素顔もダブる、アリーの成功と葛藤
『アリー/スター誕生』は、主人公アリーの才能が人気ロックミュージシャンのジャクソンに見いだされ、タイトル通りスターの階段を駆け上がっていくシンデレラストーリー。現在、世界的な人気を誇るレディー・ガガ本人と重ね合わせたくなる役どころです。歌唱力やパフォーマンスでのカリスマ性はいうまでもないのですが、ウエイトレスをしながらバーで自分の歌を披露する「スターになる前」のアリーの姿も、実はガガ本人と近いのです。
ガガもニューヨークの街をキーボード片手に、歌える場所を探すという下積み時代があったと告白しています。さらに劇中にはアリーの才能を信じる父親も登場しますが、ガガも少女時代、曲作りの才能を最初に認めてくれたのが父親だったと、その親子関係を明かしていました。アリー役は、レディー・ガガ自身の夢と成功、そして葛藤をなぞっている部分も多く、だからこそ映画の観客に説得力をもって迫ってくるのではないでしょうか。
オスカー候補も確実のガガの演技
自分の分身のようなアリー役を得たことで、初主演映画ながら、レディー・ガガの演技力が大絶賛を集めています。ふだんのイメージを捨て、素顔に近いメイクでアリー役に挑み、ジャクソンとの切実な恋愛関係や、スターへの道に戸惑う姿など、ガガの表情はピュアそのもの! そこに後半は持ち前のカリスマオーラも加わり、スクリーンを支配する圧倒的な存在感で、観る者の心をわしづかみすることになります。
今年の主演女優賞レースでは早くからトップランナーとなり、ゴールデン・グローブ賞で女優賞(ドラマ部門)にノミネート。アカデミー賞でも主演女優賞ノミネートは確実です。受賞の可能性も高いでしょう。さらに音楽の部分でも、メイン楽曲である「シャロウ ~『アリー/スター誕生』愛のうた」がグラミー賞で年間最優秀楽曲など4部門にノミネートされるなど、『アリー/スター誕生』はまさに2018年を代表する一本になったのです。
劇中歌が胸を打つ名曲ばかり
『ボヘミアン・ラプソディ』と同じように、『アリー/スター誕生』は一度耳にしたら、心に残る名曲が次から次へと流れます。音楽のパワーを感じさせるという意味で「映画館で観るべき」作品になりました。その理由は、レディー・ガガや、監督でジャクソン役のブラッドリー・クーパーが複数のソングライターと共に、本作のためにオリジナルナンバーを創作したからです。つまり歌詞もメロディーも、描かれるドラマや主人公たちの感情にぴったり、あるいはさりげなくシンクロし、観る側の本能に無意識に訴えてきます。
中でも、まだ無名のアリーがジャクソンにステージに呼ばれ、大観衆の前で初めてボーカルを披露する「シャロウ」は、「飛び込むわたしを見てほしい」と歌詞で歌われるように、スターへの一歩を踏みだす瞬間、そして主人公ふたりの愛がマックスに達した瞬間を実感でき、全身に鳥肌が立つほどの興奮に浸ってしまいます!
↓鳥肌ものの「シャロウ」の歌はこの動画で聴けます。
ラストのガガの歌に号泣
こうして曲とストーリーの相乗効果で、終盤に向けて涙腺を刺激する瞬間が増えていき、クライマックスでアリーが熱唱する「アイル・ネヴァー・ラヴ・アゲイン」で感動は頂点に達します。この曲は、映画の中盤からの伏線もあるので、ぜひ本編でその深い意味をかみしめてほしいと思います。「もう二度と誰も愛さない……」。そんな歌詞と共に、静かな涙が号泣に変わることでしょう。
そして涙が流れた後、つまり映画を観終わった後は、アリーの運命に清々しいほどの勇気をもらえるから、不思議です。「泣ける音楽映画」というブームを決定づけるだけでなく、「人生に前向きになれる音楽映画」としても『アリー/スター誕生』は忘れがたい一作になるのではないでしょうか。
映画『アリー/スター誕生』は12月21日より公開
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