ついに終章!どうなる「ゲーム・オブ・スローンズ」
ゲーム・オブ・スローンズの魅力
いよいよ4月15日に最終シーズンがスタートする「ゲーム・オブ・スローンズ」、予告編も公開されて期待値はますますアップ! 果たしてこのシーズンでは何が起きるのか。現時点で分かっていること、最終シーズンの気になるポイントを整理してみた。(平沢薫)
※ご注意 なおこのコンテンツは「ゲーム・オブ・スローンズ」について、ネタバレが含まれる内容となります。ご注意ください。
ゲーム・オブ・スローンズの魅力 連載:第2回
シーズン8の気になるポイントを整理
1月13日に「ウィンターフェルの地下墓地」と題されたティーザー予告編が登場。サンサ役のソフィー・ターナーが、この映像は本編のシーンではなく、この予告編のために撮影されたものだと語っているので、同じシーンがあるわけじゃないが、シーズン1第1話でロバート王(マーク・アディ)が置いた羽が出てくるわ、音声では「お前にはスタークの血が流れている」などこれまでの名台詞の数々が繰り返されるわで、もう気分は盛り上がりっぱなし。ここでちょっと落ち着いて、判明している事実を確認、シーズン8の気になるポイントを整理してみよう。
ポイント1:ここが判明!
公式発表や、クリエイターのデヴィッド・ベニオフらスタッフの発言から以下の事実が明らかになっている。
・放送開始は4月15日世界同時スタート
・全6話
・各話は60分以上。80分以上の可能性もある
・シリーズ最大の戦闘シーンがある
・しばらく姿を見せなかったジョン・スノウ(キット・ハリントン)のダイアウルフ、ゴーストが登場する
・第1話冒頭は、シーズン1第1話を連想させる場面から始まる
この冒頭シーンは、ケーブルテレビ局HBOの新番組を集めた予告編のウィンターフェルにジョンとデナーリス(エミリア・クラーク)が登場するシーンだろう。この場面は、シーズン1でウィンターフェルに王ロバートの一行がやって来たシーンを連想させる。
シーズン1ではネッド(ショーン・ビーン)が王ロバートに「ウィンターフェルはあなたのものです」と言ったが、予告編ではサンサが女王デナーリスに同じセリフを言う。シーズン1では夫ネッドが「王の手」(王の側近)役を引き受けたのがキャトリン(ミシェル・フェアリー)は内心不満だったように、今回はジョンがサンサに相談せずにデナーリスに忠誠を誓ったことを不満に思うのかも?
ポイント2:出演者のこの発言が気になる!
ジョン・スノウ役のキット・ハリントンが脚本の読み合わせで2度泣いたと Entertainment Weekly が報じた。ジョンが泣くような出来事が2度ある!? また、ハリントンはGQ誌で撮影中に何度か泣いたと発言。それが物語のせいか極度の睡眠不足のせいかは分からないと言っているけど……。
ブライエニー役のグウェンドリン・クリスティーが E! News の取材で「最後まで見終わったファンは全員、セラピーが必要になると思う」と発言。ということは、ファンの大好きな登場人物が死ぬってこと!?
ポイント3:最終シーズンのココはどうなる!?
1.ジョン・スノウとデナーリスの恋はどうなる?
前シーズン最終話でついに恋人になったジョン・スノウとデナーリスだが、ジョンの本当の両親が判明。父はデナーリスの兄レイガー・ターガリエン(ウィルフ・スコールディング)、母は彼を育てたネッドの妹リアナ・スターク(アシュリン・フランシオーシ)。ジョンはデナーリスの甥ということになる。ターガリエン家はもともと近親相姦が当たり前で、そのせいでときどき狂王が出たと言われているので、甥と叔母が恋愛しても問題ない? それとも?
2.サーセイとジェイミーの関係はどうなる?
前シーズン最終話で、ジェイミー・ラニスター(ニコライ・コスター=ワルドー)はサーセイ(レナ・ヘディ)の「鉄の玉座」への執着と休戦協定を破る意向を知り、「俺はお前を信じない」と言って一人で馬に乗り城を去っていく。ついに彼はサーセイと決別したように見えるが、彼女が言った妊娠が本当なら、彼女を放っておかないかも? シーズン5で彼が相棒ブロン(ジェローム・フリン)と理想的な死に方について話した時に「愛する人の腕の中で」と言っていたのも気になる。
3.シオンは姉ヤーラを取り戻せる?
何度もダメ男ぶりを見せてきたシオン(アルフィー・アレン)だが、前シーズン最終話でついに意を決し、叔父ユーロン(ピルー・アスベック)に誘拐された姉ヤーラ(ジェマ・ウィーラン)を救うため、領民たちと船を出す。ヤーラは彼の命の恩人でもあり、なんとか救出してほしいところだが、何しろシオンのことなので、いまいち心配なような……。
4.アリアは「殺したい人リスト」をクリアする?
父を殺されて逃亡して以来、眠れない夜にアリア(メイジー・ウィリアムズ)がつぶやいてきた「殺したい人リスト」。暗殺集団「顔のない男」の元で能力を身につけたアリアは、ハウンド(ロリー・マッキャン)はリストから除外したが、他は着々とリストを実施。兄と母を殺したウォルダー・フレイ(デヴィッド・ブラッドリー)も殺し、リストに残っているのはサーセイのみ。そのため王都に向かう途中で、アリアはいったん故郷に戻ったが、このリストの実施はやめないかも?
5.ブランの腕に刻印された「夜の王」の「印」はどう使われる?
シーズン6で、ブラン(アイザック・ヘンプステッド・ライト)は幻視の中でホワイト・ウォーカーを率いる「夜の王」(ウラジミール・ファーディック)に腕を掴まれて跡がつく。それを見た「三つ目の鴉」(マックス・フォン・シドー)に「それを“印”に奴はお前のところに来る」と言われ、その通りに彼らがやって来た。しかし、この印は逆に「夜の王」を倒すために使われるのかも?
ブランを死者たちから救った時のベンジェン叔父(ジョゼフ・マウル)のアドバイス「遅かれ早かれ奴は人間の世界にやって来る。その前に、お前が奴を待ち構えるんだ。準備を整えて」は、それを示唆しているようにも聞こえる。
6.生者VS.死者の戦いはどうなる?
クリエイターのデヴィッド・ベニオフが言う「シリーズ最大規模の戦闘」とは、きっとこの戦いのことだろう。前シーズンの最終話でホワイト・ウォーカー率いる死者たちの大軍勢は、彼らを防いでいた「壁」を突破してしまった。その軍勢の数はすさまじく、さらに死んだドラゴンも彼らの一員になっている。
彼らを阻止しようとする生者側は、ジョン・スノウ率いる「冥夜の守人(ナイツウォッチ)」たち、「野人」たち、北方の軍勢。そしてドラゴンの母デナーリス率いる解放奴隷たち、ドスラク人たち。果たして彼らは、どんな作戦で死者たちに挑むのか? そしてやっぱり、ここで誰かが命を落とすのか!?
7.最後に「鉄の玉座」に座るのは誰?
もっとも気になるのがこの答え。今は心を落ち着けて現状を整理しておこう。
まず、ドラゴンの母デナーリスは、ロバート王の前王エイリス・ターガリエン2世(デヴィッド・リントール)の娘で、自分が「鉄の玉座」の後継者だと考えている。しかし、まずは死者たちと戦うため、サーセイと一時停戦の約束をした。
一方、息子の死により「鉄の玉座」を引き継いだサーセイは、デナーリスとの休戦協定を守る気はない。彼女は結婚をエサにユーロン・グレイジョイ軍と結託、傭兵「黄金兵団」を雇い、デナーリスとジョン・スノウが死者と戦っている隙に乗じて、全土を支配しようと待ち構えている。
また、ジョン・スノウは、ロバート王の前王エイリス・ターガリエン2世の直系の子孫だと判明。血統的にはデナーリスよりも「鉄の玉座」の継承順位が高い。
さらに、ロバート王の落とし子ジェンドリー(ジョー・デンプシー)も健在。サーセイの息子たちはロバート王の子供ではないので、ロバート王の正統な後継者は彼。今は本人もそれを知っている。
さて、最後に玉座に座るのは? 今から4月15日の放送開始が待ちきれない!
「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」はBS10スターチャンネルにて4月15日より<世界同時放送>
「ゲーム・オブ・スローンズ」は、スターチャンネルオンデマンド、Hulu、Amazonプライム・ビデオなどで視聴可能