『メリー・ポピンズ リターンズ』観る前に知りたい5つのこと
今週のクローズアップ
ディズニーの名作ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』半世紀ぶりの続編となる『メリー・ポピンズ リターンズ』が2月1日に公開されます。今週のクローズアップでは、前作を観たことある人も観たことない人も、本作を観る前に知っておきたい情報をご紹介!(編集部・中山雄一朗)
舞台は前作から20年以上たったロンドン
1964年、P・L・トラヴァースの小説を基に製作された『メリー・ポピンズ』は、アカデミー賞で5冠に輝いたディズニーの名作ミュージカル。ロンドンに暮らすバンクス家の新しい乳母としてやって来たメリー・ポピンズが、不思議な魔法を使って子供たちを愉快な冒険に連れ出す物語です。『サウンド・オブ・ミュージック』の名女優ジュリー・アンドリュースが主演し、オスカーを受賞。映画を観たことがなくても「チム・チム・チェリー」などの劇中歌は誰もが一度は耳にしたことがあるはず。
半世紀ぶりの続編となる本作の舞台は前作から20年以上がたち、大恐慌を迎えたロンドン。バンクス家の長男で、前作で少年だったマイケル・バンクスも、今では3人の子供と共に“桜通り17番地”に暮らしていますが、金銭的な余裕はなく、さらに妻を亡くしたばかり。そんなマイケルと子供たちのもとに再びメリー・ポピンズが舞い降ります。
新メリー・ポピンズを演じるのは?
前作のジュリー・アンドリュースに代わって、メリー・ポピンズを演じるのは、日本でも昨年スマッシュヒットを記録したホラー映画『クワイエット・プレイス』(2018)が記憶に新しいエミリー・ブラント。『プラダを着た悪魔』(2006)でアン・ハサウェイふんする主人公の同僚を演じて注目を浴び、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014)ではトム・クルーズと共演しました。
オリジナルのあの俳優も!豪華キャストが共演
メリーの古くからの仲間の一人である新キャラクター、ジャックを演じるのはミュージカルスターのリン=マヌエル・ミランダ。大人になったマイケル・バンクスを『007』シリーズのQ役などで知られるベン・ウィショー、その姉ジェーン・バンクスを英女優エミリー・モーティマーが演じています。
マイケルが勤める銀行の頭取ウィリアム・ウェザーオール・ウィルキンズには『キングスマン』のコリン・ファース、メリーのまたいとこであるトプシーにはオスカー女優メリル・ストリープ。バンクス家の家政婦エレン役で『ハリー・ポッター』シリーズでロンの母親モリー・ウィーズリーを演じたジュリー・ウォルターズも出演しています。
オリジナル版でメリーの親友バートと、バンクス家の父ジョージが働く銀行の頭取ミスター・ドース・シニアの二役を務めた現在93歳のディック・ヴァン・ダイクがある役で登場するのも見逃せません。
本年度アカデミー賞で4部門にノミネート
『メリー・ポピンズ』といえば、耳に残る数々の名曲が大きな魅力の一つ。本作では『ヘアスプレー』のマーク・シェイマンとスコット・ウィットマンが、メリーが歌う子守唄でこの映画の中心的なバラード「幸せのありか <The Place Where Lost Things Go>」をはじめとする9つの新曲を制作。本年度のアカデミー賞では、同曲が歌曲賞にノミネートされたほか、美術賞、作曲賞、衣装デザイン賞の計4部門にノミネートされています。
同曲のほかには、メリーとジャックがミュージックホールで披露する「本は表紙じゃわからない <A Cover Is Not the Book>」、ジャックが歌うオープニングナンバーでロンドンへのラブレターでもある「愛しのロンドンの空 <(Underneath the) Lovely London Sky>」、メリル・ストリープ演じるトプシーが歌う「ひっくりカメ <Turning Turtle>」、悲しみを乗り越えようと努力するマイケルによる「君はどこへ <A Conversation>」、そして軽快なフィナーレの「舞い上がるしかない <Nowhere to Go But Up>」など。映画を観る前にサントラを聴いて、予習しておくのもオススメです。
オスカー受賞『シカゴ』の監督がメガホン
メガホンを取ったのは、アカデミー賞作品賞を受賞した『シカゴ』(2002)のロブ・マーシャル監督。前作の大ファンだったというマーシャル監督は、ほかにもダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルスら豪華スターが共演した『NINE』(2009)、エミリー・ブラントとメリル・ストリープも出演したディズニーの『イントゥ・ザ・ウッズ』(2014)などミュージカル映画で有名です。
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