アベンジャーズ本当のスタートはここから!
提供:ディズニー
記憶を失くし、戦いのなかで自分のアイデンティティーを探し続ける孤独な女性……それがキャプテン・マーベルです。記憶と引き換えに強大なパワーを得て、葛藤を抱えながらも不屈の精神で戦い続ける彼女は、アベンジャーズ誕生の鍵となるマーベルの最重要キャラクター。大ヒット映画の数々でエンターテインメント業界を席巻してきたマーベル・スタジオが明かす“はじまりの物語” 『キャプテン・マーベル』(3月15日公開)の秘密に迫ります!(編集部・入倉功一)
『アベンジャーズ』は彼女から生まれた!
『キャプテン・マーベル』の舞台は1995年。インターネットが一般に認知されはじめたころで、スマホはおろか携帯電話さえ広く普及しておらず、コミュニケーションツールの主役はもっぱらポケットベル(ポケベル)だった時代です。
そんな、高度情報社会が幕を開けたばかりの地球に飛来したのが、キャプテン・マーベルことヴァース。アベンジャーズのメンバーをもしのぐ驚異的なパワーを誇る彼女は、宇宙のかなたに存在するクリー帝国の戦士。執拗な敵の攻撃をかわし、地球に不時着します。
90年代に隆盛を極めたレンタルビデオ屋に墜落したキャプテン・マーベルの頭にフラッシュバックするのは、はじめて訪れたはずの地球の記憶。とまどう彼女の前に現れたのが、平和維持を目的とする諜報機関シールド(S.H.I.E.L.D.)のニック・フューリーです。ニックは、彼女との出会いをきっかけに、特別な力を持つ人々が存在することを知り「彼女は始まりにすぎない」と気付くことになるのです。
後にニックは、アイアンマンやスパイダーマンなど、特殊な能力を持ったメンバーが集結した最強のチーム“アベンジャーズ”を結成します。その計画のきっかけとなったのは、間違いなく彼女の存在。つまりこの映画こそ、『アベンジャーズ』シリーズが本当のスタートを切る作品と言っても過言ではないのです。
彼女は一体、誰なのか?
そんなクリー人のなかでも特別な力を誇るキャプテン・マーベルは、指折りのエリート戦士。過酷な戦場を生き抜いてきただけに、慣れない地球でも余裕の表情。持ち前のユーモアと行動力を発揮し、後にアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーなど、一癖も二癖もあるヒーローをまとめ上げるニック・フューリーでさえ手玉にとってしまいます。
まさに、リーダーとなるべく生まれたようなキャプテン・マーベルですが、実は戦士となる前の過去の記憶を全て失っており、常人離れした自分の力の由来さえ知りません。そんな彼女を執拗に追うのが、クリー帝国に並ぶ一大勢力・スクラル帝国です。彼らの目的は失われた彼女の記憶。そこには、全宇宙の命運を左右する重大な秘密が隠されていた? 本当の自分も、敵の目的もわからないまま地球に放り出されたキャプテン・マーベルによる、失った記憶の秘密を解き明かすための戦いが幕を開けます。
予測不能のサスペンス!
圧倒的なパワーを誇るキャプテン・マーベルですが、彼女を狙うスクラル人は変幻自在の変身能力を持っており、力の弱そうな老婆や、一見して害のない地球人に変身して、日常の隙間から彼女を付け狙います。
愛する家族さえ覚えていない彼女にとって、心から信頼できる存在はほんの一握り。ましてや、たった一人で降り立った地球には頼れる存在がいるはずありません。無数にすれ違う人間のたちの、どこのだれが敵なのかわからない、まさに四面楚歌の状況に立たされたキャプテン・マーベル。彼女の孤独な戦いをサポートできるのは、出会ったばかりで、特殊なパワーも持たない地球人ニック・フューリーだけ。アベンジャーズの誰一人も直面したことがない、予測不可能のサスペンスが描かれます。
エンドゲームの最重要キャラは彼女!
アベンジャーズ計画の母と言っても過言ではないキャプテン・マーベルですが、2012年に公開された『アベンジャーズ』以降のシリーズには、一切登場していません。しかし、シリーズ最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で最凶最悪の存在サノスによって、宇宙の全生命の半分が消し飛ばされる瞬間、ニック・フューリーが手にしたのは、2010年代にはそぐわないポケベル。画面に映し出されたのは、まぎれもなくキャプテン・マーベルの胸に記されたマークでした。
『キャプテン・マーベル』公開から約1か月後の4月26日には、サノスの勝利という衝撃的な結末を迎えた『インフィニティ・ウォー』のその先を描く『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開。同作において、アベンジャーズ大逆転の鍵をキャプテン・マーベルが握っていることは間違いありません。
キャプテン・アメリカを思わせる信念をつらぬく不屈の精神、アイアンマンことトニー・スターク並みのユーモアあふれる知性、そして雷神ソーを思わせる圧倒的なパワー……まるで、アベンジャーズを良いとこどりしたような彼女は、女性や男性といった地球レベルの枠組みを超えて、スパイダーマンをはじめとする若きヒーローたちを導く、新時代のリーダーとなるはず。誕生から10年を経たマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を背負って立つ新ヒーローの誕生を見逃す手はありません。
映画『キャプテン・マーベル』は3月15日(金)より全国公開
映画『キャプテン・マーベル』オフィシャルサイト
(C) Marvel Studios 2019