英国イケメンにうっとり!BBCドラマ5選
今週のクローズアップ
「高慢と偏見」など数々の名作ドラマを生み出してきたイギリスの公共放送局BBC。近年BBCで放送されたドラマで、正統派からアウトローまでのタイプ別のイケメンキャラを紹介するとともに、BBCドラマの魅力をお届け!(編集部・梅山富美子)
寡黙なイケメンに守られたい!「ボディガード -守るべきもの-」
イギリスで高い視聴率を獲得した本作は、元軍人でPTSDを患うボディガードのデヴィッド・バッドが主人公。妻と子どもと別居するなど私生活は難アリだが仕事はできる優秀なデヴィッドは、強気な内務大臣ジュリア・モンタギューの警護をすることになる。ドラマの冒頭、たまたま乗り合わせた列車で爆弾テロを阻止するデヴィッドのプロフェッショナルな仕事ぶりにぐいぐい引き込まれ、気づいたらドラマに魅せられている。寡黙な仕事人・デヴィッド役のリチャード・マッデンの肉体美にも注目してほしい。
青い瞳に吸い込まれそう!リチャード・マッデン
主演のリチャードは、青く美しい瞳と銀髪の地毛を生かしたグレイヘアが特徴的な1986年生まれの32歳。本作の好演が好評を博し、第76回ゴールデン・グローブ賞でドラマ部門の男優賞を受賞した実力派俳優だ。実写版『シンデレラ』の王子役や、「ゲーム・オブ・スローンズ」では冬の王の血統を受け継ぐスターク家の長男ロブ役など由緒ある一族の跡継ぎ役が多い。また、次期『007』のジェームズ・ボンド役の最有力候補の1人としても知られている。
ハードボイルドとはこういうことだ!「刑事ジョン・ルーサー」
スゴ腕刑事ジョン・ルーサーが凶悪犯たちに挑む活躍を描く本作は、目を背けてしまいそうになるほど恐ろしい犯罪が映し出される。妥協のない演出と、演技派揃いの出演者たちにより、描かれる凶悪事件すべてがリアル。また、正義一筋ではなく自分のモラルとルールに従って、仲間の制止も聞かずに捜査を押し進める一匹狼のルーサーの行動一つ一つに緊張感が漂う。ほかにも、ルース・ウィルソン演じる美しき完全犯罪者アリスとの関係がどうなっていくのかも見どころの1つだ。多くのファンを獲得した本作は、シーズン5まで製作されている。
2018年、最もセクシーな男性!イドリス・エルバ
リチャード同様、ジェームズ・ボンド役の候補として名前が挙がっているイドリス・エルバは、イギリス出身、1972年生まれの46歳。白毛交じりのひげが似合う190センチの長身で、昨年は米ピープル誌の「最もセクシーな男性」に選ばれた注目の俳優の1人(非白人が選ばれたのは3人目)。低くセクシーな声を生かし、『ズートピア』『ジャングル・ブック』などの声優を務めたこともある。さらに、人気シリーズ『ワイルド・スピード』初のスピンオフ作品『ホブス&ショウ(原題) / Hobbs and Shaw』では悪役を担うことが発表されている。
近年のBBCの人気に火を付けた!「SHERLOCK/シャーロック」
世界で一番有名な探偵のシャーロック・ホームズを21世紀の現代によみがえらせた本作は、スタイリッシュな映像やスピーディーで爽快な物語が魅力。パイプの代わりにニコチンパッチを貼り、スマートフォンとGPSを駆使するなど新しいシャーロック像が話題となり、イギリスのみならず全世界で大ヒット。シャーロック役のベネディクト・カンバーバッチと、相棒のジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンという俳優の名を一躍世界に知らしめた作品だ。ジム・モリアーティ役のアンドリュー・スコットの演技にも注目だ。
“天才”が似合う!ベネディクト・カンバーバッチ
「SHERLOCK/シャーロック」が放送開始した2010年当時は33歳という若さだったカンバーバッチも現在は42歳と大人の魅力全開。面長な顔は知的さをただよわせ、シャーロックのほかにも天才数学者や天才外科医など“天才”が付く役を多くこなす。2015年には、女優のソフィー・ハンターと結婚。第3子をソフィーが妊娠していることが昨年報道された。
トム・ハーディによるトム・ハーディのためのドラマ!「TABOO」
トム・ハーディが初めてテレビシリーズで主演を務める本作は、製作総指揮を名匠リドリー・スコットが務めている。1814年のイギリスを舞台に、トムふんするジェームズ・ディレイニーが、謎の死を遂げた父親の遺産を巡り東インド会社の総帥ストレンジ卿と対立する姿が描かれる。暗く重苦しいが美しい映像と、暴力的な描写に息をするのも忘れるほどだ。また大河ドラマのような男たちの熱き生きざまにしびれる。シーズン2が製作されることも決定している。
お茶目な一面にメロメロ!トム・ハーディ
1977年生まれ、イギリス出身のトム・ハーディは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のマックス役、『ヴェノム』のエディ役などで知られている。一見強面な顔で屈強な体付きのトムだが、Instagramもは、動物たちと触れ合っている写真を載せることもしばしば。犬との2ショットでは、満面の笑みを浮かべるなどチャーミングな一面も見せている。今後、『ヴェノム』の続編で主演を続投することが発表されている。
英国ギャングの大河ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」
第一次大戦後のイギリス・バーミンガムを舞台に、キリアン・マーフィふんする若きギャングのボス、トミー・シェルビーが裏社会でのし上がろうとする物語。どんな手を使ってもピンチを乗り越えようとするトミーたち“ファミリー”の絆が描かれる本作は、シーズン4まで放送されている。昨年、イギリスの優秀なテレビ番組を表彰するBAFTAテレビ・アワードで最優秀ドラマシリーズを受賞。トム・ハーディ、サム・ニール、エイドリアン・ブロディといった豪華個性派イケメンゲストたちにも注目だ。
大人の魅力が増大!キリアン・マーフィ
同作の主演を務めるキリアン・マーフィは、ダニー・ボイル監督によるサバイバル・アクション『28日後…』(2002)で無名ながら主演に抜てき。一度見たら忘れられない中性的な魅力を持ち、『プルートで朝食を』(2006)では、自己のアイデンティティーについて悩む青年を熱演。独特な個性を放つ俳優として活躍するキリアンは、今年5月に43歳になる。年を重ねるごとに渋みが増している。