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『キングダム』~漫画連載:憑依系女子、夢野映子の1日

憑依系女子夢野映子の1日

 人気漫画の実写化となると正直なところ不安がよぎりますが、『キングダム』は早くも今年のマイベストムービー有力候補となりました。

《あらすじ》紀元前245年、中華・西方の国「秦」。戦災孤児の少年の信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)はいつか天下の大将軍になることを夢見て、日々剣術の鍛練を積んでいた。ある日、漂は王都の大臣である昌文君(高嶋政宏)の手引きによって王宮に仕えることになり、信とは別の道を歩む。しかしながら漂は王宮でのクーデターによって命を落としてしまう。

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原作が漫画、加えて歴史ものとなると事前知識が必要かと思いがちですが、本作はエピソードが絞られているため登場人物の事実関係が非常にわかりやすいです。冒頭、信と漂が少年から青年に変化していくシーンでは美しく成長した姿にまず涙。その後も、登場人物それぞれの意志の強さに終始涙が止まりませんでした。

ひとりひとりが本当に魅力的ですが、中でも目が離せなかったのは、吉沢亮さん演じるエイ政と本郷奏多さん演じる成キョウ。吉沢さんは表情や立ち振る舞いから漂う気品が、王そのもの。そして、本郷さんの虫ケラを見るような目つきはシビれました。

エイ政や成キョウはじめ登場人物の大多数がロン毛のため、私のようなロン毛好きにはたまりません。とくに坂口拓さん演じる左慈の、戦っている最中に結った髪が乱れるシーンが最高にセクシー! ぜひとも大きなスクリーンで観てほしいです。

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ヤナマリ的見どころ

・山の民の王が仮面を取る瞬間

・刺客ムタの不気味な動き

・山崎賢人さんの叫び泣き

柳本マリエ プロフィール

柳本

 17歳で渡米したことをキッカケに人生の歯車が崩れ出す。まったく紳士ではないイギリス人と4年間も付き合ったり、フランス郊外の知らない街で迷子になったり、色んな夢を追いかけていたら絵日記ブロガーになっていました。現在は肩に乗るネコと暮らしています。ブログ「17歳からのイングリッシュ」毎日更新中!

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