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スパイダーマンを時系列で徹底解説【ピーター・パーカー編】~ネタバレあり~

 MCUのフェーズ3を締めくくった『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に続くシリーズ最新作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が全国公開中。今回はスパイダーマン映画を2002年に始まった初代シリーズをはじめとして、時系列で徹底的に解説していきます。第1回目はスパイダーマンことピーター・パーカーを初代スパイダーマンシリーズ、アメイジングシリーズ(2代目)、そしてMCUシリーズ、アニメ版(これらのシリーズはそれぞれ独立しているので、それぞれのシリーズ内では基本続編としてつながっていますがシリーズ同士はつながっていません)のシリーズごとに、時系列順にスパイダーマンの性格から、スパイダー・スーツの特徴まで解説していきます!(真楠ひろ)

なお、連載2回目は【MJ他キャラ編】、3回目は【ヴィラン編】の予定です。

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『スパイダーマン』(2002)のピーター・パーカー Sony Pictures / Photofest / Getty Images

スパイダーマン時系列順(※ただし、シリーズ間の時系列は存在しません)

初代シリーズ

 『スパイダーマン』(2002)

 『スパイダーマン2』(2004)

 『スパイダーマン3』(2007)

アメイジングシリーズ

 『アメイジング・スパイダーマン』(2012)

 『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)

MCUシリーズ

 『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)

 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)

 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)

アニメ版

 『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)※シリーズで分類したので最後にリストしました。公開順では『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)の次にあたります。

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初代シリーズ(2002~2007)

サム・ライミ監督のシリーズ3部作。全6部作になると言われていたが、『スパイダーマン3』の続編が作られることはなかった。理由はサム・ライミ監督と配給会社の対立と言われている。

『スパイダーマン』(2002)

『スパイダーマン』
『スパイダーマン』(2002)のピーター・パーカー Melissa Moseley / Sony Pictures / Photofest/Getty Images

【ピーター・パーカー役】トビー・マグワイア

【ピーターの性格】

おとなしい性格で感情をあまり表に出さず学校でもいじめられている。科学好きの高校生。幼馴染で隣の家に住むMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)に密かに恋心を抱いている。

『スパイダーマン』
おとなしい性格のピーター Columbia Pictures / Photofest / Getty Images

【スパイダー・スーツの特徴】

最初に自作したコスチュームは赤いタートルネックに目の部分の開いた赤いマスクを着用。スパイダーマンのロゴは自身で考案している。その後改良を重ね、おなじみの赤と青がベースの最終形態のスパイダー・スーツとなる。自作であり戦いによってスーツが破れるシーンが多いため耐久性は低いと考えられる。

『スパイダーマン』
『スパイダーマン』(2002) Sony Pictures / Photofest / Getty Images

【ピーター(スパイダーマン)が戦った相手や戦闘方法】

ボーンソー

レスリングで賞金稼ぎをしたとき、スパイダーマンとして初めてコスチュームを着て戦った対戦相手。クモに噛まれたことで得た驚異的な身体能力で、攻撃を避けながらも反撃を受ける。しかし、最後は渾身の連続キックで勝利。

ノーマン・オズボーン / グリーン・ゴブリン(初代)

軍事企業オズコープ社の社長であり、ピーターの親友であるハリー・オズボーンの父親。スパイダーマンとは数回対戦し、最初は街を襲うがスパイダーマンにグライダーを破壊され、退却。2回目は新聞社を襲い、スパイダーマンを眠らせて、結託することを求めるが断られる。3回目は火事現場で対決。ゴブリンの攻撃を華麗なアクロバットで避ける。最終決戦では爆弾により、顔のマスクが焼け焦げ半分顔を出したまま戦うが、スパイダー・ウェブを効果的に使用し、最後はグライダーでの攻撃をタイミングよくかわす。

『スパイダーマン2』(2004)

スパイダーマン2
『スパイダーマン2』(2002) Sony Pictures / Photofest / Getty Images

【ピーター・パーカー役】トビー・マグワイア

【ピーターの性格】

前作から2年が経過し、大学生となるが冴えない生活を送る。自信がなく、印象は一作目と変わらず、表情はあまり顔に出ない。

【スパイダー・スーツの特徴】前作とあまり変わった点は見られない。

『スパイダーマン』
『スパイダーマン2』(2004)ドクター・オクトパスの攻撃を受けて絶体絶命のスパイダーマン Sony Pictures / Photofest / Getty Images

【ピーター(スパイダーマン)が戦った相手や戦闘方法】

オットー・オクタビアス / ドクター・オクトパス

初戦はドクター・オクトパスが壁をつたって攻撃をするため、壁をつたっての接近戦となる。2度目の決戦では電車の上で乗客を巻き込んだアクションを展開。電車を止めようと奮闘。最終決戦では核融合装置を止める。そして人質のMJを助けるため水と核融合装置のエネルギーが暴走する過酷な環境で、瓦礫などを利用しながら戦いに挑む。

『スパイダーマン3』(2007)

『スパイダーマン3』
『スパイダーマン3』黒のスパイダースーツのせいかピーターの表情も暗いピーター Columbia Pictures / Photofest / Getty Images

【ピーター・パーカー役】トビー・マグワイア

【ピーターの性格】

序盤スパイダーマンとしての活動からの満足感とMJとの交際により自信あふれる姿を見せるが、徐々に恋愛やスパイダーマンとして悩み葛藤する姿が多く描かれている。謎の黒い物体に寄生されたことにより、性格が変化。いままでとは正反対の自由奔放で攻撃性のある一面を見せる。

【スパイダー・スーツの特徴】

黒い物体に寄生されたことにより、スパイダー・スーツは黒色に変化。よりパワフルな身体能力を得るが、残虐性が現れる。

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不気味な黒のスパイダースーツ Columbia Pictures / Photofest / Getty Images

【ピーター(スパイダーマン)が戦った相手や戦闘方法】

ハリー・オズボーン / ニュー・ゴブリン

ハリー(ニュー・ゴブリンのグライダー)の攻撃を受け、ピーターは親友である彼を傷つけないために攻撃をせずに戦うが、結果的にスパイダー・ウェブで罠にハリーがひっかかり事なきを得る。その後ハリーは記憶を失うが、結果的に取り戻し部屋で壮絶な格闘を繰り広げる。

フリント・マルコ / サンドマン

バスの中での接近戦や、スパイダー・ウェブと瓦礫を使用し、車に引っ張られるサーフィンのような動きを見せる。2回目の対戦では水に弱いサンドマンを用水路に流し、勝利する。

エディ・ブロックJr. / ヴェノム

サンドマンと共にスパイダーマンを襲うが、スパイダーマンは最終的に自らを取り戻し、ハリー(ニュー・ゴブリン)と和解し結託したことにより、MJを救うため彼らに戦いを挑む。ハリーのグライダーを用いたアクションが印象的。ヴェノムに対してはその場にあったパイプを利用し音を発生させることで、弱点をつき攻撃する。

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アメイジング(2代目)シリーズ(2012~2014)

ヒロインが変更されMJ(メリー・ジェーン・ワトソン)からグウェン・ステイシーとなった2代目シリーズ。こちらは2作が制作され3作目の制作が発表されていたが、MCUの新シリーズでの制作、そして興行的な不振により打ち切られることとなった。

『アメイジング・スパイダーマン』(2012)

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『アメイジング・スパイダーマン』(2012)のピーター・パーカー  Columbia Pictures / Photofest / Getty Images

【ピーター・パーカー役】アンドリュー・ガーフィールド

【ピーターの性格】

シャイながらも探究心があり、いじめっ子と対決する正義感もある。父親のリチャード・パーカーの研究であったクモに噛まれて能力を手に入れる。

【スパイダー・スーツの特徴】

初代スパイダーマンとは異なったデザインでより、ディテールが細かい仕様となっている。オズコープ社の協力を得て制作したスパイダー・スーツはスパンデックス素材を使用しており、伸縮性に優れている。同様にウェブ・シューターも製作。

【各々の作品の中でピーター&スパイダーマンが戦った相手や戦い方】

カート・コナーズ / リザード

最終決戦ではヒロインであるグウェンの父親・ジョージ・ステイシー警部と共に彼の銃撃とピーターのスパイダー・ウェブの攻撃でリザードの野望を阻止しようとする。

『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)

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『アメイジング・スパイダーマン2』(2012)グウェンとは両思い  Columbia Pictures / Photofest / Getty Images

【ピーター・パーカー役】アンドリュー・ガーフィールド

【ピーターの性格】

意中のグウェンが彼女となり少し男らしさが出て、前作にもまして探究心が強く、両親の死の真相に迫ろうとする。

【スパイダー・スーツの特徴】

スパイダー・スーツに前作からの大きな変更点はなく、劇中あまりでスーツについて言及されていない。

【ピーター(スパイダーマン)が戦った相手や戦闘方法】

マックス・ディロン / エレクトロ

ハリー・オズボーン / グリーン・ゴブリン

エレクトロとの最初の戦いでは交渉を用いたスパイダーマンだったが失敗に終わる。その後、共にスパイダーマンへの恨みを持つエレクトロとグリーン・ゴブリンが結託したことによりエレクトロの強力な電気攻撃とグリーン・ゴブリンの総攻撃を受ける。どちらかと言うとスパイダー・ウェブでの空中戦がメインだが、格闘攻撃も使用。

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MCUシリーズ(2017~)

MCUシリーズに仲間入りしたスパイダーマンシリーズ。今までのスパイダーマンとは違いお調子者のピーター・パーカーを観ることができ、MCUシリーズだからこそのトニー・スターク / アイアンマンとの絡みも楽しめる。ヒロインはMJ(ミシェル・MJ・ジョーンズ)である。

『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)

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『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)のピーター・パーカー  Columbia Pictures / Photofest / Getty Images

【ピーター・パーカー役】トム・ホランド

【ピーターの性格】

15歳の高校生。全米学力コンテストチームに所属し頭脳明晰。今までのピーター・パーカーの中で一番ポジティブな性格でお調子者。早口でよく喋り、トニー・スターク(アイアンマン)に会った時はより早口な印象。自らウェブ・シューターを制作し、スパイダーマンとして自警活動をしていた。アベンジャーズにあこがれている。

【スパイダー・スーツの特徴】

ハイテクスーツ(トニー・スターク製)

シャッター機能、自動フィット機能、自動乾燥機能、降下用パラシュートを搭載。さらには、機能制限プログラムを解除することで、UIが作動し、クモ型GPS追跡装置や強化戦闘モードなどの機能が使用可能になる。 ピーターが作成したスーツ。

トニーに出会う前にピーターが自作したコスチューム。市販のジャージやフード付きパーカーとゴーグル付き(シャッター機能付き)マスクなどを組み合わせたもの。ウェブ・シューターも装着。 アイアン・スパイダー・アーマー(トニー・スターク製)

トニーが新たに制作した新型スーツ。ピーターのアベンジャーズ加入を認めたトニーがプレゼントしようとするが、ピーターがまさかのアベンジャーズ加入を断ったことにより、今作では着用の機会がない。

【ピーター(スパイダーマン)が戦った相手や戦闘方法】

エイドリアン・トゥームス / バルチャー

船の上を舞台にした戦闘では、スパイダー・ウェブで船が沈むのを防ごうとするが、結局トニー(アイアンマン)に助けられる。アイアン・スパイダー・アーマーをトニーに返したピーターは自作のスーツで最終決戦に挑み、飛行機の上を舞台に戦いを繰り広げる。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)

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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』より Columbia Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

※ネタバレ含む/編集部更新

【ピーター・パーカー役】トム・ホランド

【性格】

トニー・スターク/アイアンマンが死亡したことで少しふさぎ込んでいるように見えるが、それでもヒーローを続け、なんとか彼の意思を引き継ごうと努力する。クラスメイトたちとの旅行にいったりと持ち前の明るさも垣間見られる。トニーを失った悲しみと、次のアイアンマンを求める周囲の期待に押しつぶされそうになっていた。

【スパイダー・スーツの特徴】

アイアン・スパイダースーツ

『ホームカミング』のラストにも登場し、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で着用したスターク社製のスーツ。赤、黒、金を基調とした全身メタリックな質感が特徴。アイアンマン・マーク50と同じナノテクノロジーが採用されており、背中から自在に動かせる4本のスパイダーアーム(ピンサー)が伸びる。強化戦闘モードも搭載。

ステルススーツ

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全身黒で統一されたステルススーツ『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』より

スパイダーマンの存在を隠すため、ニック・フューリーがピーターに用意した全身真っ黒のスーツ。通称ナイト・モンキー。全身に防弾アーマーが配置され、ゴーグルが持ち上がり、目の部分だけを露出することができる。

アップグレードスーツ

ピーター自身の手でハイテクスーツをアップグレードした新スーツ。ツートンカラーは赤と黒に変更。背面のパラシュートなどハイテクスーツと同じ機能を備えつつ、シューターの小型化や、ドローンに対抗するためにテイザー・ウェブの電圧を上げるなど、ベックとの戦いに向けた改良がくわえられた。

【ピーター(スパイダーマン)が戦った相手や戦闘方法】

ミステリオ/クエンティン・ベック

別の地球(アース833)からやってきたエレメンタルズと戦う戦士としてニック・フューリーに接触。その正体はスターク・インダストリーズの元社員で『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場したホログラフィック技術の開発者。自分を解雇したトニーを逆恨みし、スタークに反感を持つ技術者たちを集め、ハイテク技術を屈指して"ミステリオ"の活躍を演出し、アイアンマンに成り代わろうした。トニーがピーターに遺した、拡張現実防衛システムE.D.I.T.H.(イーディス)を奪うためピーターに近づく。

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022)

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【ピーター・パーカー役】トム・ホランド

【スパイダー・スーツの特徴】

スーツのアップデートが期待される。

【ピーター(スパイダーマン)が戦う相手や戦闘方法】

マルチバースの影響で、歴代『スパイダーマン』シリーズからノーマン・オズボーン/グリーンゴブリン、オットー・オクタビアス/ドクター・オクトパス、マックス・ディロン/エレクトロなどがMCUに襲来する。

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アニメ版

スパイダーマンシリーズの映画としては初となるアニメ作品でありCGで制作された。第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞も受賞している。主人公はピーターではなく高校生のマイルス・モラレス。

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主人公は高校生のマイルス・モラレスSony Pictures Releasing / Photofest / Getty Images

『スパイダーマン:スパイダーバース』 (2018)

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右から2番目の中年オヤジがピーター Sony Pictures Releasing / Photofest / Getty Images

【ピーター・B・パーカー役(声優)】ジェイク・ジョンソン

【性格】マイルスのいる次元のピーター

スパイダーマンとして大活躍しており正義感が強い。マイルスと出会った後、ウィルソン・フィスク(キングピン)によって殺害される。髪色はブロンドで青い瞳が特徴。

【別次元からやってきたピーター】

マイルスの住む次元のピーターとは性格も人生も異なり、やる気がなくお腹もぽっちゃりとしていてモチベーションが低いが、マイルスに出会い変化を見せる。茶色の髪と瞳でマイルスの次元のピーターと異なる。

【スパイダー・スーツの特長】

今までの作品のスパイダー・スーツとほぼ同じ。しかし劇中でピーター(マイルスの次元)の隠れ家で様々な種類のスパイダー・スーツが展示されているシーンがありバリエーションはあるようだが、これらのスパイダー・スーツの着用シーンはない。

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Sony Pictures Releasing / Photofest / Getty Images

【ピーター(スパイダーマン)が戦った相手や戦闘方法】

戦闘方法に大きな変更点はないが、別次元からやってきたヒーローたちとチームで戦う状況が多い。

いかがでしょうか。ピーター・パーカーはシリーズごとに性格やスパイダー・スーツの性能が異なるので、それぞれ違った魅力を楽しめます。最新作につながるMCUシリーズだけではなく、スパイダーマンのルーツをより楽しむことができる初代・2代目スパイダーマンシリーズも鑑賞することをおすすめします。新作公開前にスパイダーマンシリーズをイッキ見してみましょう!

(編集部更新日:2022年1月11日)

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