空飛ぶ映画館?新アトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」に潜入
7月23日より東京ディズニーシーに新アトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」がオープンしました! 海外のディズニーテーマパークではすでに人気の「ソアリン」ですが、日本オリジナル版ということで、物語仕立てのバックグラウンドストーリーの全ぼうをレポートします!(取材・文・写真・構成:香取亜希)
映画のようなストーリーが隠れた魅力
「ソアリン」はカリフォルニア、フロリダ、上海のパークで人気のアトラクションです。そしてついに、東京ディズニーシーにも上陸しました! ディズニーキャラクターは登場せず、世界の名所や壮大な自然を体感する、シアターと乗り物が一緒になったタイプのアトラクションです。
冒険家・探検家学会「S.E.A.(Society of Explorers and Adventurers)」の広報官だという空田飛造(仮名)さんが、その魅力をわかりやすく教えてくれました。実は、まるで映画のようなバックグラウンドストーリーがあるのです。(※注)すべて架空の設定です! 心憎い演出ですね。
舞台は空を飛ぶという人類の夢を称える博物館「ファンタスティック・フライト・ミュージアム」。その2代目館長であり、飛行研究に尽力したカメリア・ファルコの人生を振り返る特別展をめぐるというスタイルです。1801年生まれのカメリアは、熱気球に乗り世界を巡った飛行研究家です。(※注)こちらもすべて架空の設定です!
カメリアの良き相棒であるハヤブサのアレッタがお出迎え。
入り口を入ってすぐのところに、博物館の創設者チェッリーノ・ファルコの名前が刻まれています。
階段を下っていくと、広場があり……。
羽ばたき飛行機を考案したレオナルド・ダヴィンチや熱気球を開発したモンゴルフィエ兄弟など、空にまつわる発明家が描かれた壁画がぐるっと。この壁画たちにはたくさんの隠れミッキーがいるので、アトラクションに乗るための列に並んだ際には、ぜひゆっくり探してみてください!
入ってすぐ右側の壁の絵に注目! 「ファンタスティック・フライト・ミュージアム」のオープニングを祝う絵の中に、カメリアがいます。
黄色いドレスの女性が、少女時代のカメリアです!
日本からのお客様をおもてなししている図も。日本ともゆかりがあるんですね~。
展示会場に入ると、これまた空を飛ぶことにまつわる機械や動物たちの壁画が一面に!
空を飛ぶ像の絵……ってダンボですか!?
忍者もいます。
さらに奥に進むとカメリア・ファルコ生誕100周年を祝う特別展のギャラリーコーナーが。幼少期のカメリアから、女性初のS.E.A.会員になった軌跡など、彼女の物語を垣間見ることができます。
そして何とこの部屋では、ある魔法が起こるかもしれません! カメリアの絵とアレッタの像に要注目です!
五感を刺激する仕掛けが!
いよいよアトラクションに乗車です! カメリアが開発した空飛ぶ乗り物“ドリームフライヤー”に乗り込むと、夢とイマジネーション、そして魔法の力で時空を超えた空の旅に飛び立ちます……!
“ドリームフライヤー”がふわっと上昇すると、大草原や大海原が本当に目の前に広がっているかのようなリアルな映像と、草原の香りや甘酸っぱい異国の香り、さらには肌で風を感じることまででき、4D映画も真っ青な臨場感です。
スクリーンを感じさせない、視界全域に大自然が広がります。右も左も、上も下も全部です! 本格的な浮遊感が味わえるので、酔いやすい人はご用心。詳しくはお楽しみなので言えませんが、日本の「ソアリン」オリジナルの風景があります!
「ソアリン:ファンタスティック・フライト」のオープンを記念して、近くにあるレストラン「マゼランズ」では特別メニューが10月31日までの期間限定で楽しめます。それぞれのプレートで、「ソアリン」が巡るアメリカ大陸やヨーロッパ大陸などを表現しています。
最後のデザートプレートは、東京ディズニーシーをイメージ。視覚、聴覚、触覚、嗅覚に訴えるフライト体験の後は、お腹いっぱいになり味覚も満たされてちゃってください! まさに五感を刺激するぜいたくなフルコースです!
「ソアリン」をイメージした、ポップコーンバケット、チュロス、タピオカドリンクは、すべて晴れやかな青空色です。夏にぴったりのさわやかさ!
「ソアリン:ファンタスティック・フライト」にまつわるバックグラウンドを知っていると、より一層アトラクションを楽しめますよ。空を夢見たカメリア・ファルコに思いをはせながら、良いフライトを!