マーベル“フェーズ4”作品を一挙紹介!
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をもって、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の“フェーズ3”が終了。フェーズ1~3までの「インフィニティ・サーガ」が幕を下ろした。
そして2019年、アメリカ・サンディエゴで開催されたコミコンで、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、MCUが新たなスタートを迎える“フェーズ4”の始動をアナウンス。さらに2022年のコミコンにおいて、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』をもって同フェーズが終了することを明かし、フェーズ4から6までの物語を「マルチバース・サーガ」と呼称することを発表した。ようやく終わりが見えたフェーズ4のラインナップを紹介します。【2022年7月28日更新】
「ワンダヴィジョン」
2021年1月15日~Disney+(ディズニープラス)配信中
スカーレット・ウィッチ役ことワンダ(エリザベス・オルセン)と、ヴィジョン(ポール・ベタニー)が主人公のドラマシリーズ。舞台は『アベンジャーズ/エンドゲーム』後になるということで、ヴィジョンの扱いが気になるばかり。さらに『キャプテン・マーベル』でキャロルの親友として登場したマリア・ランボーの娘モニカ・ランボーが成長した姿で登場する。演じるのはテヨナ・パリス。
「ファルコン・アンド・ザ・ウィンター・ソルジャー」
2021年3月19日~Disney+(ディズニープラス)配信中
共にキャプテン・アメリカの盟友でもある、ファルコン/サム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)と、ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)が主人公のドラマシリーズ。『』後のキャプテン・アメリカを失った世界で、超人兵士をめぐる陰謀に二人が挑む。政府に任命された新たなキャプテン・アメリカ、ジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)をはじめ、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に登場したヘルムート・ジモ(ダニエル・ブリュール)、シャロン・カーター/ エージェント13(エミリー・ヴァンキャンプ)が登場する。
『ブラック・ウィドウ』
2021年7月8日公開
アベンジャーズの初期メンバーとして活躍してきた、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)ことナターシャ・ロマノフの初となる単独映画。『シビル・ウォー』(2016)から『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)までの空白期間に彼女が何をしていたのかを描く。
ロシアのスパイ養成機関レッドルームをめぐる物語が描かれ、ナターシャの“妹”であるエレーナ(フローレンス・ピュー)をはじめ、メリーナ(レイチェル・ワイズ)、アレクセイ=レッド・ガーディアン(デヴィッド・ハーバー)など、彼女の偽りの家族たちが登場。過去作品でナターシャとホークアイとの会話に出てきた「ブダペストの出来事」も明かされる。悪役は人間の動作を記憶して再現する力を持った“タスクマスター”。監督は『ベルリン・シンドローム』のケイト・ショートランド。
「ロキ」
2021年6月9日~Disney+(ディズニープラス)配信中
トム・ヒドルストン演じる、ソーの弟にしてシリーズきってのトリックスター、ロキが主人公のドラマシリーズ。『アベンジャーズ/エンドゲーム』において『アベンジャーズ』(2012)の時間軸から四次元キューブ(テッセラクト)の力で逃走したロキが、時間の流れを守る組織TVAに捕らえられ、枝分かれした時間軸を元に戻す任務を強いられる。
「ホワット・イフ…?」
2021年8月11日~Disney+(ディズニープラス)配信中
MCUが初めて挑戦するアニメシリーズ。タイトルの通り、マーベルにおける「もしこうだったら?」の世界を描いた作品で、クリス・ヘムズワースにチャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ジョシュ・ブローリン、マイケル・ルーカーなど、MCUの豪華キャストが声優として参加する。ナレーター代わりのウォッチャー役を務めるのはジェフリー・ライト。
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
2021年9月3日公開
MCUが、初めてアジア系ヒーローを主人公に描くアクション対策。コミックのシャン・チーは、犯罪王である父親に逆らって正義の道を選んだカンフーの達人。中国出身のカナダ人俳優シム・リウが、シャン・チー役に大抜擢を受けた。
物語もコミックがベースになっており、シャン・チーは巨大犯罪組織を率いる首領マンダリンの息子。組織名にもなっている神秘の力を秘めた腕輪テン・リングスをめぐる親子の物語になるようだ。マンダリンを演じるのは、『レッドクリフ』『インファナル・アフェア』などのトニー・レオン。タイトルにもある「テン・リングス」はコミックにおいてマンダリンのパワーの源となるアイテムで、フェーズ4で重要な存在になるかも。『オーシャンズ8』『クレイジー・リッチ!』で活躍したアウクワフィナも出演。監督は『ショート・ターム 』(2013)など人間ドラマに定評のある デスティン・ダニエル・クレットン。
『エターナルズ』
2021年11月5日公開
コミックにおけるエターナルズは、かつて地球を訪れた宇宙種族セレスティアルズが旧人類に対して遺伝子実験して生み出した、スーパーパワーと不死の肉体を持つ種族。そのため、本作の注目ポイントはバラエティーあふれるアンサンブルキャスト。アンジェリーナ・ジョリー(セナ役)をはじめ、リチャード・マッデン(イカロス役)、ブライアン・タイリー・ヘンリー(ファストス役)、サルマ・ハエック(アジャック役)、クメイル・ナンジアニ(キンゴ役)、ローレン・リドロフ(マッカリ役)、リア・マクヒュー(スプライト役)らバラエティー豊かなキャストが出演。アジアからは、『新感染 ファイナル・エクスプレス』で日本でも注目を浴びた、韓国人俳優マ・ドンソク(ギルガメッシュ役)も参加。メガホンを取るのは、『ノマドランド』(2020)でアカデミー賞監督賞に輝いた中国出身の女性監督クロエ・ジャオ。
「ホークアイ」
2021年11月24日~Disney+(ディズニープラス)配信中
弓の名手ホークアイ(ジェレミー・レナー)のドラマシリーズ。『バンブルビー』のヘイリー・スタインフェルドがクリントに憧れる若き弟子ケイト・ビショップを演じる。そのほか、ヴェラ・ファーミガ、トニー・ダルトン、アラクア・コックスらが出演。アラクアはネイティブ・アメリカンの新キャラクター、エコー/マヤ・ロペスを演じ、彼女主演のスピンオフシリーズもフェーズ5で配信予定。また、『ブラック・ウィドウ』からフローレンス・ピュー演じるエレーナも登場する。監督は女性監督ユニットのバート&バーティと、リス・トーマス。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
2022年1月7日公開
トム・ホランドが主演を務める映画『スパイダーマン』シリーズ第3弾。ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジが登場し、マルチバース(いくつもの並行世界)が題材になる。トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』シリーズに登場した悪役ドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)が登場。初代ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリンの登場を示唆するカットも。ネッド役のジェイコブ・バタロン、MJ役のゼンデイヤ、新聞社デイリー・ビューグルの編集長J・ジョナ・ジェイムソンを演じたJ・K・シモンズも再登場。監督はジョン・ワッツが続投する。
「ムーンナイト」
2022年3月30日~Disney+(ディズニープラス)配信中
傭兵マーク・スペクターが、置き去りにされたエジプトの砂漠で、月の神コンシューから特殊な力を授かり誕生したヒーロー。月の満ち欠けに応じてパワーが増減する。単独行動を好む自警団として犯罪者を処罰する。実写版でムーンナイトを演じるのは、『スター・ウォーズ』シリーズのポー・ダメロン役などで知られるオスカー・アイザック。
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』
2022年5月4日公開
ベネディクト・カンバーバッチが、天才外科医で魔術師のヒーローを演じるヒット作の続編。スカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセンも出演する。監督は前作のスコット・デリクソン からサム・ライミにバトンタッチ。
「ミズ・マーベル」
2022年6月8日~Disney+配信中
MCU初となるイスラム教徒の女性ヒーロー。超人類・インヒューマンに能力を与える煙テリジェン・ミストによって特殊能力を手に入れたパキスタン系アメリカ人の少女がミズ・マーベルとして活躍。肉体変形能力を持つ。主演は新人女優のイマン・ヴェラーニ。コミックでは当初、キャプテン・マーベルと同じ格好をしていた時期もあり、映画でも続編で共演予定。
『ソー:ラブ&サンダー』
2022年7月8日公開
映画『マイティ・ソー』シリーズ第4弾にして、フェーズ4の締めくくりとなる作品。ソー役のクリス・ヘムズワース、ヴァルキリー役のテッサ・トンプソンに加え、ジェーン役のナタリー・ポートマンが『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)以来の出演で女性版ソーを演じる。さらに、強敵ゴア役でクリスチャン・ベイル、ゼウス役でラッセル・クロウが出演。メガホンを取るのは『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督。
「シー・ハルク:ザ・アトーニー」
2022年8月17日~ディズニープラス配信
文字通り女性版のハルク。コミックでは、女性弁護士のジェニファー・ウォルターズが銃で撃たれ、いとこのブルース・バナーから輸血を受けたことで、超人的な腕力、耐久力、回復能力を得る。変身後も知性を保ち、弁護士としても活動を続ける。ドラマでも彼女は、スーパーパワーを手にした後も、ヒーローやヴィランを弁護する超人専門弁護士として働くことになる模様。シー・ハルク役は「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」のタチアナ・マズラニー。さらに、ブルース・バナー/ハルク役でマーク・ラファロ、『インクレディブル・ハルク』(2008)でアボミネーションを演じたティム・ロス、スーパーヴィランのチタニア役でジャミーラ・ジャミルが出演する。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
2022年11月11日公開
ライアン・クーグラーが再び監督・脚本を兼任する『ブラックパンサー』の続編。大腸がんのためこの世を去った、ブラックパンサー役のチャドウィック・ボーズマンさんの代役は立てずに、ワカンダ王国と1作目で紹介したキャラクターたちの物語を広げていくという。予告編には、新たなブラックパンサーと思われる人物の姿も。