東北で唯一の単館常設映画館を救え！御成座で魂の大合唱

提供：20世紀フォックス

2019年8月20日

　11日、“東北で唯一の単館常設映画館”秋田県の御成座にて、大ヒット映画『グレイテスト・ショーマン』『ボヘミアン・ラプソディ』のマサラ上映（紙吹雪などもOKの応援上映）が開催されました。会場にはコスプレで来場する参加者の姿もあり、上映後は大量の紙吹雪で客席や床が埋もれるほど大盛り上がり！　映画館の存続をかけて、クラウドファンディング中の御成座が、映画ファンの熱気に沸いた一日をレポートします。（編集部・中山雄一朗）

“東北で唯一の単館常設映画館”御成座って？

　秋田県大館市に位置する御成座は、1952年に洋画専門の映画館としてオープン。それから50年以上、市民の映画館として愛されてきたそうですが、2005年に閉館。その後、2014年に復活するまでの9年間、そのまま放置されていました。

　そんな御成座を救ったのが、現在の同劇場を切り盛りしている切替義典さん・桂さん夫妻。当時、本業の建設業で単身、秋田に来ていた義典さんは内見するまでここが映画館だったとは知らず、初めは会社の事務所兼自宅として借りることに。ところが、自身ももともと映画好きで、地元の人たちの声に触れるうちに御成座を再開させることを決意。それに伴い、千葉に住んでいた奥さんや子供たちも秋田に移住することになったそうです。

　それから5年、本業の建設業で映画館の赤字を補てん、老朽化する建物を修復しながら営業を続けてきましたが、今年の10月までにここを買い取らなければ御成座は取り壊されてしまうことに……。そこでクラウドファンディングに踏み切ることになりました。

『グレショ』『ボラプ』で御成座を救え！

　切替さん夫妻の「御成座を残したい」という思いは多くの人たちに届き、すでに目標金額を達成！　しかしながら、まだまだ雨漏りや外壁の崩落など老朽化が進む建物は問題が山積みで、今月30日まで引き続きクラウドファンディングで支援を募っています。

　今回のイベント発起人である20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン株式会社の菅原美智子さんも、御成座のために立ち上がった一人です。菅原さん自身、秋田県出身で、ちょうど『グレイテスト・ショーマン』と『ボヘミアン・ラプソディ』のブルーレイBOXを企画中だったことから、その発売記念イベントをここ御成座で開催することで力になりたいと考えました。

紙吹雪もクラッカーもOK！何でもありのマサラ上映

　今回の『グレイテスト・ショーマン』『ボヘミアン・ラプソディ』マサラ上映では、上映中の発声、コスプレ参加、紙吹雪、タンバリン・ペンライトなどの持ち込み、一人20発までクラッカー使用、一部スタンディングOKと何でもあり！

　当日、会場には県内外から続々と人が集まり、中にはコスプレをした参加者も。上映前には、来年1月にクイーンが歌手のアダム・ランバートをボーカルに迎えた「クイーン+アダム・ランバート」として来日公演を行うことを記念して、豪華グッズがセットになった『ボヘミアン・ラプソディ』日本限定アルティメットBOXが12月11日に発売されることも発表されました！（詳細は下記にて）

　『グレイテスト・ショーマン』の上映では、オープニングの「ザ・グレイテスト・ショー」から、ヒュー・ジャックマンふんする主人公P.T.バーナムが登場すると、会場は一気にヒートアップ。バーナムが“お願いマシーン”で娘たちの願い事を聞くシーンではミラーボールが光り輝く演出が施されたほか、ザック・エフロン演じるフィリップとゼンデイヤ演じるアンのシーンでは客席から「ヒュー！　ヒュー！」の声援。「ディス・イズ・ミー」をはじめとする名曲が流れるたびに大量の紙吹雪が宙を舞っていました。

　『ボヘミアン・ラプソディ』でも「ウィ・ウィル・ロック・ユー」に合わせて、みんなで“ドンドンパッ！”と手をたたいたり、大盛り上がり。中でも会場のボルテージが最高潮に達したのはもちろん、ラストに登場するライヴ・エイドのシーン！　観客も総立ちになり、「RADIO GA GA」ではみんなで両手を上げて手拍子。そして「エーオ！」のコール＆レスポンスからの「伝説のチャンピオン」大熱唱。まさに御成座がウェンブリー・スタジアムと化した瞬間でした。